お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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酷暑の日々、いかがお過ごしでしょうか?たとえある程度の早朝(6時前後)でも、庭仕事では汗ミドロ!!!ぐったりするので、涼しい景色をおもいだして。

英国式庭園といえば、基本は、風景式庭園のことですね。本来羊が草を食む平地のような場所に

山あり谷あり、湖ありの風景式の景色を作ったのは、ケイパビリティ・ブラウン。

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英国式庭園で、すぐに思い出すのが、サー・ウインストン・チャーチルの生家でもある、

ブレナム宮殿。ここの風景式の庭も、ブラウン作。

ゲートを入って駐車場に行くまでに、車からパシャッと撮ったので、ちょっと斜めのままの写真ですが。ここからの景色がわかりやすい風景式。それにしてもイギリスらしいどんよりとした暗い日でした。

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ロンドンに住んでいたとき、日本から友人が来ると、ロンドンに近いこともあり、よく

ここ、ウッドストックの地にやってきました。かわいいティールームなどもあったので。

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今年の6月。イングリッシュガーデンツアーが終わって、コッツウォルズ・ドライブ旅の最後に、レンタカーをヒースロー空港に返す時間までの猶予で、久々にブレナム宮殿にやってきました。

ここは整形式の、ウォーターテラス。

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20年以上ぶりに来てみるといろいろ変わっていました。もちろん、この写真のように、偉大なる

ロマン派バロック建築はおそらく、1700年代から変わらない景色が目の前に広がります

(これは素晴らしい!)でも、変わった点も多い。

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世界遺産には早くから指定され、それゆえに年々、大型バスが続々入ってくる場所にもなったのでした。(私のツアーでは、あまりそういう場所には行かないのですが、さりとて素晴らしくないわけがないので、訪ねる意味はありますが、大勢の行列に混ざって混み混みの館内を行進するのを避けたいので)

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行列のできるチケットオフィスに恐れおののく。お土産売り場の広大なこと!ちょっとしたデパートみたいに洋服や食器も揃っていました。写真は残念ながら撮ってないのですが。

なんだか、人がいないところでしか写真を撮ってないのかも。

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さて広大な庭園を歩き出しました。

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庭は見事に長い長い年月を生きて維持されていました。流石でございます。

この日、お天気があまり良くなかったのですが、1870年に作られたローズガーデンへ。

(正式なこの庭の名前は、The Rosary 素敵な名前!)

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非常に貴族的な整形式のバラ園です。ただし、細かいディテールに興味が湧くような草花の庭ではなくこのように遠景において整った眺めの庭。

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やはり、丈夫で良く咲く 'アイスバーグ'が目立ちます。

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そして、中には入れませんが、イタリア式庭園。黄金葉のイチイでできたトピアリーの見事な事!

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このエリアはさまざまな変遷を経て(例えばヴィクトリア時代は、花のカーペット花壇だったとか)1904年に現在の形ができたとか。イチイにしてもツゲにしても、病害虫で枯れてしまうことは

ままあるので、この形がほぼ完璧に100年以上も維持されている事には驚きます。

きっと、代替え樹木をどこかでキープできているのだろうなあ。

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こんなに立派なパレスなのに、サー・ウインストンのベッドルームとされる場所は意外にもシンプル?

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大変に絵がお上手で、ウィンストン画伯による絵画が並んでいました。

絵が描ける幸せってありますねぇ。1930年の絵とあるから、まだ首相になる前に描いていた?

チャーチル内閣は、1940年から始まったので。

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それにしても混み合っていたのは、メインのウイングの建物のなかで、庭を歩く人はまばらで、

広く樹木の充実した庭をウォーキングするのは気持ちの良い事でした。

チャーチル・メモリアル・ガーデンだったかな。ここ。ダイアナ妃とも親戚なので、そんな

メモリアルガーデンがあったように薄い記憶。どうだったっけな?

今日のイギリス、ウッドストックの気温、最高20度程度。羨ましいです。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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