魚焼きグリルは、ピザ専門店によくある石窯と同様に高温で短時間の調理が可能で、ピザを本格的に美味しく焼けます。今回は、魚焼きグリルでピザを焼くメリットや焼き方のポイント、注意点などを紹介します。自宅でピザを作る時に、オーブンを使うと時間や手間がかかって面倒だと感じる人は、魚焼きグリルでの焼き方をぜひチェックしてください。

魚焼きグリルを使えば、手作りピザや市販のピザも美味しく仕上がります。時短調理が可能で手入れが楽な魚焼きグリルでピザを焼く方法を知っていると、忙しい時でも便利です。魚焼きグリルのメリットを把握したうえで、実際にピザ作りに挑戦してみてください。

魚焼きグリルでピザを焼くメリット
・予熱の時間を短縮できる
・出し入れが簡単で掃除しやすい
・高温・短時間の調理で美味しく焼き上がる
・温度が安定して焼きムラが少なくなる

魚焼きグリルは、点火してから20秒ほどで300度以上の高温になり、短時間で予熱が完了します。自宅でピザを作る時によく使われるオーブンは、一般的に15分程度の予熱時間が必要です。予熱のための時間を待たず、すぐにピザを作れる点が魚焼きグリルを使う大きなメリットです。

魚焼きグリルを使うと、取っ手を手前に引くだけで簡単にピザの出し入れができます。また、魚焼きグリルはグリルを引き出して丸洗いが可能なため、清潔に使えます。オーブンでは熱い天板を出し入れするために、庫内の奥まで手を入れなければいけません。火傷の心配もあるため、魚焼きグリルのほうが扱いやすいでしょう。

魚焼きグリルでは、ピザを美味しく焼くための必須条件である高温かつ短時間の調理が可能です。オーブンやトースターよりも、魚焼きグリルのほうが高温になるため、ピザ釜に近い条件でピザを焼き上げることができます。

魚焼きグリル内では、高温になった空気が循環する対流熱が発生するため、温度が安定して焼きムラが少なくなります。対流熱の効果は本格的なピザ釜と同様で、手作りピザでも専門店のような焼き目が付いたピザに仕上がります。

ガスコンロの魚焼きグリルには、両面焼きと片面焼きの2種類があります。両面焼きは上下から、片面焼きはフライパンと同様に片面からのみ加熱されるため、焼き方のポイントが異なる点に注意が必要です。それぞれの魚焼きグリルでピザを焼く方法を紹介します。

両面焼きは上下から加熱するため、具材を全てのせてからピザを焼き始めてもムラなく焼き上がります。様子を見ながら加熱し、焦げそうであれば、アルミホイルを上からかけてください。焼き時間は魚焼きグリルの種類により異なるため、焼き色を見ながらの調整が必要です。

両面焼き魚焼きグリルでのピザの焼き方
1.魚焼きグリルの大きさに合わせてピザ生地を伸ばす
2.魚焼きグリルを強火で3分ほど予熱する
3.アルミホイルにサラダ油を塗り、生地をのせる
4.生地にソース、具材、チーズをのせる
5.魚焼きグリルに入れて中火で5〜6分焼く

片面焼きグリルを使う場合は、ピザ生地の裏面に火が通りにくいため、生地とソースを塗った段階で一度焼きます。薄く焼き色が付くまでの加熱時間の目安は約3分ですが、様子を見ながら調整してください。

古い片面焼きの魚焼きグリルには、水を入れるタイプもあるため、入れ忘れないように注意しましょう。水を入れるのは、油による発火や臭いの発生を防ぐためです。

片面焼き魚焼きグリルでのピザの焼き方
1.魚焼きグリルの大きさに合わせてピザ生地を伸ばす
2.魚焼きグリルを強火で3分ほど予熱する
3.アルミホイルにサラダ油を塗り、生地をのせる
4.生地にソースを塗る
5.魚焼きグリルに入れて弱火で3分ほど焼く
6.ピザの具材、チーズをのせる
7.魚焼きグリルに入れて中火で5〜6分焼く

簡単にピザが焼ける魚焼きグリルで、さらに美味しく仕上げるためには、いくつかコツがあります。ピザ作りに失敗しないよう、焼き方のポイントを事前に確認しておきましょう。小さいフライパンのような形状で扱いやすく、本格的なピザを作れるグリル用ピザプレートの使い方も紹介します。

魚焼きグリルでピザを美味しく焼く方法
・厚めの生地は先に生地を焼く
・トッピングは焼く直前にする
・目を離さずに高温・短時間で焼き上げる
・グリル用のピザプレートを使用する

魚焼きグリルでピザを焼く際、ピザ生地が厚いと生焼けになるおそれがあるため、先に生地を焼くとよいでしょう。トッピング前のピザ生地を、表面が白っぽくなる状態まで焼いておくと、生焼けを予防できます。

早い段階でピザにチーズなどをのせると、ピザ生地が水分を吸ってしまうため、焼く直前にトッピングをするのが美味しく仕上げるコツです。加熱直前にトッピングしたピザは、生地がべちゃべちゃにならずに焼き上げることができます。

ピザを美味しく焼くには、高温で短時間に焼き上げる必要があります。焦げないよう、目を離さないようにしてください。魚焼きグリルは、しっかり予熱をすると300〜400度の高温になるため、調理中は目を離さず、焼き時間を調節することが大切です。

魚焼きグリルでピザを焼く際は、グリル用ピザプレートを取り入れると、より本格的な仕上がりになります。ピザ生地の油分や水分の調整が行われるため、中がふんわりとしたピザ作りが可能です。グリル用ピザプレートは、グリル内に入る小ぶりサイズでフライパンのように取っ手が付いている商品もあり、食卓にそのまま出せます。

魚焼きグリルでピザを美味しく焼くには、気をつけるべきポイントが大きく2つあります。簡単なひと手間で、より本格的な味わいのピザを自宅で楽しめるため、注意点を確認しておきましょう。魚の臭いが残らない、魚焼きグリルの手入れ方法など、ピザ作り以外の場面でも役立つ情報です。

魚焼きグリルでピザを焼く時の注意点
・なるべく開閉しない
・油汚れ・焼き魚の臭いが移らないようにする

魚焼きグリルでピザを調理中、頻繁に扉の開閉やグリルの出し入れをすると、庫内の温度が急激に変わってしまいます。ピザの焼き加減は、なるべく扉を開閉せずに、魚焼きグリルの窓から覗いて確認しましょう。

魚焼きグリルに魚の油汚れや臭いが残っていると、ピザに臭いが移るおそれがあるため、事前に綺麗にしておきましょう。油汚れや臭いが落ちにくい時は、セスキ炭酸ソーダや重曹を使ってつけ置き洗いをするとよいでしょう。

フライパン型プレートやフタ付きグリルパンなど、ピザを魚焼きグリルで焼く時に役立つおすすめ商品を2点紹介します。魚焼きグリルの手入れが楽になり、より美味しくピザを焼けるのでチェックしてください。