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専門家寄せ植え|プランターで作る「CHIROの四季彩寄せ植え」

どこからみても美しい冬の寄せ植え

CHIRO

各地の紅葉は例年に比べると少し遅めというところもございますが、

日ごとに冬らしい景色になってきました。

冬の植物の代表格ビオラが出回って来ましたね。今年はどんなビオラと出会えるのか・・・ワクワクします!

今回はそのビオラをたくさん使って、どこから見ても美しい冬の寄せ植えをご紹介したいと思います。

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■今回使用したプランター

アートストーン プランター 32cm

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ナチュラル色がまだらに入っている模様で、植物との相性はとてもいいです。

お庭やベランダ、室内などにひとつあるだけで、大きな存在感を出してくれます。

とても軽く、土と植物が入ってからも移動が楽です。

移動や管理がしやすいことは、冬の寄せ植えには大切です。

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鉢底には穴が開いています。

開閉が可能で、屋外でも室内でも使用出来ます。

今回の寄せ植えは屋外で楽しむタイプになります。

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■使用植物

・ビオラ ヌーヴェルヴァーグ

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日当りと水はけの良い環境を好みます。土が乾いたらたっぷりと水を与えます。

花殻はこまめに摘み取りましょう。

個性豊かな表情があり、ひとつとして同じものがありません。

お気に入りを見つけましょう!



・フリル咲きビオラ ファルファリア

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こんもりと育ちます。春咲きには大株になります。



・良く咲くスミレ ブルーベリーパイ

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パンジーとビオラの特性を併せ持った品種です。

多花性なので、花後の花殻摘みは細めに行いましょう。



・小輪パンジー わらく

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ブルーベリーパイ同様、パンジーとビオラのいいとこ取り。

たくさんの花が咲き続けます。



・プラミアムビオラ ディージェイ

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初夏までたくさん花を咲かせます。



・シクラメン 森の妖精

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朝晩が極端に冷え込みときは、軒先に移動させましょう。

日当りが良い場所を好みます。



・宿根ネメシア アレンジラベンダー

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日当りと水はけの良い場所で管理しましょう。

蒸れないように注意し、開花後は切り戻しで草姿を整えます。



・エリカ アルボレア アルバーツゴールド

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華やかな葉色が特徴。

春には白い小花が咲きます。耐寒性あり。過湿には注意しましょう。



・フィカスプミラ

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動きがある小葉は寄せ植えに最適。日当りでも半日陰でも良く育ちます。



・ウエストリンギア 黄金斑

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特別に寒いときは軒先へ移動することをおすすめします。

日当りの良い場所を好みます。



・オレガノマルゲリータ

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風通しを良くして蒸れないように管理しましょう。



・リシマキアゴールディーロック

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ほふく性なので剪定で葉姿を整えます。

乾燥が苦手なので、水切れに注意しましょう。



・アステリア ウエストランド

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冬に紅葉する葉が美しいです。水の与え過ぎは避けましょう。

■その他材料

・鉢底石

・活力剤(水で薄めて使います)

バイオゴールド ストレスゼロの土

バイオゴールドの土ストレスゼロ.jpgのサムネイル画像

バイオゴールド クラッシック元肥

バイオゴールドクラシック元肥.jpgのサムネイル画像



■作り方

STEP1

植え込むまでの間、植物は活力剤を薄めた液にポットごと浸しておきます。

プランターに鉢底石を敷きます。(底が見えない程度)

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STEP2

元肥を適量まぜた土(以下、培養土)をプランターの高さ5分の4くらいまで入れます。

植物のポット苗を並べて配置をデザインします。

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STEP3

リシマキアを株分けします。

株元を優しく揺するようにすると絡まった根がほぐれやすくなります。

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STEP4

ウエストリンギアを株分けします。

根が細いので、根を傷つけないように優しく行います。

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STEP5

フィカスプミラを株分けします。

苗によってはしっかり根が絡まっているものもあるので、

株元をもって茎や根が傷まないようにしましょう。

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STEP6

アステリアウエストランドを株分けします。

根がしっかり回っている場合は、刃のこぼれたナイフやシャベル等を使用して株間に切り込みを入れます。

きっかけを作ると、株分けがしやすくなります。

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STEP7

ビオラの花殻を摘み、傷んでいる葉があれば取り除いておきます。

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STEP8

ポットから植物を出し余分な土を落とします。

軽く根をほぐして、プランターに配置していきます。

株分けしたリシマキア・フィカスプミラはプランターの縁から垂らすように。

ビオラやシクラメンは縁の外側にやや傾けるようにして配置していきます。

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STEP9

植物がぐらつくので、培養土を寄せて安定させながら配置しましょう。

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STEP10

プランター半分まで配置したところです。

今回の寄せ植えは四方見です。

正面・裏・横・上、いろいろな角度から確認しながら配置していきます。

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STEP11

植物の配置を終えたら、株分けした植物をバランスを見ながら隙間に入れていきます。

培養土を株間に入れ、棒のようなものでつついて培養土と植物を馴染ませ安定させます。

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完成です!!

■ポイント

本来寄せ植えは、その後の生長を考えて、植物同士にある程度の間隔をとります。

しかし冬の寄せ植えは、植物の生長がゆっくりしているので完成時に美しくあることを考えます。

そして、様々な方向から見て確認しながら配置・植え込みをしましょう。

花・葉・形・色、同じものが並ばないように心掛けると、ワンランクアップの寄せ植えになります!

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■コメント

冬は落葉樹の葉が落ち宿根草の地上部が枯れて、お庭が寂しくなりがちです。

寄せ植えは冬にこそ、その実力を発揮します!

お気に入りのビオラを使って作る寄せ植え、日ごとに違う角度で異なる表情を寄せ植えで演出しましょう!

CHIRO

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■ガーデンスタイリングスタッフより

今回は、色鮮やかなビオラをたくさん使った冬の寄せ植えをご紹介くださいました。見る角度によって違った表情が楽しめる、どこから見ても素敵な寄せ植えですね!ナチュラルな風合いのプランターが植物をより鮮明に引き立てています。冬はどうしてもお庭の景観が寂しくなりますが、そんな時こそお気に入りの植物で寄せ植えを楽しんでみてはいかがでしょうか!?


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CHIRO

寄せ植え作家。 寄せ植えの制作販売、寄せ植え講師、店舗装飾、コラム執筆、寄せ植え監修など『寄せ植え屋 CHIRO』として活動中。 ブログ『CHIROのお庭しごと』で寄せ植えやガーデンの情報を発信。 掲載誌『園芸ガイド』など。

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