リースの契約期間は中長期間であることに対して、レンタルは短期間のサービスになります。これは、リースは長期利用、レンタルは一時的な利用を前提としているからです。例えば、レンタルCDやDVDなどは、長くても1週間程度しか利用できません。一方、リースの場合は契約期間が決められており、一般的に長期での契約になります。

リースは原則途中解約ができません。契約期間中に解約する場合は、買取や違約金の支払いが条件になることがほとんどです。一方、レンタルは解約理由が明らかであれば、解約が可能です。ただし、レンタルでも違約金が発生するケースもあるため、契約内容の確認が必要です。

リースは、基本的にレンタルに比べて料金が割安です。さらに、契約期間満了後の再リース料金は、さらに安くなることが特徴です。一方、レンタルは手軽に利用できることからリースよりも、料金は高めとなっています。利用期間が長くなれば、料金は安くなります。

リースの場合、ユーザーとの契約にもとづいて代替購入することから、ユーザーは希望する商品・サービスを自由に選べます。一方、レンタルは、レンタル会社が保有しているものを貸し出すサービスであり、在庫にあるもののなかから選ぶことになります。そのため、ユーザーは自由に商品・サービスを選べません。

所有権はリース、レンタルともに提供元の企業にあります。ただし、リースは実質的にユーザーが保有しているとみなされるため、納税や保険料支払いの義務が発生します。例えば、リース車の場合は、自賠責保険料や各種税金の支払いが必要です。レンタルの場合は、そのような義務は一切ありません。

リースは基本的に割安で新品のものを使用できます。レンタルの場合は、複数の人が利用するため、基本的には中古のものを使用します。新品ではないものの、修理やクリーニングされているものがほとんどであるため、綺麗な状態でレンタルできます。

契約期間満了後は、リース、レンタルどちらも返却する必要があります。リースの場合は、契約期間が終了しても、再リース契約や買取が可能です。レンタルの場合は、期間を延長できることもあります。しかし、基本的には一度返却し、再び契約を結ぶ形になります。

保守義務、修繕義務は、先ほど説明した所有権にも関係しています。実質的にユーザーがサービスを保有するリースでは、ユーザーに対して保守義務、修繕義務が発生します。そのため、破損などが起こった場合は、ユーザー自身で修理費用を支払う必要があります。レンタルの場合は、提供元の企業に対してこれらの義務が発生します。

危険負担とは、ユーザーの責任が及ばないところで、対象となる商品・サービスが破損されたときの負担はどうするかを決定するものです。わかりやすい例で説明すると、自然災害による損害などが挙げられます。リースの場合はユーザー自身でその負担をカバーする必要があり、レンタルの場合はレンタル会社が負担します。

瑕疵担保責任は、商品・サービスに本来備わっている機能が契約の時点で欠陥している場合、誰が責任を担保するか決めるものです。リースの場合は、リース会社に責任はなく、ユーザー自身で販売元に問い合わせる必要があります。レンタルは、すべてレンタル会社が責任を持ちます。

リースはレンタルよりも割安であるため、少額の初期費用でサービスを使用できます。

基本的に新品を利用できるため、サービスの故障などのリスクは少ないです。

リース会社の在庫に左右されず、自分がほしいと思ったものを自由に選べます。

契約期間満了後は、再契約することでさらに割安で契約できるのでお得です。

実質的にユーザーが保有しているとみなされるため、破損があったときなどでも責任を負う必要があります。

固定資産税や保険料などが発生するため、費用を用意しておかなければなりません。

長期間の利用になるため、将来を踏まえて計画的に利用することが求められます。

一度契約すると原則途中で解約ができません。慎重に利用するか検討する必要があります。

商品・サービスの破損などがあった場合でも、基本的にレンタル会社が対応してくれます。

短期での利用ができるため、商品・サービスを試してみて、イメージが違った場合でも安心です。

自分が必要だと感じたときにだけ利用でき、一時的なニーズに対応しやすいため便利です。

短期間での利用なので、リースと比較すると価格は高めに設定されています。

複数の人が利用するため、基本的に中古品を使用する必要があり、汚れなどが気になることもあります。

実際にレンタルできるかどうかは、レンタル会社の在庫状況に左右され、在庫がない場合はレンタルできません。

リースが向いている人は、すでに自分がほしいものがあったり、長期間利用することが決まっていたりする人です。また、中古が苦手な人もリースがいいでしょう。一方、レンタルに向いている人は、ものを所有したくない人です。また、飽きっぽい性格で、さまざまな商品・サービスを試してみたい人にも向いているでしょう。