「ティファニーで朝食を」「ムーン・リヴァー」「酒とバラの日々」「シャレード」「ピンクの豹」「子象の行進」「ひまわり」「刑事コロンボ」「暗くなるまで待って」「ピーター・ガン」...等々、洗練されたオーケストレーションによる有名な映画音楽(OST)から、洒落たジャズ感覚をベースにしたラテンからハワイアンまでと、1960年代〜70年代を中心にした、マンシーニ黄金時代のサウンドを楽しめる決定盤大全集です。RCAレーベルに残された膨大な音源から、テーマを大きく三つに分けそれぞれに相応しい曲をセレクション。全131曲、CD5枚にまとまりました。 実際に映画で使われた音楽とサウンドトラック盤とでは構成・編曲を変えるなど、万人が心地よく聴きやすい(=イージー・リスニング)サウンドを身上とした、マンシーニならではの職人技を存分にご堪能いただける上に、現在オリジナルCDとしては入手不可能で、ここでしか聴くことの出来ない音源も多数収録しているなど、聴きどころ満載で大変豪華な内容となっています。
ヘンリー・マンシーニ略歴
1924年クリーヴランドに生まれ。ユニバーサル映画時代の1958年、映画監督ブレイク・エドワーズ(当時は、助監督)のテレビドラマ『ピーター・ガン』の音楽を担当、この曲のヒットによりマンシーニは世に知られることになります。このコンビは、その後も『ティファニーで朝食を』(61年)『酒とバラの日々』(62年)『ピンク・パンサー』(63年)とヒットを連発。特に『ティファニーで朝食を』の主題歌「ムーン・リヴァー」、『酒とバラの日々』の主題歌は、アカデミー賞に輝きました。マンシーニは、軽快でオシャレなサウンドを特長としていますが、『ひまわり』(70年)で魅せたような哀愁漂うテーマ曲もマンシーニの人気曲のひとつです。1994年没。