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ホットディノストップ > Interview  > 門倉 多仁亜(タニア)さん(前編)

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料理研究家であり、NHKの番組で「ドイツ流シンプルライフ」のコーナーも担当されていらした門倉多仁亜(タニア)さん。ドイツ人のお母様と日本人のお父様をもち、幼少のころから日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、香港とさまざまな国で暮らし、20回以上もの引っ越し経験があるそう。

そんなタニアさんの現在のお宅は、都心に立つマンションの一室。決して広くはないものの、白をベースにした清潔感あふれる室内にはアンティークな和家具が随所に配されて、温もりあふれる、ゆったりと心地よい空間が形作られています。たくさんのモノは持たず、工夫しながら限られた空間を無駄なく使いシンプルに暮らす。誰もが憧れるそんな生活を実践されていらっしゃるタニアさんに、自分らしく心地よく良く暮らすためのちょっとしたコツや秘訣、日本とドイツ、2つの国の“暮らし”や“考え方”の違いなど、さまざまなお話を語っていただきました。

また、バレンタインに親子で作りたい簡単お菓子レシピも教えていただきましたので、こちらもどうぞお楽しみに!

3つのQUESTION

Q1 人生のモットーはなんですか?

なるようにしかならない!もっとよい言い方があるとよいのですが思いつきません。

Q2 今、1週間自由な時間があったら何をしますか?

静かなところへ旅したいです。海が見える場所かな?

Q1 ご自身にとっての『♪』な瞬間〜自分にとって幸せ・うれしい・充実感を感じる瞬間〜を教えてください

新聞を読む時!普段は新聞を読む暇もないので、新聞を読む余裕のある日はとても優雅に思え、世界のニュースを読んで、世界ともつながっていると思えるから。

一回捨ててみると本当にラクになる。それはもうやってみるしかない。

インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん

─ 驚くほどスッキリとキレイなお宅ですが、この美しさを保つために気をつけていらっしゃることは?
いえ、なにも(笑)。唯一していることは朝の片付け。それは毎日していますね。
母はわたしとは逆に、夜に片付けて、朝食の準備やテーブルセッティングまでしていました。そのほうが母にとっては楽だったんです。うちはとにかく早起きで、夜はビールでも飲んじゃったらそのまま寝ちゃいたくなるので(笑)、わたしは朝にそのルーティーンをもってきています。
普段からある程度の整理整頓を維持していると、ぜったいラクですよ。とくにうちは人がいっぱい来ますし、お料理教室もするので、そのためだけに大掃除をするのは大変なんです。だから、ある程度のキレイさを保っているほうが、結果的にラク(笑)。

─ でも、こんなにきちんと片付いているのは、やはり整理整頓がしっかりされていらっしゃるからこそなのでは?
うちはべつにきちんとはしてないんです。ただ、洋風の家はとくにそうだと思うんですけれど、パブリックスペースとプライベートスペースをわけているので。一番奥のプライベートルームは「ぐちゃぐちゃにしてもいいよ」と主人にも言ってあるから、そこはモノが放置されてます(笑)。でも、片付いてるとなんか気持ちがいいじゃないですか。結果的にラクもできるし、たぶんそれだけなんだと思います。

気をつけているのは「もとに戻す」こと。
すべてのモノに場所を決めて、もとに戻す。そうすると、考えないで片付けられる
ので。これをどこにしまおうっていう、そこからはじまっちゃうと、片付けはとても大変になっちゃうんですよね。なので、モノの「場所を決めておく」。

─ たしかに、置き場所をきちんと決めてしまえば、片付けるときに迷うこともないし、場所が見つけられないモノは不要って判断もできますね。
そうなんですよね。
なにが必要でなにが必要じゃないのか考えるときにも役立ちますし。たとえば、わたしは洋服やバッグには興味がないのでそんなにもっていないんですが、その代わりにテーブルクロスやお皿、コーヒーカップが大好きで、けっこういっぱいもっているんです。

でも、しまうスペースを決めていて、そこからあふれたら、だれかもらってくれる人をみつけたり、リサイクルショップに送ったり、なんとかするように努力しています。もちろん、それでも捨てられないものもありますけど(笑)。

インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん

─ わたしの場合片付けようと思っても、つい「まだ使えそう」「いつか使えるかも」って思って捨てられなくて・・・。気が付くとモノがどんどん増えてあふれているんです。
わかります。でも、それはあきらめて捨てるしかないですね(笑)。
一回片付けると、ほんとに「ハァー、スッキリ!」っていう感じですよ。肩の荷がおりるっていうか。モノをもっていると、それを管理しなきゃいけないですよね。どこに置いたか忘れないように、何をもっているか把握して同じものを買わないように・・・って。たくさんモノがあったら、それはやっぱり大変だと思うし、頭へも負担だと思います(笑)。

スッキリと肩の荷がおりたような心地よさを選ぶか、もったいないと思う気持ちを大事にするか。自分で選ぶしかないです。でも、一回捨ててみると本当にラクになりますから。それはもうやってみるしかないですね。

このバッグ1個にまとめなさい

インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん

うちは転勤がとても多い家だったんです。引っ越しのたびに持ち物すべてを、もっていくか処分するか選ぶしかない生活をずっとしていたので、それがいい訓練になったのかもしれません。

引っ越しはいいきっかけですよね。
たとえば、「これをぜんぶ持っていけば、100万円かかります。半分捨てれば50万ですみます」っていわれたら、いらないものを処分しやすくなるし。ものが増えれば大変なのはわかっているので、最初から増えないようにとか。使わなくなったらもう処分するとか。

子供のとき、祖父母のところへ旅行するときなども、「これから2か月過ごすのに必要なものや大事なものは、このバッグ1個にまとめなさい」って言われたのをよく覚えています。もちろん、洋服などは母が詰めてくれるんですけど。それもひとつの訓練だったかもしれません。

やっぱりスペースを考える、っていうのは大切。洋服なんかもそうです。このスペースに入るだけ。そこがいっぱいになったら、どうするか考える。整理をする。見直しをする。

─ でも「このスペースにおさまるだけ」というのが、案外難しい(笑)。
わかります。できないような気がするんですよね。
うちの母も本が大好きで、「いつか大きな本棚に好きな本をいっぱいならべよう」夢があったんです。
だから、父がリタイアして引っ越しのない生活になったとき、リビングの片面の壁をぜーんぶ本棚にしたんです。

それでもう、うれしくてうれしくて、もっている本をみんな並べて・・・。最初はよかったんですけど、1年もするとまたあふれるんですよ。本が。

結局、小さいスペースでも、大きいスペースでも、もっと大きいスペースでもいっしょ。世界中の本をもつことはできないんです。やっぱり(持つモノを)選んでいかなきゃいけないんですよね。

インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん

本当にほしいものを時間をかけて探す

─ そんなタニアさんがモノを選ぶ時の基準というのは?
基準・・・。長く使えるかどうか、かな。買うときはけっこう考えるほうです。ぱっと買うことはあまりない。そういうところはドイツ的かもしれないですね。

ドイツ人はあまり流行に走っていかないし、最新のモノもいらないと思っていて、家具などでも「壊れるまで買い替えない」「自分が死ぬまでこれをもっていよう」という感じですから。

─ そうすると、何か買うときにも相当時間をかけて探される?
そうですね。だから、一度にそろえない。ここに引っ越してきたのは結婚して間もない頃だったのですが、ダイニングテーブルひとつと椅子4脚だけで、最初は床に座っていました(笑)。そこからひとつずつ、気に入ったものを買っていく。

いっぺんにあわてて買うと「ま、いっか。これで」ってなっちゃうので。そうすると、飽きてしまったり、やっぱり思ったものと違うってなってしまって、長くもてない。だから、本当にほしいものを時間をかけて探す。そうすると愛着も湧くし、長〜く使えるんじゃないかしら。

あと大事なのは、自分が好きかどうか。洋服を選ぶときといっしょですね。わたしの場合、心地いい、コンフォタブルなものが好きなので、洋服だったら、チノパンやGパン、Tシャツ。家具もスタイリッシュなものではなく、でーんと座っても壊れないようながっちりしたものが好き。色合いもベーシックなアースカラーが基本。それで、お花を置いたり、旬の果物を置いたりして、色や季節感を添えています。

自分自身いろんなもののミックスだと思っているので、ぜんぶ和風もありえないし、ぜんぶドイツ風もありえない。日本の家具があったり、洋風な椅子があったり、とにかくミックスしちゃってます。

日本的な自分とドイツ的な自分、それをひとつにまとめていくのが究極の目標

─ 整理整頓が身に付いたのは、お母様の影響がやはり大きかったのでしょうか?
じつは祖父がすごく整理整頓好きなんです。もう89歳になりますが、ちゃんといつも、財布はここに入れて、なになにはどこにしまってとか、薬の管理もぜんぶきちっと並べて、自分でできるんです。だからこそ、もう目も悪くなってきたり、いろいろするけれども、一人暮らしで生活が成り立つんでしょうけど。

わたしが2歳のとき、ドイツの母の実家に1人で預けられたんですね。その頃、祖母は昼間働きに出ていたんですけど、祖父は心臓発作の治療で1年間会社を休んでいたので、もう朝から晩まで祖父とふたりで過ごしたんです。

この夏、祖父のところにいったときに当時の話になって、「タニアに、スリッパの置き方とかいろいろ教えたんだ。言うことをよく聞く子でねえ。」って。祖父がたまにスリッパを脱ぎ捨てると、ピシッ、ピシッとわたしが直してくれるから、それが楽しかったって(笑)。だから、たぶん祖父の影響がわたしはすごく大きいんですよ。ほんとは性格的にあまりきちっとしていないんですけれど、たぶんその1年間、祖父にいつもいわれていたことがなんとなく残っているんだと思います。

インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん

─ お父様が日本人、お母様がドイツ人でいらっしゃることで、日本とドイツそれぞれの文化の違いなど、小さいころからいろいろ感じられたことも多かったでしょうね。
それはもう毎日のように(笑)。父と母で、全然違うことを教えようとすることもあったので、日本とドイツの違いは小さいころからなんとなく感じていましたね。
日本人とドイツ人はよく似ています。時間に対する考え方や勤勉なところ、ちょっとシャイなところ・・・。一度仲良くなると信頼できるっていう感じがするところとか。

でも、全然違うところもあって・・・
日本人は「和」が大切ですよね。ドイツ人はもっと個人主義。何事の基本もそれが(その人にとって)正しいか、正しくないか、なんです。嘘が嫌いというか、ここではこうなのにここでは違うといったことをものすごく嫌う。だから、その都度正しいか正しくないかを話し合って決める。

インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん

たとえば、ふたりの人が集まって決まったやり方がなければ、そこでいちいち話し合いをしなきゃいけないんです。で、興奮してケンカになる(笑)。もう道端でもどこでもいつも話し合い。
ドイツに行くともういっつもケンカしてるんですよ。周りのみんなが。だから、日本から行くと「あー、疲れちゃう。もういいよ、なんでも」なんて思っちゃう(笑)。

でも、それがドイツのいいところでもあるんです。人のことはあまり気にしないで、自分の好きなようにできるんですよ。自分がいいと思ったモノとかやり方とか、自分自身で基準を作っていけばいい。そういう意味では、住まいについて、わたしはけっこうドイツ式なのかも。

─ たしかに日本は「和」を強く重んじますし、「様式美」へのこだわりや「譲り合い」の精神も日本人の特長といえるかもしれませんね。
ですよね。日本にはそれがあって、ドイツにはないんです。

だから、そういう面で日本人的な自分とドイツ人的な自分をどう融合させるか、その辺のバランスがけっこう難しくて。なので、わたしの究極の目標は、その二つを自分の中でうまくひとつにまとめていくこと、ですね。まだちょっと答えはないんですけれど。

読者からのQUESTION

「タニアさんのお宅のインテリアで思い出深い“モノ”、お気に入りの“モノ”を教えて下さい」

インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん父は日本橋の糸問屋の息子だったんですが、私が3歳くらいのころそこ(父の実家)が、火事で焼けてしまったんです。でも、焼け残った家具が1個だけあったんですね。

それがこのちっちゃなタンス。母が譲り受け、海外転勤のときもずっと持ち歩いて、ホームバーとして使っていたんです。

茶ダンスでは使い道がないので、自分が使いやすいようにアレンジしたんですね。中にガラスのタイルを貼りつけて、そこにボトルやグラスをいれて。そうすると光が入ったときにミラーボールみたいにピカピカっと光ってキレイなので、子供のころはよく中をのぞいていたのをよく覚えています。

それが、30年くらい経って母が東京に持ってきたときは電話台になっていました。そのときは、モデムやコードなど見せたくないものをタンスの中にいれていたんですが、コードを見えないように配線するのに後ろにのこぎりで適当にギリギリと穴を開けちゃって(笑)。

その後母がちょっと飽きてしまったので(笑)、今はうちで使っています。母はそんな風にいろんなものに手を加えていましたね。ドイツ人は全般的にそうなんだと思います。ちょっとペンキを塗るといったことは自分でやる。職人を呼ぶと高くてもったいないから。別に完璧である必要はなく、それで自分が生活しやすくなればいいという考えなんですね。

インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん それから、これはすごくお気に入りの花瓶です。ほんとは花瓶じゃないんですけど。

もともとは、男の人がポケットに入れて使うマイグラス。かわいいでしょ?100年くらい前のドイツのものなんですよ。

─ いいなと思うものはアンティークや年季のはいったものが多いですか?
古いものは味があるし、個性的なモノや一点モノが見つかるので、なんとなく惹かれますね。あと、わたしは雑なところがあってなんでもすぐ傷めつけてしまうので、すでに傷があるほうが気が楽なんです(笑)。


インタビュー(前編)料理研究家 門倉多仁亜(タニア)さん あと・・・この100円ショップで買った額ぶちもけっこうお気に入りなんです。中の絵は、ドイツの古い絵などを売ってるお店で買ってきたんですが、これだけの数の額を買うとなると大変だなあって思っていたんです。

それで、100円ショップにいってみたら、これを見つけて充分かなと思って。でもそれだけだとちょっと淋しいので、フックをつけてマットを敷いて。マットは、インターネットでショップをみつけて額に合わせて切ってもらって注文したの。これはちょっと自分ではできないから。

マットを敷くだけで全然違うでしょ?こうした工夫をするのが大好きですね。

決して無理をすることなく「心地よい暮らし」を実践されていらっしゃるタニアさん。合理的で温かなその暮らしぶりは、日本とドイツ、それぞれのよさをまっすぐに受け継いだタニアさんだからこそ生み出せたものかもしれません。後編では、「料理」という視点でタニアさんが思う“日本とドイツ”について語っていただきます。また、バレンタインにぴったりの親子で作れるお菓子レシピを教えていただきましたので、こちらもお楽しみに!

後編はこちらから

門倉多仁亜さんプロフィール

門倉多仁亜さん

日本人の父とドイツ人の母のもと1966年に神戸で生まれる。
幼少時、ドイツ人の祖父母と暮らすなかで自然と家事が身につき、そのことがきっかけで料理好きとなる。父親の転勤に伴い子供時代は日本、ドイツ、アメリカで過ごす。国際基督教大学を卒業後、東京にあるドイツ系証券会社に入社。その後東京、ロンドンと香港で米系とスイス系の証券会社に勤務する。結婚後、夫の留学のために再びロンドンへ。長年興味のあった料理とお菓子を学ぶためにコルドンブルーへ入りグランディプロムを取得する。帰国後、料理教室をはじめる。現在はテレビや雑誌などで料理を紹介するだけでなくドイツのライフスタイル全般を紹介する仕事をしている。また、2009年夏に夫の実家のある鹿児島に家を建てた。生活のベースは引き続き東京であるが、毎月一度は鹿児島へ帰省して田舎暮らしを楽しんでいる。
著書に「タニアのドイツ式整理術完全版」(集英社)、「ドイツ式心地よい住まいのつくり方」(講談社)など。

※平成24年10月1日現在の情報です。

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応募締切:2011年2月28日(月)
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