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専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

東京パークガーデンアワード@代々木公園 1年を迎えて

吉谷桂子

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宿根草を中心とした草花で構成する、一般的には、ナチュラリスティックガーデンのスタイルで

作庭をした庭。代々木公園の一角に完成してからようやく1年。

こちらのブログでもたびたび話題にしてきたと思うのですが、今年の夏は

干ばつが続いたかと思うと、大雨が降ったり。

これは人間にとっても植物にとっても厳しい気候です。

しかも、こういう傾向は、今後も続いていくのだと思います。

考えても、ちょっと....。 クライメイト・チェンジとガーデニング

今後どうしていけば良いのかしら?

とは、思いますけれども、こんなに暑くてもまた寒くても、

元気で生き延びる植物がたくさんあると言うこと。

こうした気象変動で起こる様々なことを予測しながらも、

今回代々木パークガーデンでは有意義な実証することができたと思います。

とにかく厳しかったですよね。

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先日NHK趣味の園芸の放送を見て下さった方もいらっしゃったかと思うのですが、

この放送に続いてNHK文化センターからオンラインの講座も開催させていただきました。

その際のデザインの手法について、非常にわかりやすかったと言っていただいた

1つのアイディアです。 下/ボールド重め、上/ライト軽め(あるいはトランスペアレント)の

法則で景色に 連続性を持たせたと言う話。

↑この写真でも眺めの下方は 色調が暗めの葉群の塊、そして上のほうは、ここでは

グラス類とバーベナ・ボナリエンシスが咲いていますが景色がその後に透けるように

高さがあってもトランスペアレントで軽い見え方になる植物を植えています。

下方、ここでは、ペンステモンの葉群が固まってその後ろは見えません。

下の方、どっしり。上の方、軽く。

は、視覚的にも安定する景色なので、大きな面積で

ランドスケープに統一感を持たせたいときに景色も作りやすいのです。

このパークガーデンが公共公園の1部と言うことで、セキュリティー上の関係もあり、背の高い植物で、

その後が見えなくなるのは困るので、背の高くなる葉群の大きな植物などを植えないようにした為も

ありますが、日差しや風の通り道の確保のためにも、透き通る眺めは有効です。

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去年の12月に植栽を終えて、植物の生長の速さに驚くこともありましたが

花の最盛期はやはり5月ごろが多いです。が...、私は個人的には11月の景色が好きです。

燃えるゴールドや紅葉するグラスが、軽やかに風に揺れる様には心地よさを感じます。

風情とか、アティチュードとか、インプレッションなど。

庭を鑑賞する際、特定の花だけに注目するのではなく、

自然が織り成す気候マジックのプレゼント...雰囲気など、

それを味わいを楽しみに庭に来てくださる方が増えてきたことも、嬉しい発見でした。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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