まな板の木の選び方は?
種類別に比較して
メリット・デメリットを紹介!
リード文
まな板の木の種類ごとの特徴を知っていますか?まな板には何の木が適しているのでしょうか?今回は、まな板に適した木の種類を、メリット・デメリットで比較して解説します。まな板の木の選び方のポイントや、おすすめの木製まな板も紹介しますので参考にしてください。
木のまな板の特徴を他の素材と比較しよう
| 素材 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 木製 | 刃当たりが柔らかく刃が傷みにくい 抗菌性があり衛生的に使える 表面の傷は木の復元力である程度修復される |
手入れを怠るとカビが発生しやすい 漂白剤に弱い |
| ゴム製 | 刃当たりが柔らかく刃が傷みにくい 手入れが簡単 |
重さがある 表面が滑りやすく食材が安定しにくい |
| プラスチック製 | 軽量で扱いやすい 手入れが簡単 デザインのバリエーションが豊富 |
刃当たりが硬く包丁が傷みやすい 表面が安定せず食材やまな板が滑りやすい |
まな板には木製やプラスチック、ゴムなどの素材があり、木製はまな板の種類の中でも多くのメリットがあります。木製のまな板は刃当たりが柔らかく、弾力性にも優れているため、他の素材より包丁への負担が少ないのが特徴です。プラスチックやゴムのまな板は水分を弾くので食材が滑りやすいのに対し、木製は水分を吸収して食材を安定させられます。
しかし、木製のまな板は水分を吸いやすく、手入れを怠るとカビや傷が発生しやすいのがデメリットです。一方、プラスチックやゴムは水をほとんど吸わず乾きやすいので、カビの発生を抑えられます。木製は手入れに少し手間がかかりますが、傷みにくく包丁に優しく食材も安定し、使いやすい材質です。
| 種類 | 刃当たり | 抗菌性 | 速乾性 | 耐久性 | 香り | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ヒノキ(檜) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| ヒバ(檜葉) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| イチョウ (銀杏) |
◎ | ○ | ◎ | ○ | △ | ○ |
| キリ(桐) | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ◎ |
| ホオ(朴) | ○ | △ | ○ | △ | ○ | ◎ |
| スギ(杉) | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
| ゴムの木 | △ | △ | △ | △ | △ | ○ |
| オリーブの木 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
まな板の木には様々な種類があり、材質ごとに特徴や使い勝手が異なります。代表的なまな板の木の種類ごとに、刃当たりや手入れのしやすさなどを比較し、それぞれのメリットやデメリットを分かりやすく紹介しましょう。種類ごとの違いを理解することによって、自分に合ったまな板を選びやすくなります。
@ヒノキ(檜)


国産ひのきの丸型まな板(直径25cm/直径35cm)
まな板の木・ヒノキのメリット
・刃当たりがよい
・耐久性が高い
・カビの繁殖を抑えられる
まな板の木・ヒノキのデメリット
・材質が良いため値段が高い
・傷がつきやすい
・ヒノキ特有の香りが苦手な人もいる
多くの種類がある木材の中でも、ヒノキは特にまな板に適した木材で、耐久性や抗菌性に優れています。ヒノキにはヒノキオールという抗菌作用のある成分が含まれており、雑菌の繁殖やカビの発生を抑えられるのが特徴です。
柔らかい木であるため刃当たりは良く、包丁への負担も少なく扱いやすい一方、柔軟性がある分、使い続けると表面に傷がつきやすいというデメリットもあります。また他のまな板の木と比べるとヒノキのまな板は高級品が多く、やや高価なのもデメリットと言えるかもしれません。
Aヒバ(檜葉)


ヒバまな板
まな板の木・ヒバのメリット
・刃当たりが優しい
・抗菌性があり、カビない
・木の自然な香りが楽しめる
まな板の木・ヒバのデメリット
・使い始めはやや香りが強い
・食材への匂い移りに注意が必要
・高級素材のため価格が高い
ヒバのまな板は食材を切るときの刃当たりや感触が良く、まな板の木の種類の中でも人気の高い素材です。ヒノキと同様にヒノキチオールという抗菌作用のある成分を含んでおり、表面のカビ防止効果も期待できるため、まな板にすると清潔さを保ち、長く使えます。
さらに、ヒバ特有の爽やかな香りを楽しめるのも材質の特徴ですが、初めて使用する際は表面の香りが強く、食材に移る可能性がある点はデメリットと言えるかもしれません。また、高級素材として人気があり、需要が高いので、価格が高騰していることもデメリットです。しかし、天然の香りを好む人や抗菌性を重視する人にはまな板の木として最適です。
Bイチョウ(銀杏)


woodpecker/ウッドペッカー 国産一枚板のいちょうのまな板
まな板の木・イチョウのメリット
・刃当たりが良く刃を傷めにくい
・水を弾いてくれるので乾きが早い
・カビが発生しにくい
まな板の木・イチョウのデメリット
・油分がまな板の表面に出てくる
・人によって好き嫌いがある香り
・やや高めの価格
イチョウのまな板は表面が柔らかいので包丁の刃当たりが良く、食材を傷めにくいのが特徴です。イチョウは油分が多く、表面の水を弾きやすい材質で、まな板の木材の中でも速乾性に優れているため、カビないうえ、変色もあまりしません。しかし、油分の多い分、まな板の表面に浮き出てくるのがデメリットです。
また、まな板の木の種類の中でもイチョウは独特の香りを持つのが材質の特徴で、好みが分かれます。使用し始めは香りが気になることもありますが、使い込むうちにほとんど消えていきます。若干値段が高めになるのもデメリットです。
Cキリ(桐)


桐子モダンまな板
まな板の木・キリのメリット
・軽量で日常的に使いやすい
・抗菌性を持っている
・刃当たりが柔らかく心地よい
・水分を弾きやすく乾きやすい
まな板の木・キリのデメリット
・まな板として使うにはやや柔らかい
・包丁で表面に傷がつきやすい
・軽いため安定性に欠ける面がある
まな板の木の種類の中でも、キリは最も軽く、扱いやすいのが特徴です。また、タンニン、パウロニン、セサミンといった成分が含まれていて、これらには抗菌や、防腐、防虫といった効果があります。速乾性にも優れており、水分を弾くため、黒ずみの原因も抑えます。
キリは刃当たりが滑らかで包丁を扱いやすい点も特徴ですが、まな板の木としては表面が柔らかく、包丁の跡がつきやすいのがデメリットになります。
Dホオ(朴)


(参考画像)
まな板の木・ホオのメリット
・柔らかく弾力性があり、手や腕に負担がかかりにくい
・刃当たりが滑らかで、包丁を扱いやすい
・価格が手頃で購入しやすい
まな板の木・ホオのデメリット
・軽量ではない
・辺材が水分や湿気で劣化しやすい
・まな板が反りやすい
まな板の木の中でもホオは、柔らかくしなやかな材質で、長時間の使用でも疲れにくく、弾力性があるため包丁の感触が優しいのが特徴です。さらに、他の木材と同様に刃当たりがよく、包丁への負担が少ない点もメリットといえるでしょう。ホオのまな板はヒノキやヒバに比べて比較的安く手に入りやすく、コストを抑えて使いやすい、まな板の木として選ばれやすい素材です。
デメリットは、やや重めであることに加え、辺材が水湿に弱く手入れを怠ると腐食が発生しやすくなる点です。また、乾燥不足や急な温度変化によりまな板が反ることもあるため、使用後の手入れは欠かせません。ホオのまな板は、価格が手頃で、高価なまな板を必要としない人に向いています。
Eスギ(杉)


(参考画像)
まな板の木・スギのメリット
・しなやかで刃当たりが滑らか
・耐久性の高い材質で、長期間の使用に耐えられる
・軽いので扱いやすい
まな板の木・スギのデメリット
・表面が傷つきやすい材質
・加工中に割れやすい
・へこみが生じやすい材質
スギはまな板の木の中でも耐久性に優れた材質で、天然油分で抗菌力のあるヤニを多く含むため、手入れをきちんと行えば腐食やカビの発生を防げます。スギもキリと同様に刃当たりが滑らかで、包丁の感触が心地よいうえ、他の木材に比べて軽量で、扱いやすいのが特徴です。
一方、スギは柔らかい材質で、まな板の表面に傷がつきやすく、使用や加工の際に割れやへこみが生じる可能性のある点がデメリットです。スギは美しい見た目も特徴の1つで、直線的で整った木目が際立っています。また、時間の経過とともに白っぽい色から淡い黄色へと変化し、経年変化を楽しめます。
Fゴムの木


(参考画像)
まな板の木・ゴムの木のメリット
・淡い色味を楽しめる
・手頃な価格で入手しやすい
・表面の触り心地が滑らかで快適
まな板の木・ゴムの木のデメリット
・他の木材に比べると耐久性が低め
・材質が硬く、重さを感じやすい
・独特の酸味のある香りが強く感じられる
ゴムの木のまな板は、他の木と比べて明るく白に近い色をしており、木目が強調されずシンプルに見えるのが特徴です。ゴムの木は安価で、ホームセンターなどでも気軽に購入できます。また、ゴムの木は木材の表面にありがちな粗さを感じにくく、滑らかな感触です。
一方で、ゴムの木のまな板は、長く使うと角や表面が削れたり割れたりしやすく、他の木材に比べて重く硬いのが欠点です。さらに、ゴムの木特有の酸味の強い香りがあり、匂いに敏感な人には向いていません。
Gオリーブの木


(参考画像)
まな板の木・オリーブの木のメリット
・重さと硬さで、使用中の安定感がある
・抗菌性があり、湿度の変化にも強い
・木目が鮮やかで、マーブル模様が美しい
・カッティングボードとして扱いやすい
まな板の木・オリーブの木のデメリット
・重いので扱いに少し力が必要
・まな板としては硬めで、包丁にやや負担がかかる
・他の木材と比べると購入価格が高め
オリーブの木はまな板の木の種類の中でも特に美しい木目を持ち、キッチンのインテリアとしても存在感があります。オリーブの木は頑丈なうえ、抗菌性にも優れているほか、湿度の変化に強く、膨張や収縮などの変形が起こりにくいのも特徴です。
その半面、頑丈な材質だからこそ、まな板として使うと重く扱いにくいのがデメリットです。さらに、オリーブの木はやや値段が高く、他の木と比べて手軽に購入できるとは言えません。おしゃれなカッティングボードがほしい人には、おすすめの素材です。


京セラ cocochical/ココチカル 三徳包丁(大)16cm 日本製
まな板の木の種類は非常に多く、材質によって耐久性や弾力性、抗菌性などの特徴が異なります。まな板の木を選ぶ際には、材質を考え、手入れのしやすさや水分への強さ、包丁への負担のかかりにくさなどをポイントに検討することが大切です。種類や材質による違いを理解しておくことで、自分に合った最適な木のまな板を選びやすくなります。
まな板の木を選ぶときのポイント
・刃当たりがよく、包丁を扱いやすい
・速乾性が優れている
・天然の抗菌作用を持つ
・木の復元力が高く、傷が目立ちにくい
・変形や反りが起こりにくい
・耐久性に優れ、長く使える
・適度な重さでまな板が安定する
@木目を見る【板目と柾目】
木目には板目と柾目という2種類があります。曲線混じりの木目模様が板目で、直線に近い真っ直ぐな木目が柾目です。木目の違いは材木にするときの切り出し方にあり、直線状の柾目は、丸太の芯の部分から端にかけて縦に切って製材していきます。一方、曲線の板目は、丸太の端から端を切り出していきます。
材質としては、板目のほうが耐久性に優れているものの、切り方によって柾目より収縮や反りが起こりやすいのがデメリットです。板目の木は水を吸いにくいため、酒や醤油の樽に適しています。
板目のほうが柾目より、一本の材木より多く製材できるため、価格が抑えられるのもメリットです。一方、柾目は丸太の中心に直角に切りだすことから、年輪が均一な縞模様となり、反りや変形が起こりにくいのが特徴です。柾目の耐水性は板目には及びませんが、水分を吸収しにくく水切れが良いため、まな板に最適です。
板目のメリットやデメリット
・中心に対して平行に切ると、年輪が盛り上がるように見える
・丈夫で長持ちする
・耐水性に優れている
・表面が反りやすく、形状も変化しやすい
柾目のメリットやデメリット
・丸太の芯に対して直角に切ると、年輪がそろった縞模様になる
・表面の反りや歪みが出にくい
・水をはじきやすく乾きやすい
板目・柾目については次の記事を参考にしてください。
柾目・板目とは?違いは? 強度・反り・値段や見分け方・使い分けも紹介!
Bメンテナンスのしやすさで選ぶ
木製のまな板は、手入れを怠ると黒ずみや反りが早く起こる恐れがあることから、日常的なメンテナンスが欠かせません。長く清潔に使うには、野菜用と魚や肉用のまな板を2種類用意するのが最適です。まな板を食材ごとに使い分ければ衛生的に保てるだけでなく、木材の傷みやにおい移りを軽減できるので安心して使用できます。
特にヒノキのまな板は油分を多く含み、水を弾きやすく乾きも早いため、カビの発生を抑えられるのが特徴です。さらに抗菌作用が期待でき、日々の手入れが容易になります。ヒバのまな板もヒノキチオールという成分に強い抗菌作用があり、カビや雑菌の繁殖を防ぎます。
木のまな板の手入れ方法については、次の記事を参考にしてください。
木のまな板の手入れ方法は?使い始め・後の洗い方や長持ちさせるメンテナンス術も紹介!
@食洗機で洗えるひのきのまな板 33cm×20cm
A有元葉子のラ・バーゼまな板
B桐子モダンまな板
C自立するスタンド付き青森ヒバのまな板
D国産ひのきの丸型まな板
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