「ローズシャトー」は原題を「Chatsworth」といい、１９５５年にケネス・トルーマンが作成しました。この「ローズシャトー」柄は、その典型的なクラシックな英国スタイルの花束と花輪をカメオの形に似せたデザインです。今日まで「ローズシャトー」柄は２３もの異なった配色が試されましたが、ケネス・トルーマンによるオリジナルの配色がいまもって最も人気があります。 原題の「Chatsworth」は、イギリスにある壮大な庭園を持つ邸宅「Chatsworth House」からその名を取りました。

サンダーソン社の最も良く知られている壁紙「Windsor Castle」をベースに、１９５５年ごろにテキスタイルの柄として開発されました。これらは共に１８世紀のフランスの風景柄の壁紙に想いを馳せ、絵画的風景の表現を基に描かれております。1９７０年台から１９８０年代にかけて家具業界で大いにもてはやされ、数多くのイギリスの家庭のソファーや椅子の貼り生地として使われました。この柄の人気は英国に留まらず、日本をはじめとして各国で愛されました。日本では西川産業が過去３０年にわたり展開し、典型的な代表柄になったのです。