一人暮らしを始めた人や、日々の料理を母親や妻に任せっきりの男性など、料理初心者や初めて料理をするという人の中には、料理をするのに何から始めればよいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。しかし、どんな人でも基本の手順や簡単な食材選びを知っておけば、無理なく料理を始められます。初めての料理に挑戦する人や、入門編として料理の基礎を知りたいという料理初心者のために、覚えておきたい料理の基本や役立つ調味料、食材などを紹介しましょう。

初めて料理に挑戦する人は何から手をつければよいか分からず、どのような食材を選び、どんなレシピから始めればよいのか迷うことも多いでしょう。いきなり、手間や時間のかかるレシピに挑戦して失敗する人も少なくありません。最初は、短い時間で作れるシンプルな料理から始めて、少しずつ料理に慣れていくことが大切です。料理の初心者や初めて料理をする人は、次の2点をまず意識しましょう。

料理初心者・初めての人が押さえておきたいポイント
・レシピの予習をする
・食材や調味料の分量を正確に測る

料理初心者や初めて料理をする人は、事前にレシピを予習して、料理の準備を整えておきましょう。予習せずにいきなり料理を始めると手順が分からず、食材が不足したり、時間が足りなくなったりと効率よく進めることが難しくなりがちです。まずはレシピをしっかり読んで、必要な食材や調味料、手順を把握しておくとスムーズに進められるでしょう。

料理が初めての人は、簡単なレシピから慣れていくと徐々に難しいレシピにも挑戦できるようになっていきます。

料理初心者や料理が初めての人は、調理器具についても何から揃えればよいのか迷ってしまうかもしれません。調理器具の使い方を理解しておくと、短い時間で効率よく調理を進められます。初心者が揃えておくと便利な調理器具と、基本的な使い方を紹介しましょう。

料理初心者・初めての人が集めるべき調理器具
・包丁
・まな板
・フライパン
・鍋
・ざる、ボウル
・計量カップ、計量スプーン
・菜箸、おたま、フライ返し
・キッチンバサミやピーラーなど

料理初心者は、最初に揃える調味料や食材選びにも悩みがちです。何から用意すればよいのか分からず、いざ料理をしようと思っても、材料や調味料が足りず、困ってしまうこともあります。基本的な調味料や扱いやすい食材を知っておけば、スムーズに料理を始められ、失敗も少なくなります。

台所には、次のような調味料や食材を常備しておきましょう。

料理初心者・初めての人が揃えるべき調味料
・調味料：砂糖、塩、酢、醤油、味噌など
・油：サラダ油、ごま油、オリーブオイル
・食材：米、パスタ、乾麺類、冷凍食品など

料理初心者がまず最初に用意すべき調味料は、味付けの基本とされる「さしすせそ」です。「さしすせそ」とは砂糖、塩、酢、醤油、味噌のことで、この順番に味付けをすると、料理がおいしくできあがるとされます。また、一人暮らしの人や料理初心者が初めて調味料を購入する場合は、小さめのサイズを選ぶと使い切りやすく無駄になりません。

調味料は賞味期限が1年以上の物も多く、長く保存できますが、開封後は風味が落ちやすいため、できるだけ早めに使い切りましょう。

基本の調味料とよく使う調味料
・砂糖
・塩
・酢
・醤油
・味噌
・こしょう
・みりん
・料理酒
・マヨネーズ
・ケチャップ
・ソース
・ポン酢

食材を炒めたり焼いたりする際に欠かせない油ですが、用途に応じて種類を使い分けることが大切です。サラダ油は調理全般に使いやすく、ドレッシングや炒め物、揚げ物などにも使えます。ごま油は香ばしい香りと風味が特徴で、炒め物や煮物などに合います。

また、オリーブオイルはオリーブの実から搾り出され、熱処理を行っていないためオリーブ本来の風味や香りを楽しめます。

料理には食材が欠かせませんが、料理初心者は賞味期限が比較的長めの物を常備しておくと良いでしょう。特に一人暮らしの場合は、パックご飯をまとめて購入しておき、いつでも電子レンジで温めて使えるようにしておくと便利です。

また、パスタやそば、うどんなどは常温で保存できるので冷蔵庫に入れる必要がありません。ストックしておくと、買い物に行く時間がないときも、簡単な料理を手早く作れます。

料理初心者や初めて料理に挑戦する人が失敗せずに料理を作るには、調理のコツを覚えておくことも大切です。野菜の切り方やコンロの火力の調節にも、料理によって適切な方法がありますし、電子レンジを上手に活用すれば、スムーズに調理を進められます。

料理の初心者や初めて料理をする人は、覚えておいたほうが良い調理の基本やコツを紹介しましょう。

料理初心者・初めての人が覚えるべき調理方法
・野菜の切り方を覚える
・ガスコンロの火力を調整する
・電子レンジを有効活用する

料理初心者は、料理の種類によって最適な火加減が異なることを覚えておきましょう。火力を上手に使い分けることで、より料理がおいしくなります。弱火は、ゆっくり煮込む料理や、柔らかな食材を使った調理に最適です。また、中火は調理でもよく使う火力で煮込み料理や炒め物に向き、焦がさずに加熱できます。

さらに強火は、食材を単時間で加熱したいときに使われ、肉の焼き色付けや炒め物に向いています。

料理初心者・初めての人が知っておきたい火力の目安
・弱火：弱めの火加減で、炎が鍋底に触れない状態
・中火：調理でよく使う火力で、炎が鍋底にかすかに触れる程度の状態
・強火：火力が強めで、鍋底全体が炎に包まれるような状態

長時間かかる煮込み料理や炒め物でも、電子レンジを利用すれば調理時間の短縮が可能です。また、電子レンジで食材を加熱している間に、他の料理の下ごしらえや調理を進めることもできます。フライパンや鍋を使わずに電子レンジで手軽に作れるレシピもあり、電子レンジを上手に使えば、料理初心者もおいしい時短料理ができるようになるでしょう。

料理を始めたばかりの人は、慣れない手順や火加減、道具の使い方で思わぬけがをしてしまうことがあるほか、衛生面がおろそかになることもあります。不衛生な状態で調理をしてしまうと、食中毒の原因となることも有るので注意しましょう。初めて料理を作る人や初心者が安全で衛生的に調理できるよう、気を付けてほしいポイントを紹介します。

料理初心者・初めての人が注意すべきポイント
・身体や食材を清潔に保つ
・包丁で手を切らないようにする
・生の商品は食中毒に注意する

調理で最も大切なのは、衛生面に気を付けて調理をすることです。口に入れるものを作るのですから、自分や食べる人の健康を損なわないよう十分に注意しましょう。

料理初心者の人や初めて料理をする人は、まず料理を始める前に手や爪を丁寧に洗うことから始めましょう。衛生面への意識を持つことが大切です。さらに、生肉を触った手で生野菜や魚に触れないよう注意し、その都度、しっかりと手を洗うことも重要です。生肉には多くの細菌が付いているため、水洗いではなく、必ずハンドソープを使って手を洗いましょう。

料理を作るのが初めての人は、特に包丁の持ち方に注意が必要です。食材を強く握り込みすぎると安定せず、しっかり固定できません。押さえる手は軽く丸め、指の関節をそっと食材に当てるようにするのがコツです。料理初心者は、調理を始める前に包丁の持ち方を練習しておくと良いでしょう。

料理初心者の人は特に生肉の取り扱いに注意しましょう。生肉を切ったまな板や包丁は放置せずに、できるだけ早く洗いましょう。生肉にはサルモネラ菌やカンピロバクターなど食中毒の原因となる細菌が付いている恐れがあり、生肉などを切ったまな板などを放置していると細菌が増殖する恐れがあります。

また、生肉の近くに野菜や魚を置かないようにしたり、食材でまな板や包丁を使い分けたりするなどの工夫も必要です。

料理が初めての人や料理の初心者は、短い時間で作れる基本的なレシピから覚えていきましょう。何から作ったらよいのか、わからないという初心者に最適な、おいしくて料理の練習にもなる簡単なおかずのレシピを5つ紹介します。

材料（2人分）
・牛肉：200g
・じゃがいも：3個
・玉ねぎ：1個
・にんじん：1本
・水：200ml
・酒：大さじ2
・みりん：大さじ2
・醤油：大さじ2
・砂糖：大さじ2
・顆粒和風だし：大さじ1/2

家庭の定番料理、肉じゃがのレシピです。

作り方
1.牛肉は一口で食べられるサイズに切る
2.にんじんとじゃがいもと玉ねぎをやや大ぶりに切る
3.中火に熱したフライパンで牛肉を炒め、赤い部分が見えなくなったらじゃがいも、玉ねぎ、にんじんを加えて約3分炒める
4.水、酒、砂糖、みりん、醤油、顆粒和風だしを入れて、落とし蓋をして弱火で約25分程度煮る

じゃがいもは皮をむいて芽を取っていきます。玉ねぎは根の部分を切っておき、にんじんはヘタを切り落とし、皮をむいておきましょう。煮るときは落とし蓋をして、食材に味をよく馴染ませるのがポイントです。

材料（2人分）
・合い挽き肉：200g
・玉ねぎ：1/2個
・パン粉：大さじ3
・牛乳：40ml
・卵：1個
・塩：小さじ1/4
・こしょう：少々
・水：50ml
・トマトケチャップ：大さじ2
・ウスターソース：大さじ2

誰でも作れる簡単ハンバーグのレシピです。

作り方
1.みじん切りにした玉ねぎを電子レンジで約5分ほど加熱する
2.合い挽き肉に塩を入れてよく混ぜてから、他全ての材料を入れて粘り気が出るまで混ぜる
3.小判形にまとめて、最後に真ん中にくぼみを入れる
4.両面に焼き色がつくまで焼き、水を加え、蓋をし約7分ほど弱火で焼く
5.ハンバーグを取り出した後にウスターソースとトマトケチャップを入れて、軽く煮る
6.ソースをハンバーグにかける

竹串をハンバーグに刺したときに透明の汁が出れば、中まで火が通ったサインです。また、赤ワインを加えると本格的な味になります。

材料（2人分）
・ブロッコリー：1/2株
・ポン酢：大さじ1
・ごま油：大さじ1
・ごま：大さじ2

すぐに作れるブロッコリーのポン酢和えのレシピです。

作り方
1.ブロッコリーは小房に分け、電子レンジで約90秒加熱して、粗熱を取っておく
2.ポン酢、ごま油、ごまを入れて和える

ブロッコリーは電子レンジで加熱するだけで調理できるため、副菜をすぐに作りたいときに便利な食材です。ポン酢やごま油の代わりにマヨネーズを加えてもおいしく仕上がります。好みに合わせて味付けをアレンジしてみましょう。

材料（2人分）
・きゅうり：2本
・塩：小さじ1/3
・砂糖：小さじ1/2
・すりごま：大さじ2
・醤油：大さじ1/2

忙しいときも簡単に作れるきゅうりのごま和えのレシピです。

作り方
1.きゅうりは細めに切り、塩で軽くもみ込んでから、水分が出るように少し置いておく
2.砂糖、すりごま、醤油を容器にまとめて混ぜたあと、きゅうりを入れて和える

ボウルがない場合は、ジップロックなどの保存袋に材料を入れて、袋の上から軽くもみ込むように混ぜるのも1つの方法です。

材料（2人分）
・豚こま切れ肉：150g
・キャベツ：1/4個
・ピーマン：1個
・にんにく：1かけ
・塩：少々
・サラダ油：大さじ1
・ごま油：大さじ1
・片栗粉：適量
・酒：大さじ1
・砂糖：小さじ2
・みそ：大さじ1
・豆板醤：小さじ1

ご飯が進む簡単ホイコーローのレシピです。

作り方
1.キャベツとピーマンは一口大にカットし、にんにくは薄くスライスする
2.ボウルに酒、砂糖、みそ、豆板醤を入れ混ぜておく
3.フライパンににんにくを入れて香りが立つまで炒めてから豚肉を加え、赤みがなくなるまで炒める
4.3にカットしたキャベツとピーマンを入れて炒める
5.2を入れて、ごま油をかけて炒める

今回のレシピでは豚こま切れ肉を使っていますが、牛肉や豚バラ肉でも作れます。好みにあった肉で作ってみましょう。

おかずが作れるようになったら、お菓子作りにも挑戦してみましょう。料理が初めての人でも作れる簡単スイーツのレシピを3つ紹介します。

材料（2人分）
・薄力粉：30g
・砂糖：大さじ1
・サラダ油：大さじ1

レンジで作れるスノーボールクッキーのレシピです。

作り方
1.ボウルに薄力粉と砂糖、サラダ油を入れて、生地を作る
2.生地を8等分にして、それぞれ一口大に丸める
3.皿にクッキングシートを敷いて、生地を並べる
4.600Wの電子レンジで約90秒加熱してから、皿を反対側に回して、もう一度電子レンジで約60秒ほど加熱する

電子レンジの機種によっては加熱ムラが生じ、火が芯まで届かないことがあります。不安な場合は、クッキーの中心を確認し、加熱が足りなければさらに30秒ほど温めましょう。

材料（2人分/15cmシリコン型）
・チョコレート：1枚
・無塩バター：20g
・ホットケーキミックス：30g
・卵：1個
・ココア：大さじ1

レンジで簡単に作れるチョコレートケーキのレシピです。

作り方
1.耐熱皿に細かくしたチョコレートとバターを入れて、電子レンジで1分加熱した後、溶けるまで混ぜる
2.粗熱を取った後、卵を入れて混ぜる
3.ホットケーキミックスとココアを入れて、生地を作る
4.15cmシリコン型に生地を入れて、空気を抜くために10cmほどの高さから2回ほど落とし、電子レンジで約3分ほど加熱する

生地の焼き加減が心配な場合は、竹串を刺して確認しましょう。生地が付くようであれば、10秒ずつ様子を見ながら追加で加熱します。

材料（2人分）
・食パン：2枚
・クリームチーズ：36g
・バナナ：1本
・シナモンパウダー：適量

シナモンの香りが漂うバナナトーストのレシピを紹介します。

作り方
1.バナナは食べやすい大きさにカットする
2.食パンにクリームチーズをぬって、カットしたバナナを乗せる
3.食パンに焼き色がつくまで約4分トースターで焼く
4.シナモンパウダーをかける

クリームチーズが冷たくて固い場合は、しばらく室温に置いて柔らかくしてから加えましょう。

料理が初めての人は、調理器具選びに迷うことも少なくありません。料理初心者でも使いやすく、調理をスムーズに進められるおすすめの商品を7点紹介します。