おふろの時間は、親子の絆を深める大事なコミュニケーションタイム。湯船に浸かってリラックスしながら、楽しくおしゃべりしたり遊んだり・・・。いっしょに入浴したパパやママからお風呂マナーを学ぶのもいいですね。新入園・入学でちょっぴりくたびれたお子さんの五月病ケアにも効果的なおふろコミュニケーション。さっそく今夜ためしてみませんか?
おふろ遊びもちょっと工夫するだけで、いろいろなことを学ぶ場にできます。親子で会話やスキンシップを楽しみながら、少しずついろんなことができるようになる喜びを味わえるのは、子どもにとってもとてもうれしいはず!
お子さんが遊びすぎてのぼせてしまわないようにくれぐれもご注意下さい。
また、温泉など公衆浴場では、他人の迷惑にならないよう注意しましょう。
顔に水がかかるのが苦手という子どもたちは意外と多いもの。そこで、おふろ遊びの中でも、とくに大人気な水鉄砲で遊びながら、顔に水がかかることに慣れていきましょう。
ポイントは、まず後頭部から濡らしてあげること。だんだん顔が濡れてきますが、髪全体が濡れるまでガマン。
水鉄砲になれたら、今度はシャワーを頭からかけてみましょう。ただし、耳穴に水をかけないよう気をつけて!
水鉄砲は空になった洗剤のボトルやスプレー式容器など、身のまわりのものを使ってお子さんと一緒に作ってみるのも楽しいですね。
お子さんに子ども用のスポンジを持たせ、横に並んで一緒にモコモコの泡をたてるところからスタート。
からだの各パーツの名前(おなか・もも・ひざなど)を言いながら、足の裏やおしりから順番に洗っていきます。背中など手の届きにくいところは、お互いに洗いっこしましょう。
仕上げに「ここの名前は何でしょう?」とクイズをするのもオススメ。
慣れてきたら、名前を言われたパーツをお子さんがひとりで洗うゲームにチャレンジしてみてもGOOD!
500ml、1500ml、2000mlなどさまざまなサイズのペットボトルと紙コップを準備します。
1500ml以上のペットボトルからジュースなどをコップに注ぐのは、すぐこぼしてしまいそうでなかなか子どもにまかせられないものですが、おふろなら安心。ペットボトルをどのくらい傾けるとどのくらいの量が注ぎ口からでるのか、実際に体験しながら練習しましょう。
大きいペットボトルを使えば、ボトル操作の練習になるだけでなく、筋力・握力をつける効果も!
からだを洗いっこしながら背中に文字や形を書いて、何を書いたかあてっこするゲーム。始めは○△□など簡単な形でスタートし、答えられるようになってきたら数字やひらがなにもチャレンジ!
子どもはゲームを楽しむだけでなく、ママやパパの背中を洗うことが嬉しくてたまりません。「ありがとう!気持ちいいよ」の言葉も忘れずに。スキンシップに最適な遊びです。
浮力でからだを楽に動かせ、お湯の抵抗を利用できるおふろは、小さな動きでも大きな効果が得られる、エクササイズには絶好の場所。お子さんといっしょにできる簡単なバスルームエクササイズをご紹介しましょう。この中から1つか2つ選んで毎日行うのがおすすめです。
バスルームは危険の多い場所です。
お子さんがすべったり、転んだりしないようにくれぐれもご注意下さい。
また、温泉など公衆浴場では、他人の迷惑にならないよう注意しましょう。
お湯に浸かってからだが十分にあたたまったら、ママの肩たたき&背中マッサージにチャレンジ!
適度な刺激で血行促進されて、ママも楽しく肩こり解消できそう。
リズムや歌に合わせてたたけば、楽しさも一層アップ!
肩たたきはリズミカルにすると◎。
マッサージは背骨に沿うように上下にさするようにすると◎。
ヒジを使って上半身のストレッチにチャレンジ!
湯船の中で向かい合って座り、それぞれ胸の前で手を組みます。
そのままひじをなるべく高い位置まで上げていきます。この時、両手が離れないように注意しましょう。
限界まで上げたら、すばやく元の位置まで戻す動きを繰り返します。どちらが長く続けられるかな?
洗い場で下半身のストレッチにチャレンジ!
股関節と太ももの運動になります。おふろで温まったからだは、いつもより柔らかくなっていますが、無理は禁物。
洗い場にバスマットや滑り止めシートを敷きます。
お子さんが足の裏を合わせて座ります。
ママは後ろに立って、お子さんの両ヒザをゆっくり優しく押してあげましょう。
おふろ川下りで全身運動にチャレンジ!
全身を使って遊びましょう。子どものからだを支えている大人にも良い運動になります。
湯船の中で、両足を曲げて座ります。膝の上に子どもを乗せたら、「出発進行!」の合図でスタート。
「流れの速いところにきました〜」と言いながら前後にからだを揺すってみましょう。
「岩だ!ぶつかるぞー!」と湯船に軽くからだを沈めてみましょう。
監修:医学博士 植田理彦先生
医学博士。昭和2年東京生まれ。昭和25年、東京大学医学部卒。医学部内科物理療法学教室で水治療法に出会い、その後温泉療法の実践、研究を進める。現在、帝国ホテルタワー・内幸町診療所勤務。温泉医学、入浴の生体に及ぼす影響などの研究発表多数。著書に『からだによく効くおふろの入り方』(池田書店)、『入浴・温泉健康法で身体スッキリ!』(世界文化社)などがある。