お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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異常といえる高温に続いて雨も降らず、庭の維持に難しい気象条件が続いています。

中之条ガーデンズの8月下旬を確認するために日帰りで。

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この高温でも、また雨も降らずどうなるかと気を揉むなかで、厳しい状況の植物のほか元気な植物もあります。

アゲラタムは本当に元気。

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正午のもっとも暑い、そして乾燥の厳しいスパイラルガーデン。これから、カラマグロスティス

ブラキトリカの穂が上がってきます。

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元気なのは、ヘレニウム、ルドベキア。しかし、こんなに暑いと見学にいらっしゃる方もありませんね。

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先日話題にしていたルドベキア ヘンリーアイラーズも花が咲きそろってきました。

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バラ園でも、バラの二番花とアメリカフヨウ。人の顔より大きい!

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日差しが厳しいけれども、構造デザインが美しいとこの景色のコントラスも美しい。

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パレットガーデンでは、デスカンプシア、ソルガストラムやリアトリス。

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カラマグロスティス カールフォスターも完全にドライになりつつ直立してえらい。

ヒオウギも葉の形が美しくタネもユニークです。

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デスカンプシア ゴールドタウ だったと思うのですが、

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極端に長雨、厳しい乾季のような高温(といっても前橋よりも3度くらいは低いし、夜はもっと涼しい)

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今回ようやく姿を見ることができて嬉しいのが、アンジェリカ。なかなか北海道以外の場所で

この姿を拝めなかったので。

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この2週間、ずっとずっと次の秋の植栽の発注リストを作っていましたが、この厳しい夏。

どの環境なら、どの植物が生き延びるのか。ずっと悩み続けています。今年の秋にまた入れたい品種いくつか。

アリウム 白花チャイブ, Allium schoenoprasum f.albiflorum

リアトリス Liatris spicata'Floristan Weiss'

アカンサス モリス, Acanthus mollis,

エリンジウム プラナム 'ホワイトグリッター', Eryngium planum'White Gritter',

エリンジウム ギガンテウム 'ミス ウィルモッツゴースト', Eryngium giganteum [Miss Wilmott's Ghost

サクシセラ 'フロステッドパールズ', Succisella inflexa'Frosted Pearls

タナセタム 'ジャックポット', Tanacetum niveum'Jackpot',

バレリアナ オフィシナリス, Valeriana officinalis

フロックス 'ジェイド', Phlox paniculata'Jade'

ペンステモン 'ダークタワーズ', Penstemon 'Dark Towers',

このなかには、水はけのよくない環境だといくら日当たりが良くても生き延びないものもいくつかあります。IMG_2179.jpg

顔マスク、紫外線防止メガネ、扇風機付きベスト(涼しいですよ)暑いからブーツじゃなくてスニーカー。

まるっと顔を隠しているので、おかげさまで日焼けしくい。助かる。

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私は、個人的にはバラがびっしりとたくさん咲いている景色よりも、こちらの感じが好きです。

しかし当然、バラのほか1年草のさまざまな花がカラフルに咲き乱れる庭の人気が高く、仕事としては

人気がとれる庭を目指してはいましたが、そのためにさまざまな植物をまめに植え替えたり

病害虫駆除の薬を撒かなくても自然主義的な維持管理のできる方向性。

(周年同じ品種の宿根草が植わる庭、装飾のための植え替えはナシ&無農薬で)これが

華やかさが欠かせない観光庭園の庭のあり方と、年々、ニーズと現実の厳しさのズレをどう解決するかと。

北海道のように冬は閉鎖の庭は良いのです。本州は周年オープン、そこが厳しい。

またこの暑さも加わるので、植物のセレクションに大変な時間がかかるようになってきました。

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さて!今月末、また楽しみなイコロの森の田辺さんによる イコカル講座。

今月はブログを題材にされるそう。今回は、Tony SpencerさんのThe New Perennialistというナチュラリスティックな植栽デザインをテーマとしたブログ。田辺さんによれば、とても幅広く、直感的に捉えられるThe New Perennialistのテーマを分かりやすく分析。
今回はカナダで作られたご自分の庭が PPA(アメリカのPerennial Plant Association)のランドスケープデザイン部門の最高峰の賞を受賞.
その庭のデザインの背景についてをご紹介とのこと。
デザインの過程では、ピート・アウドルフやロイ・ディブリックからのアドバイスもあり、図面の進化も。
セミナーの最後には、ご本人もライブで参加し、Q&Aに自らお答えいただけるとのこと。
前回は、私ももっと話を突っ込んでいきたかったのですが、出しゃばってもなー。と
遠慮しました。でも、今回は、ご遠慮なくとのこと。質問もできるので、その辺りもちょっと盛り上げていければと。
イコカルの詳細は以下です。

8月30日(日)Supernaturalistic: The New Perennial Pond Garden

所要時間:10:00〜12:00 (Zoomにて)

ご都合がよろしければぜひご参加ください。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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