【seimiさん宅】第1回目:建売住宅の中に、まさかのDIYで作り上げたザ・カフェ空間
【写真上:どこかのカフェでのワンシーンを切り取ったかのような、seimiさん宅のカウンター】
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1年半ほど前に建売の一軒家を購入したseimiさんご夫婦。黒いフレームの室内窓とカウンターが印象的なリビングなので、内装は別の業者に発注して作り上げてもらったのかと思いきや、まったくそうではなく、夫婦合作の手作りというから驚きです。
「『どこの業者に依頼したんですか?』と聞かれることもよくあるんですが、全部見よう見まねのDIYですよ。この室内窓は、はじめから絶対に作ろうと決めていました」とseimiさん。
【写真上:キッチンとダイニングの間にあった小窓に黒いフレームの跳ね上げ式の窓をDIYで取り付けました】
元々、キッチンとダイニングの間には、料理を受け渡すための、単なる小窓がありました。これをはじめに見たときから、ここに窓枠を取り付けようと決めていたのだそう。
窓は一見、スチールとガラスを組み合わせたもののように見えますが、じつは、木材とアクリル板という、初心者でも比較的扱いやすい材料。DIYの経験はほとんどなかったので、木をあててみながら試行錯誤して作っていったのだそう。夫婦合作とはいえ、ほとんどが妻のHさんの担当だったというから驚きです。
タイルのように見えるのは壁紙。ハードルを上げすぎずに自分たちが扱いやすい材料を使ったことも、このDIYの成功の秘訣かもしれません。
【洗面所の扉も元々の引き戸にベニア板を貼り、ペイントしたもの】
「市販品をただ購入するだけだと、サイズが家に合わないですし、オーダーで依頼すれば値段も高くなります。だから、欲しいものがあったら作ろうと考えました」とDIYをするようになったきっかけを話してくれたseimiさん。
DIYのための道具も、特別なものはホームセンターのレンタル道具を借りて仕上げていったのだそう。DIYという、なかなか高いと思われるハードルですが、難しく考えずに、いとも簡単に乗り越え、建売住宅の中に思い通りの空間を作り上げていきました。
「でも、失敗して扉に貼った板が2日後にはがれてきたこともありました。失敗すると材料は無駄になるけれど、次へとつながっていくので、気にしません」と笑う、ご夫婦。そんな試行錯誤をし、作ること自体を楽しんでいるから、seimiさん宅らしい空間ができ上がっているようです。
【写真上:キッチンの中にもオープンシェルフを取り付け、まるでカフェのような見せる収納に】
〈イケア〉、〈ニトリ〉、〈フランフラン〉、〈ニコアンド〉、100円ショップ、ホームセンターなど、身近なところで、自分たちの作った空間に合うグッズを見つけているところもseimiさん宅の特徴。
手頃な値段のものもセレクト次第で、素敵なカフェ空間を作るということに気づかせてくれます。
【写真上:窓は棒状の端材をはさみ込んで、つねに少しはね上がっている状態に固定】
【写真上:板とレンガ風のブロック材を組み合わせただけの棚。このあたりのDIYなら、まねもしやすそうです】
【写真上:この窓枠の向こう側は和室。そのギャップに驚かされます。テレビ台もワイン箱と木材を組み合わせた手作り】
インテリアのヒントは海外のサイトからもらうことが多いというseimiさん。〈ピンタレスト〉や、〈インスタグラム〉、〈ルームクリップ〉などからも情報を得ながら、思いついたら、ささっと作っているそうです。
「帰宅したら、『え! ここ変わってる! こんな風になったんだ!』とびっくりさせられることもありますよ」とご主人。seimiさんご夫婦とお話をしていると、DIYをかろやかにこなし、決して肩に力を入れてがんばっているという感じではまったくありません。
こんな自然体で作り上げている空間だからこそ、ゆるやかな空気感が生まれ、カフェを思わせるほっと落ち着く場所になっているんだということに気がつかされます。
【写真上:100円ショップで購入した調味料入れ。キッチンに並べてあるだけでおしゃれ】
【写真上:寝室は一転、グレーを主体にしたシックな海外インテリア風な空間。壁は真っ白にペイントし、床にはクッションフロアを貼りました】
今回、取材をさせていただいたのは、seimiさんご夫婦。写真は夫のSさん。
【プロフィール】
東京郊外の一戸建てに暮らすSさん&Hさん。新築で1年半ほど前に購入した建売住宅に自分たちで手を入れながら、カフェっぽい空間を作り上げている。
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