魚沼通信
2021年5月号
おいしい米づくりへ順調なスタートを切っています!
テキスト
コロナ禍の影響により、せっかくのゴールデンウィークも自粛ムードの中、魚沼では田植えに向けて着々と作業が進んでいます。
浸種(しんしゅ)作業により、冬眠していた種もみにたっぷりと水を吸わせ、目覚めさせた種もみを30℃のお湯に丸一日浸けて発芽させ、育苗箱に『すじまき』(種まき)を行います。種まきから約3日で種もみは芽を出し、その後、育苗ハウスに並べて育てます。
田植え前の苗は人間で言えばまだ赤ちゃんです。ハウス内の温度に気をつけ、日光に当てながら少しずつ外の空気に慣らし、水や肥料を与え大事に育てます。苗は約20日間で太くてずんぐりした良い苗になり、田植えを今か今かと待ちます。
育苗ハウスでの作業の様子。
一方、農家さんは新緑の季節を迎えると同時に田んぼの作業に入ります。
冬の間、雪の下で固くなった土をトラクターで掘り起こし、やわらかくすると同時にたい肥や肥料を与え、良く耕し、酸素をたっぷりと吸わせることでバランスの良い土を作ります。これを『田おこし』と言います。
土づくりは、昨今の異常気象に負けない気象変動に強い米作りにとって欠かせない重要な作業です。
しっかりと田んぼを耕した後はミネラル豊富な雪解け水を引き入れ、再度トラクターで攪拌(かくはん)する『代かき』を行い、水の深さや水はけにムラが出ないように土を滑らかにならします。この作業により田植えをやりやすくするためだけでなく、肥料が田んぼ全体に行きわたることで稲がむらなく生長できる条件を整えます。
近年の異常高温に対応するため、稲が穂を出す日から逆算して5月20日〜25日頃を田植え適期とアナウンスしています。
魚沼はおいしい米づくりに向けて順調なスタートを切っています!
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