魚沼通信
2020年11月号
今年の新米はいかがだったでしょうか?
テキスト
稲刈り後は早くも来年を見据えた作業が始まっています。
「秋すき込み」といって、稲刈り後の田んぼをトラクターで耕し、肥料を散布します。春までの間に雪の下では土の中の微生物がワラを分解し、稲が吸収しやすい状態となり、翌年のための栄養分へと変化していきます。安定して高品質のお米ができる土壌作りをしっかり行うことで、稲は食味の良いお米に育つことができます。
高い山は白くなってきました。来年も美味しい「魚沼産コシヒカリ」が作れるように、里雪になるまで今年最後の作業を行います。
「秋すき込み」の様子。来年も美味しい「魚沼産コシヒカリ」が作れるように、今年最後の作業を行います。
北陸農政局が発表した10月15日付令和2年産米の作況指数は新潟県で「103 やや良」、全国で「99 平年並」の作柄となりました。
田植期以降の初期生育は順調でしたが、長梅雨の影響による日照不足や、夏場、稲穂が出るタイミングで高温が続き、若い稲穂がダメージを受けたことが要因とされています。
その後は全国的に異常気象があった中、比較的被害が少なかった当地域では順調に生育し、食味の良いお米に仕上がりました。
農家の方は「去年のようには絶対にさせないと、春から一生懸命育ててきた。お天道様には勝てねーども、やれる限りのことはすべてやった。甘みもあるしうんめぇ米になって一安心だてぇ!」と言っていました。
今年の新米はいかがだったでしょうか?今年のような厳しい気象条件の中でも精根込めて育てたお米です。新米の甘い香りや食味の感想など、皆様方のお声が農家に届けばこれからの活力に繋がります。今シーズンもよろしくお願い致します。
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