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【コーヒーコラム Vol.6】挽いた後のコーヒー豆はどう変化する?

2016.09.12 / カフェディノス編集部

コーヒー豆を挽いた時、そこでは何が起きているのでしょうか。美味しさの鍵を握る焙煎について深く解説します。

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コーヒー豆を挽くということは、どんな変化が?

1粒のコーヒー豆を、挽きます。そのコーヒー豆の表面積は、挽くことで、どのくらい広がるのでしょうか?
一般的にペーパードリップで淹れるくらいの挽き目で、その表面積は、1000倍以上にもなります。
挽くと良い香りがしますが、そうしたガス成分が飛散すると同時に、酸素に触れる面積が爆発的に増えますので、酸化、劣化のスピードが急速に早くなってしまいます。
豆のままの場合の1ヶ月~2ヶ月という目安はもう通用しません。

挽いてしまった場合、できれば数日のうちに飲んでいただきたいと思います。
コーヒー豆が豆のままでいると、自身から少しずつ香りを含めて炭酸ガスを放出します。
この炭酸ガスが、ガスのバリアのようにコーヒー豆自身を酸化から守ってくれる働きをします。
挽くということは、そのバリアをはずすということですから、同じように袋や容器に入っていても、その味わいの維持という点では、全く違うものだとお考えいただければ良いと思います。
これが挽き立てが美味しいと言われるゆえんです。

ただ挽き立てなら良いというものではないのは、皆さんもうお分かりですね。
焙煎からの鮮度があるコーヒー豆でなければ、その場で挽いたところで、味わいには限度があるのです。
色々な条件を整えること、これが美味しさへの道なのです。

コーヒーの保存方法

コーヒーの鮮度とその維持を考えると、なかなか大変だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ウチには、挽く道具もないし・・・それでも、より良い保存方法によって、美味しい期間をできるだけ延ばすことができます。
焙煎のところでご説明しましたが、コーヒー豆は焙煎によって、水分がほとんどない状態になります。ということは、冷蔵や冷凍することで水分が凍ったりしませんから、味を損なうことなく劣化を抑えられるのです。

その時の注意点としては、冷蔵庫内の香りが移らないように、密封するということ。
そして、実際に淹れるときには、室温に慣らしてから容器を開けるということです。
まだ豆が冷たいうちに容器を開けてしまうと、せっかくのコーヒー豆が結露してしまいます。
この結露による水分で、豆の劣化が進んでしまうんですね。
ですから、先にコーヒー豆が入った容器を出してから、コーヒーを淹れる準備をするようにして、なるべく室温に近づけてから、フタを開けるようにしてください。

冷凍の場合は、室温になるまで時間がかかります。なので、すぐに飲まないコーヒーは冷凍に、日常的に飲むコーヒーは冷蔵にいれるようにすると、比較的手軽に美味しさを維持することができます。
この原理は、豆でも粉でも同じです。味の劣化が気になる方は、ぜひお試し下さい。
ただし、今美味しく飲めている方は、そのままで大丈夫だということですので、ご安心下さい。



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