魚沼通信
2019年3月号
魚沼に一足早く
サクラ咲く
テキスト
日本穀物検定協会による2018年産の食味ランキングが先月27日に発表され、魚沼コシヒカリが最高評価の「特A」に返り咲きました。17年産米で初めて2番手≠ノ陥落した衝撃から1年。県や市、JAは特A復帰に向け、18年産米の作付け前に対策会議を組織しました。気象変動に負けない米づくりのため、土づくりや肥培管理、指導方針を立て直し、基本技術を徹底した栽培に取り組んだ成果が表れ、産地一体となった努力が実った一年となりました。
JA北魚沼関会長は「昨年の日本穀物検定協会の評価から丸1年、日本を代表する米の産地として魚沼コシヒカリの評価が問われた年でした。稲作は非常に天候に左右される農産物で、安定した美味しさを消費者の方々にお届けするために産地は毎年工夫をしています。昨夏は渇水などの厳しい気象条件に見舞われましたが、これも生産者や関係機関の努力によって品質・収量への影響を最小限に抑えられました。その結果が評価に表れ、非常に嬉しく思います。消費者の皆さん。産地の思いが詰まった美味しいお米を、どうぞご賞味ください」と話しました。
JA北魚沼 関会長
一方で過去最多の全国55銘柄が特Aに認定されました。今後も産地間競争が激化する中、この結果をスタートラインに魚沼コシヒカリが消費者のみなさまから選ばれるよう、より一層の努力を続けてまいりますので今後ともよろしくお願い致します。
3月に入ると平成31年産米の農作業が始まります。
コシヒカリの種もみを「温湯種子消毒」する作業を行います。種もみには病気の原因となるカビや細菌が付着している恐れがあるので、種もみを60℃のお湯に10分間浸し病原菌を殺菌し、農薬を使わない「安全・安心」な種もみにします。
温湯種子消毒の様子
また、引き続き農家さんとJAでは連日会議を開き、消雪予測から種まきや田植えの時期、肥料を与える時期など、昨年の反省点をもとに今年の米作りに向けた対策を検討しています。
雪解け間近の魚沼は「特A返り咲きの吉報」を受け、やる気に満ち溢れています。
しかし、本当の吉報≠ヘ皆様からの美味しいという声です。そのような声をいただけることを励みに、これからも愚直に米づくりに励みます。
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