調理器具の話をしていて、相手に「ターナー」といわれ、「それは一体なんだろう」と思った経験はないでしょうか。英語で、どの家庭のキッチンにもある調理器具を指すのですが、聞いたことがないという人もいるでしょう。ターナーとは、一体どのようなキッチンツールなのかを紹介しましょう。

ターナーとは、実はキッチンでよく使われる「フライ返し」のことです。英語で「turn」といえば、日本語でも「Uターン」と言うように「向きを変える」という意味があります。つまり、フライパンなどで焼いている物の向きを変えるための道具だから、「turner（ターナー）」というわけです。基本的にフライ返しとの違いはなく、使い方も同じです。

ターナーは先端が薄いヘラ状になっており、料理を返したり皿に移したりする際に便利です。特にフライパンでハンバーグやクレープなどを焼く場合、ターナーを上手に使えば、きれいに形が整います。

ターナーはフライ返しと同じ意味で、食材を返すことに特化したキッチンツールです。フライパンで料理をひっくり返したり、皿に盛り付けたりする際に役立ちます。一方スパチュラは混ぜたり、練ったりするのに適したキッチンツールで、お菓子作りには欠かせません。特にシリコン製のスパチュラは柔らかく、ボウルの生地やクリームを無駄なく集められます。

ヘラは、炒めたり混ぜたりする作業に適したキッチンツールで、煮物や炒め物を作る際によく使われます。中でも木製の物は木ベラと呼ばれ、手になじみやすく、温かみがあるのが特徴です。木ベラは適度な厚みがあり、煮込み料理で、鍋の中をかき混ぜる使い方もされます。

ターナーはヘラよりも先端が薄く、フライパンの上で焼いている料理の下に差し入れやすいため、料理を崩さずにひっくり返せます。

ビーターはヘラ部分に細長いスリットが複数入っていて、単に食材を返すだけでなく、ゆでたじゃがいもや卵をつぶすときや、ハンバーグのタネを混ぜるときにも使われます。ターナーが返す動作に特化しているのに対してビーターは返す、つぶす、混ぜるといった作業ができる点が違い、キッチンでさまざまな使い方が可能です。

ターナーは、キッチンで頻繁に使われる調理器具の一つです。それだけに、使い心地にこだわりることも大切です。ターナーの使い勝手がよければ、調理もスムーズに進み、見た目もきれいにできあがるでしょう。あまりキッチンに立たない人や初心者でも扱いやすいターナーの選び方を紹介しましょう。

ヘラ部分のサイズを選ぶときは、フライパンの直径に合わせるのが基本です。大きすぎると扱いにくく、小さすぎると安定せず、食材を崩しやすくなります。直径20cm前後のフライパンなら小型ターナー、26cm以上なら大型が適しています。

持ち手は握りやすさと安全性にかかわり、手にフィットするサイズを選ぶことが大切です。グリップ付きは滑りにくく、手が濡れていても安心です。フィンガーレスト付きのデザインは指を固定でき、キッチンでの調理中の操作性を高めます。また、柄の長さも大切で、深い鍋には長めの物、浅いフライパンには短めの物が適しています。

耐熱温度は素材ごとに異なり、ナイロンやプラスチックは200℃前後までで、長時間の高温調理には不向きです。シリコン製は250℃程度に耐えられる物も多く、幅広い料理に使えます。

ステンレス製は最も耐熱性が高く、火力を気にせず使えますが、コーティング加工されたフライパンの表面を傷つける可能性があります。木製は焦げやすいので、鍋に入れっぱなしにするのは避けましょう。使い方に合わせて耐熱性を確認することが重要です。