
大人気ブログ「雑誌に公開されない素敵なインテリアのヒント」の連載、インテリア・雑貨などライフスタイルに関係する写真スタイリング講座の主宰などにより、多くの女性から絶大な支持をうけていらっしゃる窪田千紘さん。
もともと数百社の企業のプロモーションを担当したデザインディレクターであり、多くのサロネーゼ・マダムの支持を受けた雑誌「美生活」元編集長というその経歴に、緊張しながら訪問した私たちを待っていたのは、驚くほど窪田さんの明るく気さくな笑顔と、思いやりあふれたもてなし。そしてなにより、伺っているうちにこちらの気持ちもどんどん前向きになってくるような、パワーあふれるお話の数々でした。
そんな窪田さんの「スタイリング」にかける熱い想いから、窪田さんご自身が実践されていらっしゃる幸運を引き寄せるちょっとしたテクニックまで、さまざまなお話+窪田さん直伝の特別「スタイリング術ワンポイントレッスン」を2回にわたりお届けします。
どうぞお楽しみに!
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Q1 人生のモットーはなんですか?
その1 すべてがバランスよく調和していくこと。これはデザインから学んだことですが、人間関係も仕事も人生も、生活にかかわるすべてのことが、無理なく自然体で調和してくようにいつも考えている気がします。
その2 すべてを前向きに受け止め、あるがままを受け入れそこから工夫していくこと。裏をかえすと、否定、批判しない、ということにつながります。
Q2 今、1週間自由な時間があったら何をしますか?
その1 海外の海辺のリゾート地で宇宙と一体になるよう瞑想(笑)
その2 行きたいと思っているセミナーに参加したいです。充実した豊かな毎日のためには「学び続ける」ことは基本姿勢なので、 それを追及して刺激をたくさん浴びたいです。
Q1 ご自身とっての『♪』な瞬間〜自分にとって幸せ・うれしい・充実感を感じる瞬間〜を教えてください
その1 思いや目標が現実になっていく手ごたえある瞬間。人生はなにげなく流れていくものでなく、自分でつくりだすものということを経験的に学んでいるので、必ずある程度の目標をもって生活をしています。それが具体的に現実になっていく様子を実感できるのはうれしいです。
その2 自分の微々たる能力でも人の役に立っていると思えたとき、相手の喜ぶ顔を見たとき。感動を共有できたとき。スタイリング講座では「一緒に作っている」という感覚で講座生と向き合うのですが、相手の作品がうまく行ったとき、きれいに仕上がった時は本当に心から嬉しいです。


─ 写真スタイリングをお仕事としてはじめたきっかけはどんなことだったのでしょうか?
もともとは中小企業の特に湘南地域のプロモーションなどを手がける仕事をする会社に勤めていたんです。そのときの仕事がデザインディレクター。クライアントの要望をリクエスト通りに具現化し、そのイメージをスタイリストやカメラマンなど製作にかかわるクリエーターに伝え、形にしていく、いうなればオーケストラの指揮者のような役目です。
とはいえ小さな会社だったので、実際には企画・プレゼンからクリエーターたちの手配、取材や編集、それからお金のことまですべて自分でやっていました。ほんとにもう一から十まで何でもやりましたね(笑)。
そういう意味ではスタイリングも、そのころは仕事の流れの中のほんの一部に過ぎなかったんです。
一般に写真を撮る場合、デザイナーが内容を決め、それに合わせてモノを用意していくのがスタイリストの仕事。ですから、わたしも最初はプロの方にお願いしていたこともありました。でも、それだと「なんだかイメージが一致しない」と思ったとき、修正がきかなくて。
自分自身はその企画のすべてにかかわっているから「これだ」というはっきりしたイメージがあるけれど、伝えたイメージだけで他の方が揃えたモノは、必ずしも求めるモノと一致するわけではないんです。
その場の状況に応じて変わることもたくさんありますし。
でもそのときになって「こうしたほうがもっとよくなるはず」、「こういうモノを使ったほうがずっとステキなのに」と思っても、人にまかせていては何の対処もできない。それが自分のなかですごくストレスだったんですね。
だったら、自分でやってしまえ!と(笑)
それで、雑貨からなにから必要と思われるモノすべてを自分で用意し、車に積みこみ、自分で運転して現地に足を運んで・・・
そうやって気がついたらスタイリングも自分でこなすようになったんです。
とにかく自分が納得できるモノを作りたかったから。
そりゃもう大変でしたけど、フラストレーションがたまることはなくなりました(笑)。
けっこう評判が良かったんですよ。
それで「あれ?わたし、もしかしてスタイリングがけっこう得意なんじゃない?」と思って(笑)。
それ以来どんどんスタイリングというものにはまっていったんです。
とはいえ当時は、まさかそれが仕事になるとは思ってもみませんでしたが。
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─ その後、セレブ御用達の雑誌として今も話題に上る『美生活』(現在廃刊)の編集長に?
ええ。『美生活』については、今でもいろんな方から話をされますね。
「美しい生活は幸せの素」をコンセプトにビジュアル重視で作られた雑誌だったんですが、富裕層の方々を対象にしていたこともあり、いわゆるサロネーゼとよばれる方々にとても支持していただいたんです。
独自の美意識やライフスタイルをもっていて、上質な暮らしを望み、またそれを実際に楽しめるだけの財力も備えている人たち、まさにバブルを謳歌した方々ですね。
たくさんの方にご愛読いただいてとてもうれしかったんですが、正直、少しズレも感じていたんです。だって、わたし自身が決してセレブではなかったですから(笑)。
─ たしかそのころ仕事をしながら育児もなさっていたんですよね?
ちょうど『美生活』が創刊したとき、子供が生後4ヶ月だったんです。
妊娠しているときに「美生活」の発刊が決まったので、産後2ヶ月半で仕事復帰したんですよ。
─ 産後2ヶ月半で仕事復帰!?
ええ。本当に2ヶ月半(笑)。
育児に仕事にと、それはもう忙しかったけれど、その分充実してもいました。
ただ、次第に「クライアントからOKをもらう仕事」ではなく「もっとたくさんの人に喜んでもらえる仕事をしていきたい」「たくさんの人の役に立ちたい」という思いが強くなって・・・。その2年後、相手のことを考えてモノを作り上げていく、その気持ちをもっと活かせる場所を作っていけたら、と独立を決意したんです。
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会社を辞めて8ヶ月くらいは、ネットの勉強をがむしゃらにしていました(笑)。
「なにか自分で発信する仕事をしたい。
しなくちゃいけない」という気持ちはあったんですが、そのころはまだ具体的に何をするかはっきり見えていなくて。
それで、消去法で自分ができることを探していったら、残ったのがスタイリング。もう、それしか残っていなかったんです(笑)。
ブログを開設したときもしっかりとビジョンがあった訳ではないんです。「たしかに私はスタイリングが得意だけれど、それができるからって誰の役に立つんだろう。どんなニーズがあるというんだろう。せっかく得意なものを見つけることができて、こうしたいという夢や目標もみえてきたのに、その得意なことを生かす場が見出せない」って。
当時スタイリングだけを特化して教えている人なんて誰もいなかったので、わたしが思う“もっと身近でだれもが気軽に楽しめるスタイリング”の提案が、はたして世間一般に受けいれられるものなのか、正直全く自信はありませんでした。
でも、ブログなら気楽でしょ?(笑)。
それで思い切ってはじめてみたら、想像をはるかに超える反応があって、本当に驚きました。

それからブログで情報発信したり、いろんな方のブログをみたりしているうちに、多くのブロガー、とくにショップやサロンを個人運営されている方が「写真はすごく重要」と思っているのを知ったんです。
でも、どの方もみんな露出や絞りといったカメラの技術の話をしていました。
プロとして広告の世界でやってきたわたしからみれば、カメラの技術も大事ですが、必要なのは「何をどう撮るか」のスタイリング。
カメラの撮影技術ではなく、スタイリングなら教えることならできる。そう思い、写真スタイリング講座をスタートしました。
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じつをいうと、わたし写真を撮るメカにはあまり興味がないんです。
技術的な部分はカメラの機能にまかせていても、案外大丈夫なもの。だって、今のカメラはとっても進化していますから(笑)。
わたしにとって大事なのは、「撮る技術」ではなく、「何をどう撮るか」ということです。
人の心を引き付ける写真を撮るために必要なのは、撮影技術とは異なる部分。それがスタイリングだと思うんです。
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スタイリング講座にいらっしゃると、どなたも「こんなに奥が深かったの!?」って驚かれるんですよ。
最初はみなさん、ただキレイに並べればいいと思ってらっしゃいます。でも、そうじゃない。
かわいいモノを家中からかき集めて、きれいに並べて撮影するだけではダメなんです。そこにストーリーがないと。

ただ並べる、並べないだけでなく、そこに置かれた1個1個の意味を考え、調和させていく。この調和が大切。ですから、スタイリングすることによって、バランス感覚がすごく養われると思います。
それにプラスして必要なのが、企画力やイメージ、つまりそれを通して自分は何をどう伝えたいのかという前段階の部分です。まず自分の気持ちを整理し、何をどう伝えたいのかを考え、実行していく。
そういうことって、ふつうに生活していたらあまりしないですよね。こういう風に生きたいとかあまり強く思わなくても、朝起きて食事をして・・・、というように生活はできてしまうから。
でも、スタイリングするときはそういった“コンファーム(内容を確認すること)”も必要不可欠。だからこそ、それができたとき、つまりしっかりスタイリングできたとき、その写真にはキレイに撮るという技術以上のもの、“その人の思いや姿“が写りこむんです。
ふつうは、そこまで考えないし、見ている人も意識しないんですよ。でもそれがあるからこそ、キレイなだけの写真と、見た人が魅力的って思う写真は、とくに作っている側にとっては、大きく違うんです。
広告写真がそうなんですが、キレイは当たり前。
それプラス、その写真の前で人が3秒くらい止まってくれて、「ここへ行きたい」「この写真のサイトにアクセスしたい」「この商品を問い合わせしてみたい」、そんな風に思ってもらわないといけない。どれだけ人の心を動かせるか、それが“いいスタイリング”なんです。
いいスタイリングをするには、ただの自己表現じゃダメ。伝える、ということを真摯に追求していかないと。
そういったプロなら当たり前のように知っているノウハウは意外と知られていない。だからこそ、それをたくさんの方に伝えたいと思っています。
実際、普通の主婦プラス少し手作りが得意という人が、ノウハウを得てスタイリングした写真をブログやHPに載せたことから、取材の依頼が何本もきたりすることがあるんですよ。それをきっかけに彼女たちの人生がぱーっと開けてくる。そういうことが身近に起きると、この仕事をはじめて本当によかったって思いますね。
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お子さんが小さいときに着ていたベビー服や大好きだったぬいぐるみ、ご自身の大切なアクセサリー・・・。
そんな思い出の品をスタイリングして、まるでポストカードのようなステキな写真を撮ってみませんか?



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撮影は自然光でOK!無理にライトを使おうとするとかえって失敗のモトに!
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スタイリングするときは、グッズをいろいろ盛り込まず、なにかひとつメインになる“かわいいもの”を決めて!
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全体像を撮影する必要はありません。全部を見せすぎるとかわいさ半減!むしろ、「ココ!」と決めたかわいい部分だけをズームアップするほうが◎!

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下地にきれいな色の紙やステキな表紙の雑誌、メインを引き立てるちょっとしたグッズを合わせると、雰囲気がぐっとよくなります!![]()
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ベビー服協力:at park
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米国の大学を卒業。広告代理店でデザイン関連のディレクターをしながら全国の企業のPR活動に携わる。2004年、社内プロジェクトであるセレブ系会員制雑誌を立ち上げにかかわり編集長に。2007年1月独立。
これまでの数万点におよぶ写真やデザインのディレクション、スタイリング技術を生かし、スタイリングディレクターとして表参道のスタジオを拠点に雑誌や広告など多方面で活動。また、インテリア・花などライフスタイルに関係する写真スタイリングの講座を主宰、2007年秋からは銀座校をオープンし現在は南青山にスタジオで定期開催。
プライベートでは、6歳の娘をもつママでもある。著書に『可愛いウエディング会場の作り方』(BEプランニング株式会社)、『思いどおりの人生に変わる方法』(海竜社)、『奇跡のように人生が変わる方法』(WAVE出版)など。
公式ブログ「雑誌に公開されない素敵なインテリアのヒント」http://ameblo.jp/biseikatsu/