お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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仕事に追われ、日常の瑣末に埋もれ、日々になんのロマンもないように思えてため息がでるとき、

就寝前のひと時に、憧れの地に思いを馳せて夢見がちに過ごす。ようにしています。

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寝る前に、今抱えている心配事に囚われるとよく眠れなくなってしまうからです。

で....、今どこへ行ってもいいと言われたらどこかな。考えると

Château de Versailles 。秋のヴェルサイユ宮殿に行きたい〜。と、夢見る。

(当然、行けませんが)

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最近のヴェルサイユ宮殿の植栽は花もミックスプランティングで今っぽいお洒落な景観。

ツゲで囲った整形式の枠のなかに自然風な背の高い草花、主に一年草がエレガント。

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さて、ヴェルサイユ宮殿は、もちろん、マリー・アントワネット様の寝室ほか、

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城を中心に見るべき世界がやまほどありますが、できれば、

近隣のホテルに1~2泊して、庭も含めて一日中をそこで過ごすこと。

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敷地が広大すぎて、以前ガーデンツアーで訪ねたときも、効率よく入り口を選び、見たいエリアから専用バスで入ったにもかかわらず、2万歩以上歩いてしまった!

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やっぱり、見たいので歩いてしまうんですね。

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たとえばトレリスだけに興味をフォーカスしてみてみても、本当に!すてき!美しい!繊細!エレガント!(ヴェルサイユ宮殿内では、エレガント!Cet élégant ! セテレガン!と心のなかで叫ぶこと、多いです)

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ヘッドフォンには、リュリ作曲の宮廷音楽を。

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ルイ14世が、1682年に建てた離宮は、当時の民衆にも解放され、「王の庭園鑑賞法」なる

ガイドブックによって、民衆も庭鑑賞法を学んだり、この圧倒的な庭園を楽しむことができたそうで、そんな経験も、フランスの人々の美意識の礎にもなったのではないでしょうか。

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で、やはり、私の最大の関心事は庭にあります。

ヴェルサイユ宮殿には、初めて訪ねた30数年前から数えること、5回くらいは行ったと思うのですが、その本当の良さを感じたのは、暑くも寒くもない気候で、時間帯で。

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自転車を借りること!

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8月に訪ねたオランダのクレラーミュラー美術館でも、広大な公園のなかを自転車で走ったのが

とっても気持ちの良い体験でしたが、宮殿の敷地内も(自転車の走れない箇所もありますが)

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とにかく、気持ちがいい。前方を夫と息子が走っていきます。

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広くて全体を巡るのは無理。と、思っていましたが、自転車に乗って遠景を楽しんだり、

プチトリアノンの周辺も走って回れる。なにしろ、ヴェルサイユの風が...。

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見事な建築や彫刻、インテリアを見学するのは、もちろんですが、こうして、風を感じながら

ただのんびり過ごす。というのが、実は旅先でも必要な時間だなあと思うのです。

今年は、10月16日から、杉本博司さんの-「Sugimoto Versailles」も開催されるので...。

ああ行きたい。

トリアノン離宮、ヴェルサイユ宮殿
2018年10月16日 − 2019年1月20日


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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