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レビュー使ってみた!ガーデンスタイリング一押しアイテム

シンプルでスタイリッシュな「オベリスク」 by ひで

ガーデンスタイリング

「使ってみた!」連載第18回目は、人気ブロガー ひでさんです!今回は、 楽々オベリスク170を使っていただきました。

シンプルでスタイリッシュな「オベリスク」 by ひで

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■今回使用したアイテム

前回記事で書かせていただいたベルツモア製の「ローズバルーン」に続いて、今回はつるバラなど、大きなつる性植物を誘引して立体的に咲かせるのに便利な「オベリスク」についてレポートします。

実は、ローズバルーン同様、このベルツモア製の「オベリスク」は、以前から自宅ガーデンで愛用している園芸グッズのひとつで、今回、また新たに同じものを購入しました。

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段ボールにしっかりと梱包されて商品が届きました。
全長2メートルくらいはあるでしょうか、かなりの大きさです。

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段ボールを開封すると、こんな感じ。
両側のオベリスクの先端部分が傷まないようにしっかりとクッション材で梱包されていました。
今回、同じサイズ(全長1.7メートル)のものを4個新調しました。

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クッション材を取り除くと、こんな感じです。スチール製で、黒く塗装が施されています。
組み立て等は必要なく、そのまま土に差し込んで使用できます。

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別角度からもう一枚。オベリスクの先端部分です。

このオベリスク、園芸研究家の有島薫さんとバラ育種家の木村卓功さんのコラボレーションによるものだそうです。
エジプトやローマの古代遺跡で天空に向けてそそり立っている本物のオベリスクの形を模したデザインになっています。
ボクの場合、自宅の庭で使う園芸用品はなるべく余計な装飾がないものが良いので、このシンプルなデザインのオベリスクをとても気に入っています。

では、早速この「オベリスク」を使ってみましょう。
まずは、鉢植えで育てているつるバラで、バロン・ジロー・ドゥ・ランを使って誘引をしてみます。

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このバラ、実は、今年の春は小さなトレリスフェンスに誘引していました。
ところが、ハダニの被害に遭って調子を崩して枯れかけてしまいました。
なので、トレリスフェンスから外し、竹ヒゴを真っ直ぐ立てて上に向かってツルを伸ばすように養生してきました。

その甲斐あって、何とか復活の兆しが現れ、つるの上の方から新しい枝が伸びてきました。
これを、今回オベリスクに誘引し直そうと思います。

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誘引する前に、竹ヒゴを取り除き、残っていた葉っぱもすべて取り除きます。
この段階で、軽く剪定を行い、枯れ込んだ枝や、開花の望めない細い枝を切って整理しておきます。

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そして、こちらのオベリスクを使います。
今回、誘引にあたっては、イギリス・ナッツシーン社のカラーの麻ひも(ここではグリーン色)を使います。

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オベリスクを鉢の中に突き刺します。
この際、株元から出ている枝の位置を考慮し、4本の支柱になるべく均等に間配りできるよう調整します。

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株元あたりのアップです。
株元から出ているシュートを4本脚にうまく絡めるよう、位置を調整します。
支柱を埋め込む位置が決まったら、土の中に深く差し込み、動かないようにしっかりと固定させます。

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今回、オベリスクへのツルの固定には、イギリス・ナッシュシーン社のカラーの麻ひもを使わせていただいています。
ここでは、枝の色に同化するようにグリーンの麻ひもを選んでみました。
細かいところですが、こういうところに遊び心を入れると、誘引作業そのものが楽しくなりますね(笑)。

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長く伸びた枝(シュート)を、同じ方向にらせん状に巻き上げて行きます。
バラは、誘引した枝先から新しい花茎(ステム)を伸ばして咲きますので、オベリスクの頭頂部が隠れない位置までで止めておきます。
なるべくオベリスクの全体で咲かせるよう、段差剪定を意識して誘引しています。

今回、プラスチックの鉢を使っていますが、見栄えが悪いので、テラコッタ製の鉢カバーを使います。

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プラスチック製の鉢を、テラコッタ製の鉢の中に入れて、完成です。


同じ手順でもうひと鉢、オベリスクに誘引してみます。

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こちらは、ローズ・ポンパドールを同じ形、大きさのオベリスクに誘引しています。
かなり葉が茂っています。
来春に向けて、この鉢も一旦誘引を解いて、同じオベリスクに仕立て直しします。

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誘引を解いて、不要な枝を整理し、花を咲かせる太さの枝だけ残しました。
かなりコンパクトになりました。
これをオベリスクに巻き付けていきます。

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株元の様子です。
勢いのあるシュートだけを残し、オベリスクの支柱になるべく均等になるよう間配ります。
オベリスクを設置する位置が決まれば、土の中にぐっと押し込んで固定します。

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枝をらせん状にオベリスクに巻き付けていきます。

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誘引完了です。
こちらも、オベリスクの先端が隠れないように、少し低い位置で枝を止めるようにしています。

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こちらは、オベリスクに誘引したローズ・ポンパドゥールが開花した時の様子です。
シンプルなデザインのオベリスクなので、裏方に回り、その存在感はほとんど感じられません。
その分、華やかに咲くバラの花が引き立っています。

このシンプルなデザインのオベリスク、サイズ違いのものもあります。
少し小さなサイズ(全長1.4メートル)のものも愛用していまして、そちらにもつるバラを誘引していますので、紹介してみます。

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こちらは、我が家の2階、バルコニーガーデンで鉢植えで育てているバラで、シャンタル・メリュという品種のバラです。
ずいぶん成長して、枝が四方八方に伸びて、このコンパクトなオベリスクに納まらなくなってしまっています。

これを、同じオベリスクに仕立て直してみます。

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残っていた葉っぱをすべてもぎ取りました。枝だけの姿になりましたが、結構な枝数がありますね。
このままでは多すぎますので、不要な枝を剪定で整理します。

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一旦、誘引を解き、オベリスクを取り外します。その上で、不要な枝を剪定しました。
だいぶ枝数は減りましたが、それでもまだ多いかな。
一応、これで、オベリスクに誘引を開始して、全体のバランスや枝の込み具合を見て、残す枝を決めていきます。

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オベリスクを戻して、四方八方に伸びた枝を均等に間配ります。
決まれば、オベリスクを土の中に差し込んで固定します。

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全体のバランスを見ながら、枝をオベリスクに巻き上げて行きます。
どのように枝を巻き上げて行くのか、この作業が誘引の醍醐味ですね。

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誘引作業が完了しました。
このシャンタル・メリュというバラは、枝先にしか花を咲かせない品種なので、オベリスク全体に花を咲かせるために、段差剪定を行っています。
枝先をオベリスクの全体に散らばせるように誘引しています。

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こちらは、今年の春、バルコニーで咲いた時の様子です。
このシンプルなオベリスクのとんがった先端部が見えています。
花を引き立てる美しいデザインだと思います。

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もう少し引いて全体が分かるように撮ってみました。
右端に写っているのが、オベリスク仕立てのシャンタル・メリュです。
バルコニーガーデンは、鉢植えの木立性のバラが多いのですが、このようにオベリスクを使うと、より立体的に演出できます。
視覚的な効果が大きいオベリスクならではの演出方法です。

前回のローズバルーンに続いて、今回、オベリスクのレポートをさせていただきましたが、如何でしたでしょうか?

オベリスクは、直接地面に設置することもできますので、広い庭でバラ園のような演出も可能ですし、鉢植えに設置して狭いバルコニーガーデンでもより立体的に演出することも可能です。

皆さんも、いろいろな演出方法を試してみられてはいかがでしょうか?

■今回ひでさんに使用していただいたアイテム