魚沼通信
2020年4月号
魚沼もようやく春めいてきました
テキスト
全国各地で桜の便りが届く3月末、魚沼市は雪が降り真冬に逆戻りしました。しかし、今年は消雪の影響もあり例年1メートルを越す積雪もほぼなく、田んぼから土が顔を出している状況です。
桜の開花予想は例年、新潟市で4月上旬、魚沼では4月下旬から見頃を迎えますが、暖冬だった影響もあり、今年は早まりそうです。魚沼の短い春をまだかまだかと待ちわびております。
さて、JAではこの時期、種もみの「温湯(おんとう)消毒」作業を行っております。これは、種もみについた菌を60℃のお湯に10分間つけて、水で冷やした後、乾かすという作業です。従来は薬剤による消毒が行われてきましたが、近年は農薬を使わない種子消毒技術として、温湯消毒法が普及されています。
温湯消毒の様子
この作業が終わると次は発芽(芽が出ること)を揃えるための浸種作業に入ります。田植えの時期から逆算して約10日間水に浸し、種もみをムラなく充分に水を吸収させることで芽を出やすくする作業です。今年の「作」を決定する大事な種子なので緊張感を持って作業に取り組みます。
農業には昔から『苗半作』と言われ、「苗の出来によって作柄の半分が決まる」と伝えられており、それくらい作物栽培にとって健康な苗作りは重要であり、力を入れるべき箇所なのです。
米づくりは田植えや稲刈りなどが主だった作業と思われがちですが、お米ができるまでは『米』の字のごとく八十八の作業があると言われております。
我々JAは農家さんの想いや作業を伝え、みなさまに喜んでいただけるよう、これからも生産者と消費者の架け橋になってまいります。
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