2017年ロサンゼルスのギャラリーにて発表した版画として初の兄弟作品。
兄弟の性格に合わせた作品は過去に原画として発表されていましたが、今回、泡(バブルバス)の手法により23年越しに版画作品として誕生しました。またこの美しく描かれた泡(バブルバス)は、世界の情勢やたわいもない話、そのような話題はまるで泡のようにでき、泡のように消えてしまうというトムならではの例えを表現しています。
トム・エバハートプロフィール
原作者の公認のもと世界で唯一「ピーナッツ」に登場するキャラクターを自由に描けるアーティスト。
西海岸を拠点に、カリフォルニアの陽光を浴びながら、創作活動に励む。
自分の感情や美しい景色、ときには社会情勢からもインスピレーションを受け、そこに独自のユーモアを織り交ぜることでトム・エバハートのアートは生まれる。
明るい色使い、癒しの表情のキャラクターの表情は観るもの皆を楽しく、穏やかで幸せな気持ちにさせてくれます。
エール大学を卒業後、ニューヨーク、パリで絵画を学ぶ。80年代に風景画家として成功をおさめる。90年代ルーブル美術館を皮切りにアメリカ、ヨーロッパ、日本で個展を開催。世界で唯一コミックPEANUTS?のキャラクターを描ける画家として注目され2003、2005年と来日され全国から約8000人のファンと触れ合った。近年TV番組等でも特集も組まれる程、世界中のファンから愛されているアーティスト
トム・エバハートは常に新しい「変化」表現方法を探究している。
それはシュルツ氏からの教えでもあり、自分自身のアーティストとしての拘りでもある。
新しいアートが誕生して27年間は様々なタッチの変化があった。
たくさんの色をドリッピング、ストライプ、ドット、絵具と樹脂を混ぜ立体物を制作してキャンバスに貼り付け、穴の開いたボードに描いてみたり、風の強いタハア島では筆ではなくスクイーズボトルで描いている。
一つ一つの作品に関してのコンセプトも、基本は「ユーモアを持つ事によってモノの見方が変わる」という拘りのもと生まれています。
例えば政治指導者が国民の頭越しに発言していたり行動したり出来ていることで、国民はまるで眠りこけているようだから、ある時期「眠り」をテーマにした作品を制作した。
初期の作品は、頭が膨れ上がっていたり、叫んでいたり、滑稽なものがテーマでした。
シュルツ氏の死後、世界は眠っていると考えてそれを笑い飛ばし始め、大勢の人もそう感じてくれるようにと。
日々ベニスビーチのサイクリングロードに出かけているトム・エバハートは、大きく広がる空、何も無い大海原、そして何も無い砂浜を空っぽのキャンバスとして見ている先には新たな変化を見ていることでしょう。
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