着物の収納のコツ〜そのB〜
虫食いから大切な着物を守る
「防虫剤」の基礎知識
着物の防虫対策はできていますか?虫に食われてから、「代々受け継いだ着物なのに!」「高かったのに!」などと嘆くことのないように、今回は大切な着物を虫食いから守る防虫剤の基礎知識についてご紹介します。
目次
1.虫食いについて
@衣類を食べる虫の種類は?
衣類を食べる虫には、蛾類の「イガ」や「コイガ」、甲虫類の「ヒメマルカツオブシムシ」や「ヒメカツオブシムシ」などがいます。
B虫食いにあいやすい繊維は?
C「高価なモノほど虫食いしやすい」と言われるのはナゼ?
最も虫食いされやすいのはウールやカシミヤなどの動物の毛を原料とする繊維です。高級なモノほど天然繊維100%でできていたり、繊維が細く柔軟だったりするので幼虫が食べやすいようです。着物だけでなく、ショールなどの小物にも使用されていますので注意しましょう。
D虫はどこからやってくる?
2.防虫剤の種類
和服や着物を収納する場合、防虫剤は「着物用」「和服用」がオススメです。衣類の防虫剤には主に4種類があります。簡単に特徴をご紹介します。
@ピレスロイド系
除虫菊と同じ防虫成分を有します。着物にニオイが残りづらいので、ふだんよく着る着物やニオイが気になる方にオススメです。商品によっては「おわり」「おとりかえ」などと表示されるものもありますが、ピレスロイド系は固形がだんだん揮発して小さくなっていく昇華性ではないので、取り替える目安が見た目で判断しづらい商品もあります。使い始めの日にちや取り換え時期を書いておくなどするとよいでしょう。
Aパラジクロルベンゼン
パラジクロルベンゼンは独特の刺激臭があり、
パラジクロルベンゼンは独特の刺激臭があり、着物にニオイも残りやすいので、気になる場合は着用する数日前に日の当たらない風通しのよい場所に吊るしておきましょう。
Bナフタリン
C樟脳(しょうのう)
古くから使用されている独特な香りの防虫剤です。もともとはクスノキを原料とした天然由来の防虫剤ですが、現在では化学合成されているものも多いようです。ナフタリン同様効き目が長いので着用頻度が低い着物にオススメです。
防虫剤は混ぜると化学変化を起こし、シミの原因にもなることがあります。ピレスロイド系の防虫剤はほかの昇華性のものと併用も可能ですが、思わぬ化学変化を招く可能性もあるので、混ぜないほうが安心です。防虫剤のパッケージに書いてある使用上の注意をよく読んで、用法・用量は必ず守りましょう。使用時の注意することについては、また次回ご紹介いたします。
大切な着物を守るために、ご参考になれば幸いです♪
ボタン(トップへ戻る)
執筆者
収納アイデアキーワード
その他のおすすめ収納コンテンツ
キッチン、リビング、家のいろんな空間や場所を “見た目すっきり、暮らし快適” にしませんか。
家具選びに悩んだことのある方は、ぜひ一度、ディノス家具をお試しください。
クローゼット収納は自分に合ったスタイルで、収納アイテムにもこだわることが大切です。
シンプルな収納は、多忙なワーキングママの味方になってくれます。
「聞き流し」でお片付けのやる気アップ!プロが実践する収納術を聞きながら、“見た目すっきり、暮らし快適” にしませんか。
収納場所を決めたり、ちょっとした工夫で、整理整頓された使い勝手のよいキッチンを目指すことができます。
衣替えの季節こそ!「もっと活きる収納」でスッキリ。衣替えしやすい快適収納を目指しましょう!
箱に詰めて送るだけ月々330円(税込)〜の保管サービス。