魚沼通信
2021年4月号
魚沼コシヒカリ、特Aランクを堅持
テキスト
日本穀物検定協会が3月4日に公表した2020年産米の食味ランキングで魚沼コシヒカリが3年連続で最高位となる「特A」評価となりました。
ランキングは今年で50回目となり、米の良食味競争が激化に伴い、出品数は増加傾向にあります。今回対象となったのは44都道府県の154産地銘柄。このうち特Aは53銘柄で過去最多の18年(55銘柄)や19年(54銘柄)に次ぐ高水準となりました。
魚沼は1989年(平成元年)以降、2017年に「A」となった以外は全て「特A」を取得しています。
3月でも雪景色の魚沼地区。
魚沼地域では、土づくりをはじめ基本技術の徹底を呼び掛けるとともに、出穂期(およそ半数の茎が出穂する時期)が高温の影響を回避するよう作期分散などに取り組みました。
魚沼米対策協議会の柄澤会長は「夏場の高温、刈り取り時期の長雨が重なり心配したが、特A評価を受け安心した。近年の予想のつかない気象条件の中、基本技術の徹底と気象に対応した迅速な情報発信を行い、消費者が求める高品質な魚沼コシヒカリの生産に努めていきたい」と話しました。
品種別では、古豪といわれる「あきたこまち」「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」などが苦戦した一方で「にこまる」「つや姫」などの高温耐性を備える比較的新しい勢力が健闘しました。
産地間や新旧品種の勢力争いは年々活発化しています。新型コロナウイルスの影響で米の消費が落ち込む中、米どころである当産地として明るいニュースとして捉え、引き続き産地一体となった対策を進め、令和3年産米に向けた生産に取り組んで参ります。
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