魚沼通信
2020年5月号
魚沼は田植えに向けて着々と準備中!
テキスト
日本中がコロナ禍による影響で自粛ムードの中、魚沼では田植えに向けて着々と作業が進んでいます。
浸種作業により、冬眠していた種もみにたっぷりと水を吸わせ、目覚めさせた種もみを30℃のお湯に丸一日浸けて発芽させます。
種もみは育苗センターの機械化された播種器で育苗箱に『すじまき』(種まき)を行い、1時間に1,900枚、1日で10,800枚、合計約12万箱の種をまきます。種まきから約3日で種もみは芽を出し、その後、育苗ハウスに並べ育てます。
田植え前の苗は人間で言えばまだ赤ちゃんです。ハウス内の温度に気をつけ、日光に当てながら少しずつ外の空気に慣らし、水や肥料を与え大事に育てます。
苗は約20日間で太くてずんぐりした良い苗になり、田植えを今か今かと待ちます。
一方、農家さんは新緑の季節を迎えると同時に田んぼの作業に入ります。冬の間、雪の下で固くなった土をトラクターで掘り起こし、やわらかくすると同時にたい肥や肥料を与え、良く耕し、酸素をたっぷりと吸わせることでバランスの良い土を作ります。これを『田おこし』と言います。
土づくりは、昨今の異常気象に負けない気象変動に強い米作り≠ノとって欠かせない重要な作業です。
しっかりと田んぼを耕した後はミネラル豊富な雪解け水を引き入れ、再度トラクターで攪拌(かくはん)する『代かき』を行い、水の深さや水はけにムラが出ないように土を滑らかにならします。この作業により田植えをやりやすくするためだけでなく、肥料が田んぼ全体に行きわたることで稲がむらなく生長できる条件を整えます。
今年は高温対策により、稲が穂を出す日から逆算して例年より5日程度遅い、5月20日以降を田植え適期とアナウンスしています。
おいしい米づくりに向けて産地一丸となり、はりきっています!!
トラクターでの『代かき』で土を滑らかに。
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