アルミ鍋は体に悪い?危険?
有害と言われる理由や
黒ずみの安全性も紹介!
リード文
アルミ鍋は体に悪い・危険なのでしょうか?今回は、アルミ鍋・雪平鍋のアルミが溶け出すことや、アルツハイマーとの関連性など、体に悪い・有害と言われる理由や、健康への影響について説明します。アルミ鍋のやってはいけないことや、安全に使うためのポイントも紹介しますので、参考にしてください。
【結論】アルミ鍋は適切に使用すれば安全
@調理中にアルミニウムが溶け出すと言われている
Aアルミニウムがアルツハイマー病と関連性があるというデマ
@アルミニウムの溶出量が国の基準を大幅に下回るから
厚生労働省は生涯摂取しても健康に影響がない量を定めていますが、調査では全ての調理器具をアルミ製にした場合でも、摂取総量は基準値を下回るという結果でした。特にアルミ鍋から溶け出す量は、摂取量全体のごく一部に過ぎません。そのため、日常的な調理でアルミ鍋を使用しても、アルミニウムが体に悪影響を及ぼす危険性は極めて低いとされています。
厚生労働省の資料には、アルミニウム摂取量に関する調査結果が掲載されています。
食品の調理加工が全てアルミニウム製の器具、容器・包装材料を用いて行われると仮定して、アルミニウム製鍋、アルミニウム箔鍋及びトレイの調理モデル系における溶出試験の結果と国民健康・栄養調査等における食品消費量に基づき算定した結果、一日摂取量平均値は0.277〜0.570mg/人/日、小児で0.12mg/kg 体重/週、成人で0.07mg/kg 体重/週と推計した。 |
Aアルツハイマー病との因果関係が専門機関によって否定されているから
過去に、アルミニウムがアルツハイマー病の原因になるという説が広まり、健康への不安を生みました。しかし、その後の大規模な研究でアルツハイマー病との直接的な関連を示す科学的根拠は見つかっていません。世界保健機関やアメリカ食品医薬品局なども、アルミニウム摂取によるアルツハイマー病の発症リスクを否定しています。
現在、アルツハイマー病の研究では、脳内に蓄積する異常なタンパク質や遺伝、高血圧といった生活習慣病が主な原因と考えられています。したがって、アルミ鍋が有害で危険という考えは誤解であり、アルツハイマー病の直接的な原因にはなりません。
日本アルミニウム協会の資料には、アルツハイマー病とアルミニウムの因果関係について掲載されています。
アルミニウムがアルツハイマー病の原因とする説は科学的根拠に乏しい話です。 |
ただしアルミニウムを含む食品添加物の過剰摂取には注意
私たちが日常的に摂取するアルミニウムは、調理器具よりも食品添加物から摂る量のほうが多いとされています。パンやケーキを膨らませるベーキングパウダーやミョウバン、漬物の色を鮮やかに保つ色止め剤がその代表です。国は、食品添加物に対して安全性を確保するための使用基準を設けています。
しかし、市販のお菓子やパンの一部には、その使用基準が定められておらず、知らないうちに多く摂取してしまう可能性があります。特に子供は体重が軽いため、大人と同じ量を食べても体重あたりの摂取量が多くなりがちです。気になる人は、アルミニウムを含まないアルミフリーと表示されたベーキングパウダーなどを選ぶのも一つの方法です。
用途 | 表示名 |
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膨脹剤 | 「膨脹剤」「膨張剤」「ベーキングパウダー」「ふくらし粉」 |
色止め剤、形状安定剤、 品質安定剤 |
「硫酸アルミニウムカリウム」「ミョウバン」「カリミョウバン」「硫酸アルミニウムアンモニウム」「アンモニウムミョウバン」 |
厚生労働省では、食品添加物としてのアルミニウムに関する情報を掲載しています。
土壌などから吸収されたアルミニウムが野菜、穀類、魚介類などに微量に含まれるほか、膨脹剤、色止め剤、品質安定剤などの食品添加物にアルミニウムが含まれています。 |
@酸やアルカリの強い料理を長時間保存しない
C調理は中火以下で長時間の空焚きはしない
E黒ずんでしまったら酸で落とす
A鉄鍋
Bステンレス鍋
Cセラミック加工鍋
Dホーロー鍋
厚板打出し 段付きアルミ鍋33cm