敷きパッドは、マットレス・敷布団の上に敷くアイテムで、シーツと同じ目的で肌に1番近い場所で使います。詰め物が入っているので、シーツに比べ汚れを吸収しやすいです。ベッドマットレス・敷布団のどちらにも使えます。基本的には、四隅に付けられたゴムひもをマットレスや布団に引っ掛けるだけで、簡単に装着できます。

生地・中わたにはさまざまな素材が用いられています。肌触りがよかったり、汗の吸収性や発散性に優れていたり、接触冷感効果があったりなど、素材によって異なる特徴があります。

マットレス・敷布団の上に薄いシーツを敷いただけの場合、汗などの汚れがマットレス・敷布団に染み込んでしまう可能性があります。シーツの代わりとして詰め物が入っている敷きパッドを使うことで、シーツに比べ汚れ・汗などが吸収されやすくなり、マットレス・敷布団の汚れと劣化を防ぐことができます。

敷きパッドには詰め物が入ってます。一般的に詰め物はわたが多いですが、ハニカムメッシュや縦成型わたなど反発力のある素材が使われている場合、寝心地の改善にもつながります。素材によりクッション性・肌あたりは異なるため、目的に合った素材を選ぶことで快適な眠りにつなげましょう。

綿（コットン）は天然素材であり吸水性が高く、肌触りに優れるため、オールシーズン使えます。多くの敷きパッドの素材として使われ、商品が豊富であるため、好みのものを選びやすいです。

麻（リネン）も天然素材で、一般的に吸水性・放熱性が高く、速乾性にも優れています。表面の肌触りはサラサラとしていて、汗をかいても蒸れにくい特徴があります。麻の繊維は硬めで、耐久性が高く、型崩れしにくく、お手入れがし易いです。

羊毛（ウール）は一般的に綿（コットン）と比べて2〜3倍ほど吸放湿性が高い天然素材で、蒸れにくく、保温力にも優れています。蒸れにくいため一年中おすすめできる素材ですが、暖かさを感じられるため寒い冬に特におすすめです。

合成繊維はポリエステルをはじめとする、機能性を付加しやすい化学繊維です。さらっとした肌触りの製品が多く、起毛タイプ・冷感タイプなど、さまざまな製品が近年誕生しています。軽く安価な製品が多いですが、機能性を付加していない場合は吸湿性が低く蒸れやすい傾向があります。

マイクロファイバーには毛足があり、肌触りが柔らかく、冬用ブランケットとして多く使用されています。布団に触れた瞬間の冷たい感触を防ぎ、肌触りがよく保温力に優れるため、秋冬用の敷きパッドに適しています。

天然素材のシルクは光沢があり肌触りがなめらかで、高級感があります。洋服の素材としても使われているシルクは吸湿性・放湿性に優れオールシーズン使えますが、価格が高く、慎重なお手入れが必要です。

敷きパッドは直接肌に触れるため、汗や皮脂で汚れやすいです。清潔さを保つために、手軽にお手入れできるかという点は、敷きパッドの選び方として重要です。購入する際には、洗濯機で洗濯できるか、乾燥機が使えるかなどのお手入れ方法を確認しましょう。