この本は、昨年の9月にイギリスのグレーイブタイ・マナーハウスに宿泊した際に、眺めていた本ですが、21世紀に入って早、四半世紀が経過。ガーデニングをめぐる世界は、今、完璧に新たなフェーズに入ったといえるでしょう。
21世紀という新しい世界に。
新たなムーブメントが興ったたことは、明白ですが、
それは、イメージとしてわからなくもないが、具体的にどうか?というと、
実は、わかりにくいのではないでしょうか。たとえば、説明もなしに野生的なたとえば...ナチュラリスティックガーデンを見ても
オーナメンタルグラスといえども、「草が生えてる?」といった程度の印象を持つ方は少なくないし
庭を漠然と眺めても、理解は難しいのかもしれません。
自然主義を世界で最初に唱えた グレーブタイの、今はホテルのロビーにて。一流ホテルのロビーにこれ?と思う方はいないと思うのですが
素朴さ。というより、この感じがこのホテルの魂でもある。か、ともわたしは思ってしまいます。
庭の花を少し摘んできただけでも。この眺めをロンドンや東京の一流ホテルで展開するわけには行きませんが、
この景色はグレーブタイではありませんが、このような宿根草が中心の自然風な眺めは
チェルシーフラワーショーやそのほかのフラワーショー、RHSのガーデンや貴族の庭にまで
広がっています。風景としても、わたしは美しいと思うし。なにより、心が癒される。ほっとする。これが良いと思う。
フェルモブの椅子とテーブルの赤も良いですね!
穏やかな自然の営み。たくさん、投入して、頻繁な手を入れるガーデンではなく。
時に、バラの乱れ咲く昔日のイングリッシュガーデンを懐かしむ声も聞こえてきますが
ローズガーデンが相対的に減少した理由
は、はっきりとしているように思います。
この傾向は、ロンドンの公園に限ったものではなく、バラを庭園の中心的存在としてきたガーデン施設が、
その比重を下げている現状はここ数年のツアーでも一目瞭然かと思います。
その背景は、単一の理由ではなく、複数の要因が重なって今はがあり、それは1990年代の終わり頃からジワジワと迫ってきていたように思います。
気候変動による病害虫発生期間の長期化
農薬使用に対する社会的制限の強化
管理人材の不足とコスト構造の変化
美意識や庭園観の変化
とりわけ温暖化の影響は大きく、黒星病などバラ特有の病害の発生期間が、この高温化によって、延びていることが指摘されているます。
もちろん惟然から、自然主義、無農薬・無化学肥料栽培を基本とする英国の園芸環境において、繊細な個体の維持は年々難易度を増しているのだと思います。
最新の耐病性品種に更新すれば、景観としてのローズガーデンを維持することは可能です。
しかしその一方で、オールドローズのような歴史的品種の保存と展示は、ますます困難になり、
1876年に発足した英国王立バラ協会(Royal National Rose Society, RNRS)が所有・運営していた、ハートフォードシャー州セント・オールバンズの名園「ガーデン・オブ・ザ・ローズ」の閉鎖はショックでもありました。
同協会は2017年に破産・解散し、それに伴いこの庭園も無期限閉鎖となったそうですが、1990年代には、ロンドンに住んでいた家から比較的に近いこともあり、懐かしい思い出ごと消えてしまったような消失感がありました。
ローズガーデンだけでなく、手間のかかる宿根草も、相対的に減少している。
理由は、気候変動、管理制度、社会構造、そして価値観の変化が複合的に作用した結果は明らか。
日本でもその点を無視はできないと思いつつ、観光庭園の未来は花とは少し違う方向にシフトするのかもしれない。
例えば、レストランがメインだったり、サウナやスポーツ、ほかの要素とセットにした植物園など。
花の維持管理だけに経済を投入する難しさを痛感する今日この頃ですが、
もうすぐ、福岡フラワーショーが始まります。さまざまな視野からチェルシーフラワーショーを学びつつ
独自のフラワーショーを開催する福岡市には期待が高まります。
わたしも、3月20日から福岡へ。
3月20日と21日は、王立園芸協会副会長のテジェームス・アレクサンダー・シンクレア氏他英国から2名の
審査員がやってくるということで、非常に楽しみであり、審査方法も、ほぼ完璧にRHSの
チェルシーフラワーショーの方式に則って進むということで...。
事前の書類を拝見してもそれは非常に楽しみな内容でした。
これまで、様々な場面でガーデンコンテストの審査員を務めて参りましたが
このたびの経験は本当に勉強になると思いますので、しっかり勉強して参りますね
結果はまた、福岡から戻ってから!福岡のフラワーカンファレンスでは
参加者のフラワードレスコードなどが求められており一体どんなことになるかとても楽しみです!
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