お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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思い返すと、今の自分を構成している重要なエレメントは =「旅」なんじゃないかと。

皆様は今の、ご自分にもっとも大きく影響を与えたエレメントは、なんだったと思いますか?

もちろん、親〜親の教育、生まれ育った環境、DNA、出会った人々。学校や職場。きっと色々。

たくさんの美術館に行ったし、観劇、舞台も見てきたし、本も読んだ。映画も観た。でも特に、成人以降で

私の場合は、どうも、目立った影響のエレメント、ほとんど旅行だったように思えます。

だから、どこに行くと決めたら、イメージに合わせて、いきたい場所を調べて、調べて、探して、探して。

五感をつかって。なんだったら第六感も。それで観たいもの。出会いたい対象に向かって進んできた。

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1978年のアメリカ、アメリカの家庭にホームステイした後、ニューヨークひとり旅、その後、

20代はバリ島通い、そして、念願のインドも行った。ラダックまで。

20代後半は、ヨーロッパに毎年通って、旅だけでは物足らず、ついにイギリスに移住して7年。その後も

可能な限りの旅を繰り返す。旅は、そこで、ぼーっと過ごすのも良いのですが、私は貧乏性なのか。

なにかに出会いたく、て見つけたくて。それをなるべく極めるために、思いつく限り、調べる。情報を集める。

また、来月、イギリスに行くので。今仕事の合間に、あらゆること。調べ、調べ、調べ尽くし中!

こんなに何千日も過ごした場所なのに、時代が変わっているからまた今違う!

それで、冒頭の写真です。今年発刊された雑誌も取り寄せたけれども、視点がずれていて、知りたいことは載ってなかった。

それに最近は、インターネットでかなり揃うので、本はなくてもなんとかなるのですが

やっぱり、存在の確実性でいうとデータではなく本が良いのですが.....いかんせん、情報が古いと役にたちません。

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この写真は、1997年に撮ったグレーブタイ・マナー。言わずと知れた

イングリッシュ・ガーデン生みの父、ウイリアム・ロビンソンの自宅。現在はホテル。

現在も営業中。この時は、家庭画報社の取材で泊まったのでしたが、最近はガーデンツアーでランチに寄りました。

外観もインテリアも美しい館ですが、庭が特筆すべき個性を持っているので、イギリスに行くチャンスのある方には、ぜひ、泊まってみていただきたいと思う。ディナーのドレスコードはそこそこドレッシィでしたが、チェックして。レンタカーを借りるのが、厳しかったら、

ガトウィック空港からタクシーでも近い。宿泊先は、ただ眠るのみにあらず。食事をして気持ちよく睡眠。

朝に夕に館を散歩して、インテリアを味わって、そのもてなしを体験するのも格別です。

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この部屋は、1993~4年頃。個人宅の B&B の私が泊まった部屋。一泊。6千円くらいだった。驚くほど安いけれど、

女主人の心のこもった朝食付きで。このお手本通りの空間。多いにインテリアデザインの勉強にもなった。

天井高やシンメトリーの配置。全てが完璧。おまけに、朝には館の敷地内にいた子羊に、ミルクまで。

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リンスデールウエイトホテル。度々通った湖水地方の定宿でした。今も営業中。オーナーは変わったかもですが。

夏でも冬でも、暖炉には炎。ここは、本を調べに調べて選んだ末、一度泊まってとっても気に入ってしまい

家族と毎年のように尋ねました。本当は、他のホテルも試しに数カ所、泊まった。お化けが出ることでも知られた

格調高いシャロウベイ・ホテルも。ディナーでは、北イングランドならではのドレスコードで男性たちがキルトでお出まし。でも、きっと今はもっとカジュアルになったでしょう。

最近はどこのホテルも、ディナーのドレスコードがカジュアルシックになってきています。

でも男性は必ず、ジャケット・ネクタイの方がすてきだし、女性もおしゃれを楽しむべき。と、思う。

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ここは典型的なカントリーハウス。1996年に英国政府観光局のお招きで泊まった宿ですが、

名前を忘れてしまった。何もかもが伝統的。1800年代から時間が止まったようなホテル。

インテリアの紫色&抹茶色の組み合わせ。意外とカラフルな。これ以降、この色調が自分の定番色になりました。

しかし、今の時代は、このようなホテルもずっとモダンテイストにモデュファイされて、

それなりにライトテイストに変わってきています。

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アーツ&クラフツの時代を代表するエドウィン・ラチェンスが設計した建築に、

ジーキルがデザインした庭のホテル。

THE LITTLE THAKEHAM 今は、ホテルを閉鎖、館は売りに出ているような感じですが、不明。

今は空き家なのか。ディナーの前と後に、夏でも暖炉に火の入ったラウンジである程度正装した

客が集まって談笑する。私は自分の英語力をいつも恥じ入る。そんな館に泊まって食事をする。

それが今は、空き家だなんて、まるで、映画シャイニングのシーンみたいな回想をしてしまう。

この写真を撮ったのも四半世紀前。ずっと大昔のことではあるけれども、そんな経験がずっと自分の

アティチュードに影響を与えると思うので、これから先の数年も、もう少し頑張って

色々なところに行ってみたいと思うのです。

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60歳を過ぎて一層そう強く思います。

こちらは今年の6月にイギリスガーデンツアーで泊まったバースのホテル。クラシックなテイストを

残しながらモダンになっていました。

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こちらは、去年の台湾ツアーで泊まったザ・ラルーのスパに...。

このときの台湾デザインツアーは凄かった。もう一度同じ旅程で動きたいと思うほどですが

まあ、同じことは2度やらない主義なので....。台湾ツアーをするとしても、また違ったアプローチなのかも。

あっち行ってこっち行って、なんて!欲張りにいろいろ行くのか!でも、バスでしっかり回ってくれるので

個人旅行の比較にならない楽チンさ。今、12月の個人旅行の旅程の組み立て結構大変なので。

それはそうです。行きたいところある限り行くべきなので!

でも、その全部の旅程を自分で組んで予約するのは、本当に結大変だーと思います。楽しいけれども。

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来年のツアーで宿泊予定のカペラ・シンガポールのアウリガ・スパです。良さそう!(行ったことはないです)

2月1日出発のシンガポール、ガーデンシティの旅。今の時代は、最新情報をインターネットで。

まず、どういう目的でどこを訪ねるのか。でも、情報だけでなく、日取りや順番、効率よく回るには、

どういったルートで回るのか。休憩のためのリゾートの旅でしたら一日中、ホテルでのんびりする旅も理想的ですが、

ポジティブな刺激や自分を高める視覚的体験ってあると思うので、数年前の台湾デザインツアーに引き続き

ちょっとアーティな旅を計画しております。

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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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