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専門家寄せ植え|プランターで作る「CHIROの四季彩寄せ植え」

ペチュニアで作るハンギングバスケットの寄せ植え

CHIRO

桜前線、北上中!
春本番を迎え、お花見を楽しむ姿を多く目にするようになりました。

そんな中、園芸店では初夏まで楽しめる植物が中心になっています。

代表格は「ペチュニア」
ペチュニアといえば一番にマゼンタ色を思い浮かべますが、近年、様々な色や模様が出回るようになってきました。

そして、みなさん
『ハンギングバスケット』をご存知ですか?

門扉・壁・塀などに飾る壁掛けタイプに寄せ植えをする容器です。
今回は「ペチュニア」と『ハンギングバスケット』で、壁掛けの寄せ植えを二点ご紹介します。

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■今回使用したプランター

ハンギングバスケット スリットタイプ 2個組

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ハンギングバスケットはタイプによって、大きさや容量が異なります。
今回使用したハンギングバスケットは、小振りで扱い易く、ご家庭で楽しむには丁度いいサイズです。
溝に植物を差し込んでいくので、約15〜20ポット使用します。
植え込む前に準備が必要ですが、コツを覚えると簡単です。

■使用花材

〈イエロー系ハンギングバスケット〉

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・ペチュニア ステファニー 4株

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・ペチュニア プレジャー イエローブルースター 2株

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・コクリュウ 3株

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・ネメシア メーテル ともえ 2株

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・羽衣ジャスミン 2株

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・アイビー 恵 2株

〈パープル系ハンギングバスケット〉 ※完成画像のみ

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・ペチュニア プレジャー ホワイトラベンダースター 3株

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・ペチュニア プレジャー ホワイトリラアイパティオ 3株

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・ネメシア メーテル ミッドナイトブルー 2株

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・ヒューケラ クラシカル 2株

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・オレアリア リトルスモーキー 3株

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・羽衣ジャスミン 2株

■その他材料

・水苔(乾燥タイプを水で戻して使います)
・鉢底石
・オルトラン
・活力剤(水で薄めて使います)
バイオゴールド ストレスゼロの土

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バイオゴールド クラッシック元肥
バイオゴールドクラシック元肥.jpg

■作り方

STEP1
水苔を水で戻します。
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STEP2
ハンギングバスケットの容器を準備します。
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スポンジについている上を細い方から少しだけ剥がします。
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容器の中の溝に細い方が下になるように付けます。スポンジが容器より上にはみ出さないようにしましょう。033005.JPG

容器の表から紙をゆっくり剥がします。5箇所全て同じようにセットします。033006.JPG

スポンジを切り込み通りに切り離します。
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スポンジの粘着面に土をつけます。これで、容器の準備はOKです。033008.JPG


STEP3
容器の鉢底穴を隠す程度に鉢底石を敷きます。
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肥料と害虫予防のオルトランを適量混ぜ込んだ用土を、スポンジ下部の切り込みギリギリまで入れます。
容器の溝にもしっかり入れていきます。
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STEP4
植物を配置を考えて並べてみましょう。大まかなデザインはここで決まります。033010.JPG


STEP5
アイビーを株分けします。活力剤を希釈した液に浸しておきます。033021.JPG


STEP6
ポット苗はワンハンドで握れるくらいに余分な土を落とします。根は優しくほぐすようにしましょう。
活力剤を希釈した液に浸してから植え込みます。033022.JPG


STEP7
では、植え込んでいきましょう!

植え込みは、容器に向かって切り込み左側から①・②・③・④・⑤とすると、下記順番で横に植え込みを進めていきます。

③(バスケット真ん中の切り込み)

②(バスケット向かって左から2番目の切り込み)

④(バスケット向かって右から2番目の切り込み)

①(バスケット向かって一番左の切り込み)

⑤(バスケット向かって一番右の切り込み)

苗の株元をバスケットの切り込みにかませ、根が容器の中に入るように、ゆっくり下に滑らせます。
全ての切り込みの一番下の植え込みは、やや下向きにするといいでしょう。
横の行の植え込みがすんだら、根を覆うように用土を入れます。
同様の手順で植え込みを進めていきます。
2、3回目の植え込みでは正面に向くように、植え込んでいきましょう。

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STEP8
容器の縁まで植え込みが終わったら、下の画像のようになります。
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根を覆うように土を入れ、水で戻した水苔を切り込みの縁全てに敷きます。IMG_0036.JPG

上部の植物は正面からみて確認しながら丸くなるよう配置し植え込みます。
植え込みが終わったら、用土が見えているところに水苔を敷き整えます。

こちらは上部の様子です。
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STEP9
正面、左、右から見ても丸い曲線になるよう植え込みを整えます。

左側
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右側
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正面
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完成!!IMG_0044.JPG植え込み後、2〜3日は半日陰で管理しましょう。

同様の作り方でパープル系のハンギングバスケットも制作しました。
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■ポイント

ハンギングバスケットに使用する植物は、草丈が極端にまばらにならないように選びましょう。
植物の生育環境が同じものを組み合わせるので、どこに飾るのかを決めてから作ることをおすすめします。
細かい葉や花、面となる葉や花、茎が長く動きが出るものや線の出る葉などを使って、ワンランク上のハンギングバスケットにしましょう。
ハンギングバスケットは乾燥しやすいので、植物の状態を見ながら充分な灌水を行いましょう。

■まとめ

ハンギングバスケットを作るのはハードルが高いように思われがちですが、容器の準備や植物選びのポイントをおさえると、どんどん作りたくなります。
花期の長い植物を使うのが理想ですが、四季折々、季節の花をハンギングバスケットで楽しむのも良いですね。
壁や門扉など飾る場所が無い方でも、ハンギングバスケット用スタンドを使って飾ることが出来ます。
チャレンジしてみましょう!!

CHIRO

■ガーデンスタイリングスタッフより

今回は、ハンギングバスケットを使って寄せ植えをしていただきました。
丸い曲線と動きがあって、とても可愛らしい寄せ植えに仕上がっていますね!

ハンギングバスケットと聞くと、普通の寄せ植えと比べて少し難しいように感じますが、コツさえ掴めばきっとはまる方も多いはず!
今回寄せ植えを行ったバスケットとハンギングスタンドがセットになった商品もございます。
この春、ハンギングバスケットデビューしてみませんか?


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CHIRO

寄せ植え作家。 寄せ植えの制作販売、寄せ植え講師、店舗装飾、コラム執筆、寄せ植え監修など『寄せ植え屋 CHIRO』として活動中。 ブログ『CHIROのお庭しごと』で寄せ植えやガーデンの情報を発信。 掲載誌『園芸ガイド』など。

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