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連載コラム 第一回「うつわを味方に」

二十年前にはひいきの陶芸作家もいましたし、いわゆる「高くていいもの」しか眼中にありませんでした。自宅で料理教室をやっていた時は、授業のたびに新しいうつわを買っていたので大赤字。 素人先生ならではの贅沢さが好評でしたが、お金が続かなくてすぐにやめてしまいました。

いまは日本中いたるところに窯があり、基本的にはどこでも誰でも陶芸ができます。
長年コツコツやっているからいいとも言えず、若くて上手な人もいますし、また造形は未熟でも絵付けのセンスがよければ、現代の生活にあうものになり得ます。

私自身は、かつての本物志向から、持っていることがストレスにならない、使いやすいものを選ぶように変化しています。

最近のうつわ選びの基準はまず、水につけておいて、洗剤に耐えること。土ものはあまり買わなくなってきました。
それから、お茶のお弟子さんなど他人が扱っても大丈夫で、重ねられること。シンプルで和洋中いろんな料理に合い、マンションになじむデザインであること.....
こう書いてみるとなんだか身もふたもなく、つまらないかもしれませんね。

さて、人間ですから、実際には基準からはずれたものもほしくなります。実際にうちにお越しになれば、「なあんだ、シンプル一辺倒ではなくて、変ったものが多いじゃない」と思われることでしょう。

ただ、赤や黄色の鮮やかなものを買う場合も、ベースになる白や藍の分量が多く、あまり柄が細かくないものを選ぶように心がけています。そのほうが、ほかのうつわと合わせやすいので。

私の使っているシンプルという言葉は、何もかも無地だとかモノトーンだとかいうのとはちょっと違いますね。
きものでいえば「地あきの多い」もの。ちょっと引いた感じ。
「間」の感覚とでも言いましょうか。

豆皿は便利なので、たくさん持っています。
お料理が苦手で、お客様を呼ぶのが憂鬱だという方は、まず豆皿をいろいろ揃えてみてはいかがでしょう。

ぐいのみや豆皿をとりどりにお盆に並べ、いただきものの塩辛、葉とうがらし、ごまを振ったつくだになどをちょこちょこっと載せてお酒を飲めば、それだけで一時間は持ちますよ。

いまは全国のおいしいものがかんたんに手に入るのですから、無理して凝った手料理を並べなくてもかまいません。豆腐にピータンをのせただけ、白菜をいためただけ、トマトを切っただけでも立派な一品です。

スーパーで閉店間際に買った安売りのおさしみも、大葉を敷いていいお盆に載せればぐっと高そうに見えます。大根のつまも、千切りが苦手なら、要は口直しですから、さいころ切りでもいいわけです。

お料理に手をかけられない時こそ、うつわの力を借りましょう。それでおもてなしが気軽になれば、お料理ももっと楽しくなってくるかもしれません。

(記:森荷葉)

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