【料理家・熊崎朋子さん宅】第1回目: 上質な素材に囲まれた、北欧スタイルのブックカフェのようなお宅
カフェディノスレポートのお宅訪問取材。今回は、料理家の熊崎朋子さんのお宅に伺いました。上質な素材の家具や内装を生かした北欧スタイルのインテリア空間をご紹介します。
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熊崎さんのお宅は、築年数こそ古いものの、建築好きの間では知る人ぞ知る、ヴィンテージマンション。自然が豊かな公園のそばにあり、窓からは大きな桜の木が見え、立地も申し分ありません。このマンションを購入し、リノベーションをしたのは、5年ほど前のことです。
▲嫁入り家具として購入したカップボードは、引越をしても現役で活躍中。
「リノベーション時にこだわったのは、無垢の床と漆喰の壁という素材部分。ぜひとも天然のものにしたいという思いがありました。そこだけは、ゆずれないポイントでしたね」と熊崎さん。
じっくり吟味して選んだ家具や雑貨などを置いて、自分らしい空間にしていけばいいからと、基本的にはシンプルに仕上げることを心がけたのだそう。
▲やさしい色合いで揃えられたリビング空間。
北欧スタイルと一口に言っても、モダンだったり、かわいらしかったりと、幅広いものですが、熊崎さん宅はその中間。「以前は素朴でかわいいものに惹かれることも多かったですが、年齢を重ねるにつれ、シックでモダンなものに手が伸びるようになりました」。
おうちカフェの時間を楽しむときも、シックさを意識することが多くなってきたそうです。
▲キッチンは、パン教室を行うときの主役になる場所。グレーのモザイクタイルが印象的です。
熊崎さんは自宅でパン教室を主宰する料理家さん。ご自身もパンに関する著作がありますが、料理本を読むのも大好きで、たくさんの料理本を購入して楽しんでいます。引っ越しのときには多数手放したそうですが、それでも膨大なコレクションがリビングの壁を埋め尽くしています。
料理本好きの熊崎さんがセレクトした書籍の数々を実際に読みながら、おいしい紅茶が飲める、そんなカフェが本当にあったならと願ってしまうほどのコレクションです。
▲たくさんの本を収めることができるよう、リノベーション時に棚を造り付けに。
壁や床に天然のものを採用しただけでなく、家具も木のぬくもりが感じられるものが多いせいか、熊崎さん宅に一歩入ると感じるのは、ほっとするくつろぎ感。やさしい雰囲気の、大人な上質空間です。
ファブリック使いの上手さも、熊崎さん宅の特徴。北欧のファブリックを使ったり、〈ミナ・ペルホネン〉のものをソファの張地にしたり、壁に飾ったり。シンプルな空間のアクセントになっています。
▲〈ミナ・ペルホネン〉のラグをフレームに仕立てて、壁に飾っています。熊崎さん宅のアイコンのような存在。
▲〈ミナ・ペルホネン〉で購入したクロスをレースのカーテン代わりに。
すぐ真似ができそうなアイデアです。
「家のリノベーションのときに、カフェを意識はしたわけではないですが、"カフェ"という場所は好きです。うちがカフェっぽく感じるとしたら、たくさんのカフェを訪ね歩いてきたから、自分の中に浸透していたのかもしれませんね」。
カフェを訪ね、そこで見たものが自然と熊崎さんの中に蓄積され、ご自身の好きなものと融合されて、今の家ができ上がりました。
住まい手であるご自身たちがほっとくつろげるのはもちろんのこと、訪ねてくる友人や生徒さんたちも、カフェを訪ねたかのように、日常を忘れて、ついつい長居をしてしまいたくなる空間です。
▲北欧のヴィンテージキャビネットの上には、最近購入した料理本がずらり。
書店に行くよりもずっと充実した品揃えに出会えます。
▲洗面所にもキッチンと同じグレーのモザイクタイルを採用。
木製枠のミラーを選択して、ここにもぬくもりをプラス
今回取材させていただいたのは、料理家の熊崎朋子さん
(写真は愛犬のファーちゃん。撮影:熊崎さん)
【プロフィール】
パン教室「kona salon」を主宰している料理家。書籍や雑誌、ネット媒体でレシピを発表することも。著書に『シンプルやさしいうちのパン』『おいしい天然酵母パン』などがある。
パン教室に関しては、HP参照。→ http://konasalon.jp/
教室のスケジュールはFacebookに詳細あり。→ www.facebook.com/konasalon
cafe dinosのおすすめ
- 北欧ヴィンテージ風 チーク材 リビング収納 サイドキャビネット 幅30cm ¥35,532
- 天然木調ブックシェルフ 高さ180cm ¥32,292
- 3Dモザイクタイルシール ¥6,825 ~ ¥15,984
- ノワールウォールミラー 長方形 ¥5,400