今回は、フィルターのお話しです。最近は紙でないものものもあるので、どちらを使えば良いのか迷いますよね。

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前回ドリッパーについてお話しましたが、ドリッパーと言えばフィルターが必要です。

一般的に使われているのは、紙のフィルター。そして、近年増えているのが、金属やナイロンなどでできた、メッシュフィルターです。

その違いはと言うと、まず、紙は紙自体が吸着する性質を持っています。したがって、抽出時には、コーヒーの油脂成分の一部などを、紙が吸着することになります。

これに対して、メッシュフィルターは、コーヒー豆の成分を、全て通しますので、コーヒーから抽出された味わいを、全て楽しむことができるわけです。

スペシャルティコーヒーの時代になり、コーヒーの味わいのバランスを全て評価した上で、味わいたいという要望に応え、この「メッシュ」で淹れる方法が増えてきました。

こうなるとメッシュの方が良いとなりますが、メッシュには短所もあるのです。

それは、コーヒーを挽くときに必ず出てしまう細かい粉「微粉」を、メッシュは通してしまう、というところにあります。微粉が液体に入ることで、雑味やエグ味の元になってしまい、コーヒーの味を損なってしまうばかりか、人によっては、ザラついたように感じてしまう場合があるのです。

いずれにしても、それぞれの特性をよく理解して、好みのフィルターを使っていただくのが一番だと思います。