観葉植物を飾ることで、部屋の雰囲気をワンランクアップさせられます。場所はキッチンやリビング、寝室などどこにでも置けます。置き方も棚に置いたり床置きしたり、天井から吊るしたりと飾り方ひとつでオリジナリティを出すことも可能です。殺風景だった部屋も明るくなり、おしゃれな部屋を手軽に演出できます。

観葉植物の緑は、草原や森林などを連想させます。草木のイメージが爽快感のある涼しげな印象の空間を作り出します。夏場など暑い日でも清涼感を得られるのは、観葉植物を飾るメリットの1つです。また、樹木から発せられるフィトンチッドという化学物質には、自律神経を整えリラックスさせる効果があるといわれています。

植物は光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を発しています。その際、空気中の有害物質も吸収してくれているといわれており、空気をきれいにする効果が期待できます。また、観葉植物は根から吸収した水分を葉っぱから蒸散させています。これにより、部屋の乾燥を防ぐ保湿効果も得られるでしょう。

樹木や花々は、庭やベランダがなければ育てることは難しいと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、観葉植物は室内で育てられる植物です。広い庭やベランダなどのスペースが取れなくても、問題なく育てられます。庭植えとは違い、肥料や水やりなどのこまめな世話もいりません。丈夫で育てやすい種類もたくさんあるので、初心者でも安心です。

緑色は疲れ目を癒してくれるといわれています。緑を見ることで癒しやリラックス効果が得られるとされています。デスクワークでパソコンに向かうことが多い人や、スマートフォンなどで目が疲れてしまう人などに良い効果をもたらしてくれるでしょう。乾燥を防ぐ効果も期待できるので、ドライアイの人にもおすすめです。

観葉植物を飾る際には、シンメトリーを意識してみましょう。左右対称は、西洋の宮殿や庭園にもよく使われている手法で、格式高く美しいイメージになります。シンメトリーに飾るだけで、簡単におしゃれで魅力的な空間が作れます。また、左右対称に飾ることで部屋のバランスが良くなり、安定感も出ます。

イングリッシュガーデンでは、等間隔に並べて飾る手法がよく使われています。同じ種類で同じ大きさの観葉植物を等間隔に飾るだけで、部屋に安定感が生まれます。整然とした美しさがあるため、部屋全体が整った印象になるでしょう。シンメトリーと同様にすぐにでもできる飾り方です。

高さがある大きな観葉植物は、部屋の隅や何も置いていない空白部分に飾ることで、部屋全体のバランスが整います。部屋の背景としての役割も果たすため、緑の爽快感をさり気なく演出できます。いくつも置けない場合はビッグサイズの植物を置いて、部屋のシンボルツリーにしましょう。サイドボードや棚などの余白には、小さめの観葉植物を飾ると良いでしょう。

観葉植物を飾るスペースを決めて、1か所にまとめるのもおしゃれです。例えば、棚の一角を観葉植物専用のスペースにして、同じサイズの植物を固めて飾るだけで華やかになります。植物の種類によって、かわいらしくもスタイリッシュにもなるため、インテリアにあわせやすいでしょう。また、鉢の足元部分の空白を埋めるように配置すると豪華な仕上がりになります。

観葉植物を床や棚に置くのではなく、壁かけやハンギングで吊るして飾る方法もあります。大きな観葉植物を置くスペースがない場合でも、部屋の上の空間を活用できるでしょう。壁かけは絵画のように飾れるため、洗練された雰囲気になります。ハンギングは動きがあり、ナチュラルな空間を演出できます。

インテリアや部屋のテイストにあわせて、鉢カバーなどを変えると部屋の一体感が出ます。鉢カバーや入れ物を変えるだけで、ガラリと印象が変わるため効果的に利用しましょう。例えば、ナチュラルテイストの部屋ならバスケット素材やアースカラーの陶器、ホワイトベースの部屋なら黒い鉢カバーで引き締めるなど工夫してみましょう。

どこに観葉植物を飾るのかで選びましょう。観葉植物と一口にいってもさまざまな種類があり、植物が好む環境も変わってきます。日当たりの良い環境で元気に育つものもあれば、日陰でも問題ないものもあります。また、日光だけでなく湿度や気温も調べましょう。飾る場所が決まれば、そこに適した観葉植物を選べます。

部屋や家具のテイストにあわせることもポイントです。例えば、棚やサイドボードなどの限られたスペースに飾る場合には、大きく生長しない、もしくは生長しても株分けできるような観葉植物が向いています。また、観葉植物はそれぞれ見た目が違うため、アジアンテイストや和風など、家具や部屋のテイストにあうものを選ぶことも大切です。

観葉植物の育てやすさやお手入れ方法もチェックしましょう。種類によって生長の仕方は変わってきます。生長が早い観葉植物は育てる楽しみや見守る楽しさがありますが、お手入れの手間は増えます。仕事などが忙しく、こまめに水をあげられない、お手入れができない場合には、丈夫で生長スピードがゆっくりな観葉植物が良いでしょう。

観葉植物は手のひらに乗る小さなタイプから、1m以上に育つタイプまでさまざまです。もしも部屋がワンルームであれば、大きな植物を置くと圧迫感が出るため適切なサイズのものを選びましょう。また、植物が大きくなりすぎて飾る場所に困ってしまうケースも多いため、生長具合についても確認しておきましょう。

観葉植物にも花言葉があります。せっかく部屋に飾るのであれば、明るい意味を持っている観葉植物を選ぶのが良いでしょう。観葉植物は風水で「生命の象徴」ともいわれており、飾った場所を活気づけてくれるとされています。置く場所や葉の形によって、金運アップや仕事運アップなど効果が異なるので、自分の運勢にあわせて選んでみてください。

観葉植物を綺麗に保つためには、水やりが重要です。ついつい水をあげすぎてしまう人もいますが、水を与えすぎても足りなくてもいけません。水は土が乾いてきたらあげると良いでしょう。土が乾いていないようなら毎日水をあげる必要はありません。受け皿に水が溜まった状態だと、根腐れなどの原因になるため注意しましょう。

観葉植物は暑さに強く、寒さに弱いものが多いです。そのため、冬になると寒さに耐えきれずに枯れてしまう植物もあります。一般的に10度以下にならなければ問題ないといわれています。10度を下回るようなら温かい場所に移動しておきましょう。また、窓の近くは冷気が吹き込み、気温が下がるため、窓際から離しておくこともポイントです。

観葉植物は太陽の光がまったく当たらない場所ではうまく育たない、健康に生長しないことが多いです。部屋の中でもできるだけ日当たりの良い場所に置きましょう。しかし、常に直射日光が当たる場所では、葉焼けを起こして枯れてしまうケースもあります。直射日光が当たらず明るい場所がおすすめです。

観葉植物を育てる上で忘れがちなポイントが風通しです。風がまったくない状態で育てていると、カビや害虫が発生する可能性が高まります。そのため、できるだけ風通しの良い場所に置きましょう。なお、エアコンの風は当たり続けると、乾燥しすぎて観葉植物にダメージを与えてしまいます。

アイビーは、葉っぱの形がカエデのようになっていることが特徴です。長く伸びる蔓にカエデのような葉がたくさん生えて、飾るだけでかわいらしくおしゃれな印象を与えます。また、枯れにくく1年中葉をつけることから、観葉植物として人気の高い植物です。

アイビーは初心者でも育てやすい植物です。蛍光灯の光でも生育し、水やりなどの手間もあまりかかりません。蔓の生え際でなければどこを剪定しても良く、お手入れも簡単です。

シュガーバインは蔓性の観葉植物です。手のひらのように広がる小さな葉っぱがかわいらしく、壁かけやハンギングなどに向いています。まれにボール状の花を咲かせるため、花を咲かせる楽しみもあります。

シュガーバインは丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめです。ただし、直射日光に弱いため、レースカーテン越しの窓際などに置くと良いでしょう。土が乾いてから水をあげれば良いなど、手入れの手間がかかりません。

ガジュマルは幹の部分がぷっくりと膨らんでいることが特徴で、1つ1つ形が個性的な植物です。自分好みのガジュマルを探すと楽しいでしょう。10cm程度の卓上サイズから100cm程度の置き型タイプまであるため、部屋のスペースにあわせて選ぶこともできます。

ガジュマルは日光が好きな植物なので、日差しがたっぷり当たる場所に飾ると良いでしょう。丈夫な植物なのでお手入れの手間も少なく、育てやすいです。

ポトスは、葉っぱの形がハート型をしていることが特徴の観葉植物です。かわいらしい見た目と、個性的な淡い黄色の斑紋から、観葉植物として人気があります。丈夫で生長も早く、育てやすいため、初心者にもおすすめです。

ポトスは蔓を上に伸ばすか、下に伸ばすかによって、葉の大きさが変わります。小ぶりの葉にしたい場合には下に伸ばすだけで良いため、部屋のテイストなどにあわせやすいでしょう。

パキラはインテリアグリーンの中でも知名度が高く、人気もある植物です。10cm〜100cmとサイズも幅広いため、部屋の広さにあわせて選びやすいです。深い緑をした光沢のある葉で、室内を明るく彩ります。

パキラは、耐陰性・耐寒性に優れており乾燥にも強いため、室内でも育てやすいです。ある程度の温かさがあれば生長するため、寝室など日光があまり入らない部屋に置くこともできます。

サンスベリアは、すっきりとした見た目が印象的な観葉植物です。葉が上に真っ直ぐ伸びており、独特の縞模様があります。その見た目からトラノオとも呼ばれ、玄関先に置くと魔除け効果があるともいわれています。また、空気清浄効果も期待できます。

サンスベリアは寒さに弱いため、できるだけ暖かい室内に置くようにしましょう。頻繁な水やりは必要なく、手入れも簡単です。