ソファをお手入れする方法は素材ごとに違います。
【素材別】
ソファのお手入れ方法を知って長く愛用しよう!
ソファをお手入れする方法は素材ごとに違います。
リビングでテレビや雑誌を見ながらくつろいでいる時に
リビングでテレビや雑誌を見ながらくつろいでいる時に、ソファに座っている方というのは多いのではないでしょうか。
ソファは私たちの生活において、縁の下の力持ちのような役割を果たしてくれています。
そもそもソファというのは、冷蔵庫やベッド・布団と違い、生活をする上で必需品というわけではありません。
また、テレビやパソコンも見方によっては生活する上で必要ないとも考えられますが、無いと退屈だという人や仕事で使うという人もいるでしょう。
その点、ソファは生活においての必需品というわけでもありませんし、退屈になることも仕事で使うということもありません。
しかし、ソファがある事によって、生活の質はぐんと上がります。
今まで何もなかったリビングにソファをおいただけで、一気に空間が埋まり、生活環境が整っているように見せることが出来ます。
また、固い床ではなく、柔らかいソファに座ることで、リラックス効果も得ることができるでしょう。
更に、お客さんが来られた際にソファが無いと、固い床に座らせてしまうことにもなりかねません。
ソファの素材について
ソファにはたくさんの素材があり、大きく分けるとファブリックと呼ばれる布製のソファ、フェイクレザーとも呼ばれる合皮のソファ、そして、本革のソファという3種類が主流です。
そして、本革にはクロムやヌメ革・オイルレザーなどの種類があります。
それぞれの素材ごとにお手入れの方法が違うため、間違ったお手入れをしてしまうと、ソファが傷んでしまったり、劣化が早まったりしてしまうので、長く愛用するためにもしっかりと確認しておきましょう。
ファブリック(布地)ソファのお手入れ
ファブリックソファの場合は、素材の性質上、チリやほこりが付きやすくなっています。
そのため、日頃から掃除機をかけておくことで清潔に保つことができます。また、掃除機のヘッド部分をブラシアタッチメントに変えておくと、チリやほこりを取りやすいだけでなく、生地も傷みにくいという利点もあります。
また、座面クッションと背もたれ・ひじ掛けの隙間はゴミが入り込みやすい場所でもあります。この隙間は放置しておくとダニの温床になってしまうため、こまめな掃除を心掛けましょう。
座面クッションなどを取り外すことができるタイプのソファであれば、外して掃除機を掛けましょう。取り外しができない場合は、掃除機の細口アタッチメントを差し込んで掃除してくださいね。
なお、ファブリックソファに粘着式のカーペットクリーナー(コロコロ)を使用するのはおすすめしません。
毛羽立ちの原因となる為、ソファの劣化が早まってしまう可能性があります。
また、カバーを外すことのできるソファは、カバーを外して洗濯機で洗うか、クリーニングに出しましょう。
カバーを洗うことで、汚れを落とすだけでなく、ダニの除去もできます。
フェイクレザー(合皮)ソファのお手入れ
フェイクレザーは本革のソファに比べると劣っていると見られがちですが、実は本革よりもお手入れがしやすかったり、幅広いデザインを展開することができたりと、優れた点もあるのです。
フェイクレザーには加水分解と言って、表面が劣化してボロボロになってしまうことがあります。
これを防ぐために日頃のお手入れよりも、むしろ使用方法に注意しなければなりません。
日頃のお手入れとしては、乾いた布で汚れをふき取るだけで大丈夫です。しかし、フェイクレザーには撥水性があり、ファブリックソファのようにすぐに水分を吸収するわけではないものの、水分には弱いのでジュースなどの飲み物を溢してしまった場合は、すぐに拭き取るようにしましょう。
フェイクレザーのソファに長時間座っていると、汗で蒸れてべたついてくることがあります。
この汗も加水分解の原因となりますので、汗で湿ってしまった場合はすぐに汗を拭き取りましょう。
また、フェイクレザーのソファを置く場所としては、直射日光が当たらない場所で、風通しのいい場所を選ぶようにしてください。
フェイクレザーは直射日光にも弱いため、置き場所にも気を付けることで、フェイクレザーのソファを長持ちさせることができます。
本革(クロム)ソファのお手入れ
本革はフェイクレザーと比べると、オイルを塗る手間などがあり、メンテナンス面では少し劣ります。しかし、大切に扱い続けることで、フェイクレザーとは比べ物にならない程、長持ちをします。
本革のソファでクロムと呼ばれるものは、クロムなめしという加工が施されたものです。
このクロムなめしを施すと、動物の皮が柔らかく伸縮性があるものになり、水を弾くようになります。
このクロムなめしが施されたソファは、直射日光に当たらないように置きましょう。でないと、紫外線により変色してしまう可能性があります。
日頃のお手入れは柔らかい布で乾拭きをしましょう。クロムなめしにも撥水性がありますが水気は厳禁です。水気でも変色する可能性があるので、飲み物などを溢した場合はすぐに拭き取ってください。
ソファをはじめ、革製品には専用のクリームやオイルがあります。それを塗ることで、革に栄養が行き渡り、さらに長持ちするようになります。
本革(ヌメ革)ソファのお手入れ
このヌメ革というのは、タンニンなめしという加工を施された皮のことを言います。
ヌメ革はクロムと違い、固く伸縮性のない生地になります。水も吸収してしまうので、水気は厳禁です。
また、ヌメ革は無着色・無塗装になるので、動物の皮本来の色味や肌触りを楽しむことができます。
加工もタンニンなめしを施すだけなので、傷や虫刺されなどが無いものを厳選しています。そのためクロムなめしの革よりも高価になります。
ヌメ革の魅力は時の経過と共に、色合いが変わっていくところにあります。
新しいヌメ革はベージュのような色合いをしていますが、タンニンの成分が酸化することで、徐々に淡い茶色になっていくのが特徴です。さらに年月が経つと、濃い茶色になっていきます。
この色合いにより、自分と革製品の歴史を感じさせてくれるところが、ヌメ革最大の魅力と言ってもいいでしょう。
しかし、無着色・無塗装ということは、表面が保護されていないということでもあります。
ヌメ革は気を付けないとすぐに傷んでしまうので、定期的にオイルを塗りこむようにしましょう。
また、汚れが付着した際はすぐに落とすようにしてください。他の素材に比べ、汚れが内部にまでしみ込みやすくなっています。
オイルレザーソファのお手入れ
オイルレザーとはヌメ革と同じく、タンニンなめしを施している素材ですが、その工程途中にオイルをしみ込ませることで、革の耐久性やしなやかさを上げています。
オイルをしみ込ませることで、ヌメ革とは違ったしっとりとした質感があり、見た目も光沢を帯びるようになります。
また、オイルレザーもヌメ革と同じく経年変化によって、色味や風合いが変化していきます。
お手入れの方法ですが、表面がオイルでコーティングされている為、普段は乾いた布で拭く程度で構いません。
また、定期的に専用のオイルやクリームを塗っておけば、ソファをかなり長持ちさせることができるでしょう。
オイルレザーのソファはオイルがしみ込んでいる為、撥水性があり、紫外線にも強くなっています。しかし、過剰な水分はオイルが落ちる原因となってしまいますので、気を付けてくださいね。
このように素材ごとにお手入れの方法が違うということがお分かりいただけましたでしょうか。
ソファがご自宅にある場合、家の中で最もくつろげるスペースになることが多いと思います。
長く愛用するためにもしっかりと手入れをしていきたいですね。
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