手や腕は、身体の中でもとくに年齢があらわれやすいパーツ。
だからこそ日々のメンテナンスが不可欠です。
指が太い、短いなどコンプレックスがある人も、爪の長さに気をつけたり、肌つやをよくするケアを続けたりすることで、驚くほど美しい手に生まれ変わることができる可能性が…。
今回は、家事や育児をしながら、パーツモデルの第一線で活躍してきた金子エミさんに、著書「パーツ女優のからだ図鑑」でも紹介されている、今すぐ実践できる「女優手&腕」になるストレッチ&エクササイズを教えていただきましょう。
理想的な指と手のひらの長さの比は、1:1。
この黄金比を保てるよう、爪の長さで調整しましょう。
爪が長いと指も長くみえます。
ただし、長すぎるのは下品な印象を与えるので×。指からはみ出る部分は、指先までの爪の3分の1程度までに心がけましょう。
1日に何度も水や紙、布に触れる手。
そのたびに手から大切な水分が奪われていきます。
そこで大切なのがこまめなケア。
保湿・保水を意識して化粧水をまめにスプレーし、ストレッチでリンパの流れをよくしましょう。
よく手を拭く、ちょっとした瞬間に手に触れる、といった簡単なことでもかまいません。
手には、足裏と同じように、身体の各器官と対応する“反射区”が集まっています。
反射区を押したり揉んだりすると、神経反射という作用によって各器官に刺激が伝達され、血液循環がよくなったり、その器官が活性化したりします。
つまり、手のストレッチやエクササイズを行うことは、手肌によいだけでなく身体全体の疲れを和らげることにもつながるのです。
手は不思議なもので、よく触っているだけでうるおい、なめらかになっていきます。実際、柔らかくゆっくりとしたタッチで「手に触れる」ケアは、ストレスや不安感、痛みの緩和につながり、血液循環を良くしたり、筋肉の緊張をほぐしたりするともいわれています。
テレビをみているとき、電車に乗っているとき、そんな些細な時間にも手に触れる習慣を身につけましょう。
水仕事をしたり、手を洗ったときに大切なのは、自然乾燥にまかせず、こまめにきれいに手を拭くこと。
濡れたままでいると、手についた水分が蒸発するときに手の水分までいっしょに奪ってしまい、よけい乾燥してしまうのです。
手を拭くときは1滴の水も残さないぐらいの心構えを。
「物をつかむ」といった日常的な動作ひとつをとっても、手指の末端まで意識した動きを心がけることだけで、所作を美しく優雅に魅せることができます。
そんな優雅でしなやかな手の動きに不可欠なのが、関節の柔軟さ。ちょっとした暇をみつけては、ストレッチ&エクササイズをくりかえし、なめらかな動きのできる“手指”を手に入れましょう。
「お皿の上のお菓子をつまむ」といった何気ない動作も、ちょっと意識するだけで美しく優雅に見せることができます。
監修:パーツモデル、美容研究家 金子エミ
1991年からパーツモデルの仕事を始め、卒業後本格的にその道へ。これまでにコマーシャル100本以上、雑誌出演・数百本をこなし、現在も現役モデルとして活躍。近年『スッキリ!!』『おもいっきりイイ!!テレビ』『はなまるマーケット』『中居正広の金曜日のスマたちへ』『レディス4』などに出演し、独自のケア方法が紹介されるなど活躍の場を広げ、パーツ美容研究家・パーツモデル業・二児の母・事業と一人四役をこなす。
著書に『パーツ女優のからだ図鑑〜金子エミ式・最上級メンテナンス(美人開花シリーズ)』『女優脚のつくり方(美人開花シリーズ)』 ?『お家でおこもりエステ』 (ワニブックス刊)など多数。
http://beamie.jp/t/emi_kaneko.html