上質で贅沢な革使いのバスケット。

本革で成形され細部まで丁寧に形づくられた本革仕様。
クラシカルな花柄の型押しにはデザイナーの直感とこだわりが詰まった逸話も。

風合いの引き立つ２色の革とともに張り感やベルト部にも施された繊細なつくり。仕上がりの美しさは信頼の職人たちと製造する日本製から。使うほどに経年変化し深まる味わいも魅力です。

表革に使用した「フルール」の型押し

ヌメ革が華やかに仕上げられた花柄の型押しは、デザイナー林きょうこさんが、当時イタリアから仕入れられた型押し版に工場で出会ったのが始まり。

ヨーロッパのような壁紙のようなお花柄の模様で、なんのお花かわからなくていい、そんな型押しないですか？と聞いたところ、何年も使用先を思いつかず放置していた型を見せてくれました。
見た瞬間に惚れ込んで、ぜひ使わせてください！と伝えたのがはじまりです。

「フルール」の復刻

画像のシルバー色に見える型が1.5m×１mほどの鉄の型押し実物の版。 10年前に惚れ込んだ型を今回復刻のシリーズに使用しています。
「フルール」とはフランス語でお花という意味。 コケットの代名詞となったフルールのシリーズですが、染色を施さない「ヌメ」の生産は長らく生産終了していました。

おうち時間が増えた今、じっくりと自分と向き合う時間ができたことで、ヌメ革の革が成熟していく過程を楽しむライフスタイルが合致し、そんな楽しみ方ができる方にぜひこの革を知ってもらいたいという願いから。

こだわりの色で表革を引き立たせる内布

ナチュラルなヌメ革にはゴールデンイエローを、ブラックの革にはシックなグレーを選びました。
コケットの商品は、表の革だけでなく裏地にも独特な色選びに定評があります。

今回はご自宅の照明下でも外でも使うことを意識して選びました。本革に合わせて天然素材を使用したくて、裏地素材はコットンを選んでいます。
革の裏側には芯材を使用していることで表革に張りが出て、しゃんと自立するようなつくり。見えないところにこだわりが詰まっています。