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レトロおしゃれなベルリンカフェめぐり vol.5

2016.09.28 / カフェディノス編集部

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【写真上:入り口脇の注文カウンター。壁の上部に古い窓枠を利用したメニューボードが並ぶ。】

今年のベルリンは、夏が長い間続きました。本来なら9月に入ればもうすっかり秋なのですが、今年は気持ちのよい青空が広がり、30度近くまで気温が上がる日が続きました。そのため、アイス屋さんも大盛況。ベルリンにはアイス屋さんがたくさんあり、どこもおいしいのでぜひ試してみてほしいです。

今回ご紹介するのは、手作りアイスが自慢のカフェ「OAK & ICE」(オーク&アイス)」。今年オープンしたばかりで、シャビーシックにインダストリアルテイストをプラスしたインテリアが、とっても心地よいお店です。

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注目してほしいのは、入り口脇の注文カウンター上部にある、メニューボード。ガラス板にメニューが書かれていますが、ガラスの周りは白い木枠で囲まれています。
じつはこれ、古い窓枠を利用したもの。ベルリンのアパートは築100年を超える建物が多く、定期的にリノベーションがされています。その際に古い窓枠やドアが交換され、不要になったものをインテリアに利用する例がよくあるのです。

IMG_3866.jpg【写真上:アンティークも部分的に取り入れる。】

そうした古いパーツはところどころペンキが剥げていたり、木材が味わい深い色に変化していたりして、そのままインテリアに取り入れるだけで、シャビーな魅力が生まれます。

IMG_3875.jpg【写真上:メニューボード背後の壁も白くペイントした木にしてシャビー感いっぱい。】

いまや世界中にすっかり広まった、シャビーインテリア。そのキーワードとなるのは、剥げたペンキや、白やアイボリーといった優しい色。家具は木材などの天然素材が基本です。テーブルクロスやクッションなどには、やはり天然素材であるリネンやコットンを選びます。
ただ、それだけだと甘くなりすぎることも。もう少し大人っぽくするのならインダストリアルテイストを加えると、全体がピリッと引き締まります。

IMG_3870.jpg【写真上:カラフルなロゴ入りカップも販売。】

「OAK & ICE」では、このポイントもきっちりと押さえています。金属製のインダストリアルランプや、コンクリートといった素材をアクセントに取り入れることで、優しさの中にもクールさが漂う空間に仕上がっています。

アイスカフェは小さな子どもを連れたファミリーが大勢訪れますが、大人がお喋りを楽しむ場所でもあります。このインテリアはお店のコンセプトにぴったり。よく考えてみたら、自宅のインテリアにも似たような目的が求められるかもしれませんね。

IMG_3893.jpg【写真上:シャビーテイストに合うのは、優しい色の小花。】

インダストリアルランプは世界中で人気ですから、日本でも手に入りやすいと思います。また、金属製の小物をちょっと置くだけで、インダストリアルテイストを加えることができます。

IMG_3896.jpg【写真上:抹茶ムースにチョコレートシャーベット、ラズベリー、
バニラアイスを乗せフルーツをちりばめた、花畑のような一品。】

甘過ぎず、冷たすぎない絶妙なバランスは、大人にも子どもにも居心地がいい場所となると思います。「OAK & ICE」のアイスも、ほどよい甘さでみんなを虜にしています。

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OAK & ICE
HP:http://www.oakandice.com/

ベルリンカフェのレポートは久保田由希(くぼた・ゆき)さんが担当しました。
東京都出身。日本女子大学卒業。出版社勤務の後、フリーライターとなる。ただ単に住んでみたいという気持ちから、2002年にベルリンへ渡りそのまま在住。著書や雑誌への寄稿を通して、ベルリン・ドイツのライフスタイルを中心とした情報を発信している。新刊『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』が9月末にマイナビ出版より発売。

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