魚沼通信
2021年6月号
雪どけの遅れも心配されましたが、順調に春を迎えました。
テキスト
今年の冬は関越道で立ち往生が発生し全国ニュースになるなど、数回のドカ雪に見舞われ、消雪の遅れも心配されましたが、その後は雪の降りあがりも早く、順調に春を迎えました。消雪時期も平年より早くなるほどでした。
その後の気候も良好で、5月中旬より始まった田植えも無事に進み、平場のコシヒカリはほぼ終わり、山間部が残る程度となりました。6月中旬には全地区で田植えが終了します。
溝切り後の水田の様子。
田植えが終わると、初夏の作業を迎えます。中でも特徴的なのが『中干し』と『溝切り』です。『中干し』は田んぼの水を一定期間抜き、乾かすことで必要以上に株が大きくならないようにし、また、そうすることで水を求めて根の張りが良くなり、丈夫な稲へと育ちます。ここまでだと稲にとって過酷な話ですが、農家にとっても過酷な作業『溝切り』があります。
『溝切り』は文字通り、『中干し』のために田んぼの中に排水用の「溝を切る」作業です。また、夏、水が欲しい時期には切った溝に沿って水が田んぼ中に張られ、稲を守ることが出来ます。この溝を切るときに、ぬかるむ田んぼで重い溝切り機を押すという重労働が待っています。
米作りは田植えや稲刈りがフィーチャーされがちですが、それ以外の時期も農家の皆さんは美味しいコシヒカリのために滝のように汗水流しています。
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