施工後の内装デザインにあわせた家具を選ぶことが、リフォームを成功させるためのコツです。
リフォームは自宅の外装や内装のデザインを変更できるため、施工前の自宅と異なる雰囲気をつくれます。しかし、施工前と同じインテリアや家具を使用すると、イメージした部屋にならない場合があります。そのような場合には、使用中の家具を見直しましょう。

リフォームする際は室内の雰囲気と家具をそろえて統一感を出します。インテリアはポップ、シック、ナチュラル、インダストリアル、アジアン、北欧風、和モダンなど、さまざまなテイストがあるため、テイストに合った家具を選ばなければ統一感は出せません。
たとえ、おしゃれな内装や家具を選んでも、室内の雰囲気と家具のデザインがマッチしなければ調和が取れなくなります。リフォーム時は統一感を意識した家具を選びましょう。

最初に、家具を配置する室内の広さや高さ、配置場所を確認します。部屋のサイズや配置場所を確認せずに家具を選ぶと、イメージしていた場所に家具が収まらなくなります。
例えば、食器棚がドアや窓を塞いでしまう、ソファがコンセントを隠してしまう可能性があります。特にソファやベッドは部屋に占める割合が大きいため、部屋のサイズや配置場所をチェックしておくと失敗を避けられるでしょう。どこに何を置くのか配置の目安を決めておけば、家具がドアや窓、コンセントを塞ぐことを避けられます。

購入前に、どの家具を買い替えるのか紙に書き出しておくのがおすすめです。購入する家具の種類を決めずに店舗へ行くと、不要なものを買ってしまう可能性が高まります。
「部屋がおしゃれになりそう」「部屋の雰囲気に合いそう」と余計な家具を買うと、本来置くべき家具が室内に収まらなくなるかもしれません。
理想の暮らしを実現するためには、あらかじめ必要な家具をイメージしてから購入リストを作成しましょう。

室内の内装と同系統の色に統一することが家具選びのポイントです。同系統の色とは、ブラウンとベージュ、ホワイトとグレーやブラックのモノクロなどのように似た色のことです。家具と内装の色を同系色にそろえると洗練された印象の部屋を演出できます。
リフォームを成功させるためには、赤や緑などの主張が強すぎる色を選ぶのではなく、家具と内装の色がなじみ、互いが引き立て合うような色に統一しましょう。

家具と内装は色をあわせるだけでなく、スタイルを統一させることも家具選びの際に重要です。家具と内装のスタイルが統一されていると、まとまりが出て理想的な住まいに近づけられます。
例えば、木目調の床や壁を使用している場合は、木材やアイアンを使用したデザインの家具を選ぶと内装になじみやすくなります。また、むき出しのコンクリート壁にリフォームするなら、ヴィンテージ感のあるインダストリアルなデザインの家具がおすすめです。

部屋のテイストにあわせて家具を選ぶ方法があります。部屋のテイストはナチュラルや北欧風の他にも、和モダンやアジアン、ポップなどのさまざまなテイストがあるため、家具も部屋のテイストにあわせて選ぶと統一感が生まれます。
例えば、和モダンの部屋に置く家具を選ぶ場合は、木材をメインにした家具をそろえるとよいでしょう。アジアンテイストの部屋にするなら、ダークブラウンを基調とした籐の家具を選ぶと、アジアンリゾートの非日常的な雰囲気を出すことができます。

家具を中心に部屋をコーディネートする方法もあります。「このソファをリビングに置きたい」「この素材の家具を主役にしたい」など、強い希望がある場合におすすめの方法です。
家具を主役にしたコーディネートする場合、壁や床に使用する素材はシンプルなデザインに抑え、家具が引き立つものを選びましょう。目立つ家具ばかり選ぶと、それぞれの主張が強くなりすぎるので、メリハリのあるものを選びましょう。

個性的な部屋の雰囲気を演出するなら、アクセントになる家具を置くと効果的です。アクセントになる家具を置く場合は、その他の家具や内装はできるだけ同系統の色にまとめます。同系色でまとまった部屋にアクセントカラーの家具を置くことで、アクセントになる家具の存在感が際立ちます。
ただし、アクセントカラーの家具ばかり選ぶと、引き立たせたい家具が他の家具に埋もれてしまいます。アクセントカラーは主役にしたい家具だけを選ぶようにしましょう。

イメージに合う家具が見つからない場合は、オーダー家具を選ぶのも1つの方法です。
オーダー家具とは、部屋のサイズにあわせて特注できる家具のことです。一般的に、オーダーメイド家具や造作家具、つくり付け家具とも呼ばれています。
オーダー家具は、配置したい部屋のサイズにあわせて家具をオーダーメイドするため、配置に関する悩みを減らせます。また、家具の素材やデザインも希望のものを選べるので統一しやすいでしょう。

家具はアウトレットや中古の家具を販売する店舗で購入できます。
アウトレット品や中古品の家具を購入するメリットは、低予算で家具を入手できることです。ただし、アウトレット品や中古品の家具は数が少なく、品ぞろえが充実していない場合も多いため、イメージに合った家具を見つけられない可能性があります。中古の場合はそれまでどのように使用されたかもわからないため、衛生面にも注意が必要です。

近年、レンタルサービスの普及は車や洋服だけでなく、家具にも広がっています。家具のレンタルサービスは毎月定額の料金で家具を借りられるサービスです。
家具の購入時にかかる初期費用を抑えられ、引っ越し時にまとまった金額を用意せずに済みます。また、家具のレンタルサービスで取り扱っている家具の種類も充実しているため、イメージにあわせた家具を見つけやすく、理想の住まいづくりに役立つでしょう。

リフォームで不要になった家具の処分方法の1つは、粗大ゴミや廃品として回収してもらう方法です。自治体ごとに粗大ゴミや廃品の回収のルールは異なりますが、無料で引き取ってくれる場合もあります。
自治体に引き取ってもらえない場合は、廃棄物処理法に基づく「一般廃棄物処理業の許可」または「市区町村からの委託」を受けている廃品回収業者に引き取りを依頼するとよいでしょう。
※地域によってルールがことなるため、まずはお住まいエリアの自治体へ確認することをお勧めします。

状態のよい家具なら、ネットオークションやフリマアプリを活用して売却するのも1つの方法です。
購入者へ家具を発送する場合は送料や梱包費用が発生しますが、廃品回収業者へ依頼する必要がないため、処分費用を抑えられるでしょう。
自宅では使わないものの、使い続けられる家具を捨てずに有効活用できるとも考えられます。