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いざバラを育てようと思っても、どんなバラがあるか分からなくて断念...なんて方も多いのでは??

バラ栽培を始める前に、基本的な知識は知っておきたいですよね。

ここではバラの花型、樹形、系統など覚えておきたいバラの基本をご紹介。
特徴や性質を知ることで、難しいと思われがちな栽培管理も、よりスムーズに感じられますよ。

すでにバラをお庭に取り入れている方もバラの基本をおさらいして、お庭にぴったりのバラを見つけましょう!

■花形

以前は「バラ=剣弁高芯咲き」というイメージが強かった日本でも、近年では、オールドローズのように花弁が幾重にも重なるカップ裂きやロゼット咲きなどが人気です。様々な花色も楽しみたいですね。

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■樹形

今回は、バラの樹形を大きく以下の5つに分けて説明します。
枝ぶりや、枝ののびる性質などを範ちゅうに入れていますので、庭にぴったりなバラ選びの参考にしてください。

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■バラの系統

現在では、数えきれないほど多くの品種が存在するバラ。世界中で自生する原種バラをもとに、各時代、より高度なバラが求められ、作出が繰り返されてきました。ここでは、それらのバラの系譜と、各特性を紹介します。

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■系統の説明

*原種 Sp
*オールドローズ  

G:ガリカローズ系
大輪で濃紅の花色と芳香が特徴。木立性で比較的コンパクトなものが多い。

D:ダマスクローズ系 
非常に強いダマスク香。 はっきりとしたトゲをもつ。花色は、おもにピンクや白。

A:アルバローズ系
おもに、白の花色が特徴。 灰緑色の葉と爽やかな香りをもつ。

C:ケンティフォーリアローズ系
超多弁の花が特徴。おもにピンクの花色。強い香りをもつ。

M:モスローズ系
茎に苔(モス)状の繊毛があるのが特徴。

B:ブルボンローズ系
半つる、つる性が大部分を占める。花色はピンク系が多い。

P:ポートランドローズ系
ダマスクとチャイナの交配種。芳醇な香り。四季咲き性をもった最初の系統といわれる。

Ch:チャイナローズ系
四季咲き性・繰り返し咲き性が強い系統。多くのバラの交配親となった。

T:ティーローズ系
ティー(紅茶)のような香りをもつ。ハイブリッドティーの親で、四季咲き性、繰り返し咲き性が強い。

Pol:ポリアンサローズ系
ロサ・ムルティフローラノイバラ(ノイバラ)
から房咲き性を受け継いだ房咲きの系統。
ミニチュア系・フロリバンダ系へとつながった。

Ram:ランブラーローズ系
ロサ・ルキアエ(テリハノイバラ)からツル性を受け継いだ 系統でツルバラへとつながった。ほふく性がある。

HP:ハイブリッドパーペチュアルローズ系
ツル近い樹形をもつ。長期間咲き続ける。

N:ノアゼットローズ系 
ノアゼットは半ツル、ツル性が多く、よくのびる。
ロサモスカータのムスク香を受け継いだ。繰り返し咲くも のが多いのが特徴。

*モダンローズ

HMsk:ハイブリッドムスクローズ系
繰り返し咲き性が強い。半ツル性が多い。

Min:ミニチュアローズ系
ポリアンサに小型の原種ロサ・キネンシスミニマを交配さ せた系統。さまざまな交配がされている。

CL:ツルバラ系
ロサ・ルキアエ(テリハノイバラ)から続くツル性の系 統。色のバリエーションが豊富で大輪の四季咲き性をもっ た品種が生み出された。

HT:ハイブリッドティーローズ系
剣弁高芯咲きで花色も鮮やかな系統。四季咲き性をもつ。 木立性で花もちや香りのよい品種が多い。

FL:フロリバンダローズ系
ハイブリッドティーとポリアンサ系から受け継がれた房咲 き性と四季咲き性をもつ。

~樹形による分類~

B(ブッシュタイプ)=木立性をもつバラ

S(シュラブタイプ)=半ツル性をもつバラ

CL(クライミングタイプ)=ツル性をもつバラ

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Garden&Garden 特別編集

「大好きな草花に囲まれて暮らしたい」「もっと自分らしい庭をつくりたい」そんな思いを持ったガーデナーに向けて、等身大のガーデンライフをガーデニング季刊誌 Garden&Gardenにて提案。 「いかに使うか」や「どう過ごすか」で、庭やベランダがもう一つのリビングに大変身。インテリアを楽しむように、自分にあった素敵な空間をつくるヒントを発信しています。

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