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【パリのおうちカフェレポートVol.1】憧れのパリ流キッチンスタイルに注目

2017.08.18 / カフェディノス編集部

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パリ20区。下町にあたるこの街で、素敵なアパルトマンに出会いました。
中庭に建つ一軒家スタイルのここは、かつては印刷所だったところを住宅に改装したという珍しい建物。

ドリームキャッチャー作家のサラさんは、ここで4歳と8ヶ月の二人の息子の母をしながら作品も作っています。そんな彼女のアクティビティを自由に実現できる空間を目指して、アパートの改装もかなり悩んで決めていったとか。

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まずは、キッチンを対面式の大きなものにしました。

大理石を無垢の木材を合わせることで、使い勝手よく、かつ温もりある空間になりました。このキッチンカウンターの広いこと!圧巻です。オーブンやコンロなどもこちら向きについていて、反対側には椅子をおいて、朝食を囲んで食べられるようになっています。

Sarah-4.jpg「ここも始めは収納だったけれど、私のこだわりで、絶対に椅子がカウンターに入るように、建築家に設計し直してもらったの。こうすれば、座っても膝があたらず、ゆっくりできるし、椅子も片付くでしょう?」

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このカウンターチェアも、実はそれほど高くなく、足がしっかり付く、座りやすい高さ。
カウンターが目隠しのための高さではなく、作業台の高さなので、
椅子選びも簡単ではなかったとか。苦労の甲斐あって、食事が落ち着いてできるようになりました。

フランスでは、家族間の簡単な食事はキッチンのテーブルで済ませて、ディナーやお客さんを呼ぶような機会にダイニングに移動するという人が大半。サラさんは、ここで子供にサッと朝ご飯を食べさせたり、自分のランチなどはここの方がコンパクトでお気に入りなんだそうです。

キッチンも、これだけ広ければ、料理を夫婦でやっても窮屈にはなりませんし、小さい子供がリビングで遊んでいても、手を動かすことができますね。

Sarah-20.jpg収納もたっぷり。奥行きを確保して、マシーン類は出しっ放し。高いところに収納する必要がないようにして、毎日でも料理ができるようにと考えました。調味料や食材も、ガラス瓶に入れて統一感を出してデコレーションの一部に。自然な素材を並べれば、これだけで素敵な演出になり、しまう手間まで省けてしまう。上手な見せる収納方法ですね!

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素材を統一した小物をあえて出しっぱなしにしておくことで、使いやすさとインテリアの両方を兼ね備えた見せる収納になります。

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こんな感じで、道具もアンティークや木材のものをうまく選ベば、インテリアの一部に。

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古道具市で見つけた木製のボトルケース。これは、空き瓶などを入れるスペースに利用しています。場所を取る分別ゴミも、箱をインテリアの一部にすれば、違和感を感じません。

さて、次回は、サラさん宅の照明や収納、インテリア小物など、真似できそうなアイデアにフォーカスしていきます。

今回のレポートを書いていただいたのは、井田純代さん

「プレスパリ」カメラマン。1998年渡仏後、パリにて写真学校、美術学校を修了。スタジオでの研修やモードカメラマンなどのアシスタントを務めた後、プロカメラマンとして独立。2003年にはアルル・ヨーロッパ・ヌード写真祭主催コンクール(FEPN - Festival Européen de la photo de nu - Arles)で大賞受賞。現在、女性ファッション誌、書籍、WEBなどの媒体に向けての料理、インテリア、ポートレート、モードなどの分野で広く活躍している。フランス文化を日本に伝えることに情熱を注ぐ女性写真家。
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