【ブランドコンセプト】現在、たわしは固いものというイメージが定着してしまっています。
元々、たわしには棕櫚の柔らかい繊維が使用されていましたが、安価なパームなどに取って代わられ、それがそのまま定着してしまったためです。
このことは、我々産地の人間がお客様に価値を正しく伝えてこなかった責任でもあると考えています。
棕櫚という自然のやさしさと、先人たちの育んできた知恵を、現代の生活に合わせて共有すること。
これが、紀州野上谷に生まれた職人としての使命であると考えています。
棕櫚繊維がたわし作りに使用されなくなり、数十年が経過しました。繊維は原料として流通しなくなったため、棕櫚皮を採取する職人も数えるほどとなってしまいました。
紀州産の棕櫚を使ったたわしを作りたい。山には沢山の和棕櫚の木が植わっているのに、繊維が手に入らない。
高田耕造商店では、このような状況を招いたのは自分たち産地の人間の責任だと考え、2010年より地域の内職のおばちゃん達の仕事を生み出す本当の意味での地域活性化、地域への恩返しを目指して、棕櫚産業の再生に取り組んでいます。
【メーカープロフィール】1930年頃 高田要が自宅において棕櫚製品の加工を開始
1948年 高田耕造が高田耕造商店を設立、棕櫚たわしの製造を開始
1965年 靴洗い用たわし「チェリー」を発明、販売を開始
2004年 たわしストラップの販売を開始
2008年 株式会社コーゾー設立
2010年 紀州棕櫚山再生プロジェクト開始
2012年2月 国立新美術館ミュージアムショップ催事にて紀州野上谷産棕櫚束子が展示
2012年11月 にっぽんのたわし展開催
2012年12月 紀州野上谷産棕櫚束子 小が平成24年度日本民藝館展準入選を受賞
2013年2月 東京営業所を神田神保町に開設
【商品説明】上質な棕櫚を厳選し、繊維状に加工。針金を巻き始めから巻き終わりまで一本で締める「綴り(つづり)」とよばれる匠の技で、丁寧に仕上げています。
柘(ツゲ)ブラシのお手入れやパソコンのキーボードなど、通常手に届かない細かな溝の汚れを掻きだしてくれます。机に置いて消しゴムカスなどのお掃除にもお使いいただけます。
【棕櫚の特性】・一般的にたわしの原料として使われるパームヤシの繊維に比べると和棕櫚は繊維が柔らかく折れにくい特性を持ち、耐久性も高く、長く使っていただけます。
・薄く均一に仕上げるため、軽くて水切れが良いとプロの料理人にも愛用されています。
・全ての商品を熟練のたわし職人が繊維を厳選し、手作業で製造しています。
・純国産の棕櫚繊維を使用したたわしを製造しているのは、高田耕造商店のみです。
・高田耕造商店の紀州産棕櫚束子は手触りの良さを求めた結果、その貴重な棕櫚皮のうちの僅か15パーセントだけを厳選使用しています。
⇒高田耕造商店特集