【渡部和泉さん宅】第1回目:料理家がオープンさせた、本当の"おうちカフェ"
料理家として雑誌や書籍などで活躍するかたわら、カフェライターとしても取材執筆を続けている渡部和泉さん。以前は場所を借りて週末カフェを営業していたこともあり、カフェは、思い入れ深く、長年関わっているテーマです。
【写真上:壁は迷いに迷って、ニュアンスのあるグリーンのタイルに決めました】
そんな渡部さんが家を建てることにしたとき、自宅でカフェも営業できるように考えたのは自然の流れでした。
【写真上:空間が甘くなりすぎないよう、壁の一部には黒板塗料をペイント】
家を建てるときにこだわったのは、自分たちがくつろげることはもちろん、カフェとして営業したときに、だれもがくつろげる空間にすること。
「できるだけ、男性目線も意識して、甘すぎる空間にならないようにしたいと思いました」と渡部さん。
【写真上:玄関に手洗いシンクが。カフェ営業の許可をとるために設置したものですが、
帰宅時にぱっと使えるなど、ふだんの暮らしにも、とても便利なのだそう】
黒板塗料を壁に塗って空間を引き締めたり、アイアンの素材を取り入れたりしたのは、そんな思いもあったから。おかげで、女性だけでなく、男性もほっとできるようなニュートラルな空間になりました。
【写真上:リビングドアは自分たちでペイント。ソファは、
北欧の巨匠デザイナー、ハンス・J・ウェグナーのもの】
家具は、賃貸暮らしをしていたころから、こだわって選んで持っていたものばかり。家を建てたからといって新しくしたものはほとんどありません。全体的に北欧テイストの雰囲気が漂いますが、北欧のもの、イギリスのもの、そして日本のものとさまざまな国から集まったものがリビングダイニングには並びます。
新品ではなく、ちょっと古いものを選ぶ傾向は共通していて、それぞれのもつ独特の味わいやぬくもりに惹かれているのだとか。装飾的過ぎず、シンプルなものを選んでいるおかげか、さまざまな国から集まっているものではありますが、自然に全体が調和したインテリアになっています。
カフェディノスでは、今までさまざまなおうちカフェのようなお宅にお邪魔してきましたが、本当にカフェとしての営業をしている家は、渡部さん宅がはじめて。カフェの魅力は、ほっとできる心地いい空間であること。そんな心地よさを追求していれば、おうちはカフェにもなる、そんなことを教えてくれる渡部さん宅です。
【写真上:カフェメニューにぴったりの、すいかの甘酒ドリンク。レシピは第3回目に掲載予定】
【写真上:食器棚には以前から少しずつ集めているヴィンテージのカップが。週末カフェでも使われる予定です】
【写真上:トイレの扉はブルーグレーにペイント。味わいのある雰囲気です】
【写真上:グリーンが空間の心地よさを演出してくれています。
【写真上:窓からの借景には、気持ちのいい植物たちが。
桜なので春には家の中から花見が楽しめます】
今回、取材をさせていただいたのは、料理家の渡部和泉さん
【プロフィール】
料理家・ライター。無添加食品宅配会社で開発を担当した後、独立。雑誌、書籍でレシピを発表。ライフワークになっているカフェ取材も続け、ライターとしても活躍している。著書に『私サイズの小さなカフェ―すべて10坪未満。人気店に教わるカフェ開業』(旭屋出版)などが。夫と4歳娘と、東京郊外に暮らす。
本物のおうちカフェ〈cafe mel〉の営業については、こちらを参照↓
https://www.facebook.com/welcome.cafemel/
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