デンマークを代表する陶磁器ブランド「ケーラー」は1839年に陶芸家の「ハーマン・J・ケーラー」により設立されました。ロゴの「HAK」は息子の「ハーマン・A・ケーラー」の頭文字からきています。父親の工房を引き継いだ彼は、新しい釉薬や創作に情熱を燃やし、世界中の展示会にも積極的に出品し、ケーラーは各国のディーラーの注目を集めました。
現在も当時と同じように、ほとんどの工程は専門の職人の手作業により仕上げられるため、ひとつひとつに個性と味わいがあります。

ブランドのテーマは「すべての人々に芸術を」。
全ての人に届けることのできる価格で、美しいものを。才能ある現代のデザイナーたちが、伝統を守りながら新たな表現に挑戦し続けています。

「ハンマースホイ」はデンマークの著名な画家の弟で陶芸家のスベン・ハンマースホイが20世紀初頭に手がけた作品からインスピレーションを受け、デザインされたシリーズです。スベンはケーラーに最も長く携わり（1893 - 1948年）、数々の作品を生み出しただけでなく、技術継承にも力を入れるなど、ケーラーに大きく貢献した人物で、ブランドロゴの「HAK」もデザインしています。ハンマースホイシリーズは、スベンが残した芸術的なデザインに、実用性を備えた完璧なフォルムとモダンなカラーが施され、フラワーベースやテーブルウェアのアイテムとして現代に生まれ変わりました。2015年に登場して一躍人気となり、新たな定番としてデンマークの多くの家庭で愛用されています。

デザイナー：ハンス・クリスチャン・バウアー

ハンス・クリスチャン・バウアーは、ノルウェー生まれのインダストリアルデザイナー。陶磁器の持つ温かみやユニークさと、合理的でモダンな外観や使い勝手の良さを組み合わせることを得意とし、2010年にデンマーク王立芸術アカデミー建築学部デザイン科を卒業後、プロダクトや家具のデザインを手がけています。