【合同】決算セール 第3弾
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プロに聞く!
ハーバリウムの花材選び
オイルの取り扱い・飾り方

ハーバリウムの作り方について素朴な疑問・質問をプロの方に直撃インタビュー!

講談社刊「イチバン親切! オリジナル作品が作れる! わたしだけのハーバリウムBook」の著者である、松村工芸株式会社 アンナサッカ東京のフラワーデザイナー・福本幸子さんにお伺いしました。ハーバリウムを作る時の花材選びのポイント・オイルの取り扱い注意点、ハーバリウムの飾り方などを教えていただきました!

ハーバリウムはなぜ綺麗に見える?

  • ― 素朴な疑問なのですが、ハーバリウムってなんであんなに綺麗なんですかね?

    なぜハーバリウムが綺麗に見えるかというと、花材とオイルを満たした瓶に光が当たり、その光が瓶の中のオイルによって全反射して明るく見えるんです。

    花材をぎっしりと詰め込んでしまうと、光の通り道がなくなってしまうので、空間を残すことはとても大切です。

綺麗にみえる花材選びのコツ

  • ― 光をうまく取り入れるために、花材選び方のコツを教えてください。

    光を取り入れたいので、オイルに入れても透けない花材と透ける花材を使い分けながら作ることですね。

    透け感のある花材・淡い色のアジサイやスケルトンリーフを使ってあげると光が取り込みやすく綺麗に見えます。 ただ、透け感のあるものばかり使ってしまうと色合いが弱くなってしまうので、色の濃い花材を入れることで、写真映えのするハーバリウムが作れます。

    また実際オイルに入れてみないと分からないことがあります。自分が思い描いた色が出るか試してみたい方は、透明な容器にオイルと花材を入れて、2〜3日試してみてください。

    私が試した時は、プリザーブド加工された白っぽい花は、ほとんど透明になりました。かわいい白いデンファレが透明な花になって残念な思いをしました。 白をどうしても使いたい時は、アクセントにリボンを取り入れると良いかもしれませんね。

  • ― 花じゃなくてもいいのですね?

    なんでもいいと思います。NGはありません。

    水分を含まなければ、折り紙などなんでもOK。自分の好きなものを入れて綺麗に見えれば良いのではないかと私は思います。絶対NGなものは水分のある物と古い花材。古い花材は湿気を含んでいる可能性が高いです。長期間保管している間に空気中のカビやほこりを含んでしまいます。その花材を花材として使うと、カビ菌が中で増殖してカビの花が咲いてしまうこともあります。

  • ― きゃ〜!怖いですね!! そんなことあるんですか?

    私も1回だけであります。古い花材が入ってしまったようで、オイルが白く濁ってきてしまいました。あれはカビだったんじゃないかな。実物は見たことはないのですが、パンにカビが生えてくるように、瓶の中でカビの花が咲いてしまうこともあるようですよ(笑) 花材は出来るだけ新しいものを使ってください。 花材以外に入れるものは、入れるものの特性をしっかり把握していただき、オイルに浮くものなのか、沈むものなのかを把握して使うことも大切です。

オイル選びの注意点

  • ― オイル選びで注意することはありますか?

    ハーバリウム専用のオイルが高価なので、手軽にやりたいと思っている方は、身近なベビーオイルやサラダオイルを使う方もいらっしゃる方もいますが、これらには保湿剤や香料、保存料などが入っているので、中に入れた植物が劣化しやすくなります。 そのため、お花を長く楽しみたい方は、ハーバリウム専用オイルを使うことをおすすめします。

  • ― オイルや瓶は使いまわしてもいいですか?

    一度使用したオイルは劣化しています。常に新しいオイルを使用してください。 瓶は、出来れば新しものを用意してください。ただ、思い入れのある瓶や再利用したい方は、きちんと洗浄・乾燥させてから再利用してください。

ハーバリウムの飾る期間は約1年

  • ― ハーバリウムを飾る期間はどのくらいですか?

    厳密にこれくらいというのは言えません。 ドライフラワーとプリザーブドフラワーの組み合わせや、花の状態飾られていた環境によっても違ってきます。花材の組み合わせによっては、1週間程度で、オイルに花材の色がにじみ出てくるものもあります。厳密には言えませんが、1年くらいを目安にしてください。 ドライフラワーもプリザーブドフラワーも時間の経過とともに劣化していきます。「数年経っても綺麗だわ」という方もいらっしゃいますが、それは単体で見ているからであって、新しいものと比べると色が抜けている場合もあります。

  • ― ハーバリウムを飾り終わった後、どのように処分すればよいでしょうか?

    原則的には、ハーバリウムオイルは食用の油と同じように分別して捨ててください。 また、蓋がボンド止めされて、どうしても開かない場合は、そのまま燃えないゴミをして処分してください。※ご自身の住んでいる地域のごみのルールに沿って捨ててください。

ハーバリウムの飾り方

  • ―  ハーバリウムの飾り方の注意点を教えてください。

    瓶の形によるのですが、強い光が当たると瓶がレンズのようになることもあるので注意して下さい。また、直射日光に当てると中の花材の痛みも早いです。レースのカーテン越しに飾るのがベストです。

    激しい寒暖差のある場所も要注意です。オイルによってはある一定の温度になるとオイルが白く濁ってくることがあります。適温になれば元には戻りますが、花材にも負担がかかるので、注意しましょう。

  • ― ハーバリウムの飾り方でほかに楽しみ方はありますか?

    ハーバリウム専用のLEDライトの台座もありますね。下から光が当たると、また違った楽しみ方ができるのでおすすめです。

ハーバリウムの種類

  • ― オイルに花材を入れるのが一般的なハーバリウムですが、それ以外で面白いハーバリウムはありますか?

    私たち作り手側は花材を詰みあげるスタイルから、オイルに色をつけるたり香りをつけるといったスタイルが誕生しています。

  • あと、ハーバリウムのボールペンもありますね。 口が8ミリぐらいの筒に花材を入れるは難しいです。ピンセットで花材を入れることは出来ないので、工夫が必要です。気圧の変化でオイルが漏れる可能性もありますので、扱いには注意しなくてはいけません。

フラワーデザイナー
福本幸子さんプロフィール

  • 松村工芸株式会社 アンナサッカ東京 デザイナー。公益社団法人日本フラワーデザイナー協会講師。ゼネコンの現場監督から花業界へ転職。フラワースクール講師、生花店勤務を経てフラワー資材の製造、販売、輸入を行っている松村工芸株式会社に入社。お客様の声を直接聞きいて作品に取り入れ、「作品に一工夫」をモットーに、花や植物でさらに美しく楽しい世界を提案している。

    ©講談社 撮影:講談社写真

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