愛と幸福のモチーフをタイムレスな相棒に
Veni Sancte Spiritus（ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス）『聖霊よ来たりたまえ』という、キリスト教カトリック教会のグレゴリオ聖歌の一つがラテン語で刻まれた鳩のデザイン。後光のさした鳩がハートと剣に向かって天から降りて来る様子の絵柄です。鳩の姿で降臨する神（聖霊）と、聖母の汚れなきハートを組み合わせています。神を愛する聖母のハートに向かって降臨する聖霊からは、天来の光が発出しています。彫刻はたいへん細かく、鳩の羽毛が克明に表現されています。この聖歌はもっとも有名な聖歌で、バッハやマーラーの曲に使われたり、映画の中でも歌われたりしています。裏面には聖歌の一部がラテン語で刻まれています。
『Per te sciamus da Patrem, Noscamus atque Filium, 御身によってわれら尊父を知り、御子をも知らせ給え。』『diens Parvulos Dominus 小さな子供たちを見守る主よ Magis Quam Mater 母よりもっと』
ヴェルメイユとは、18世紀にフランスで開発された銀を金で覆う宝飾の加工のことで、フランスの伝統的な工芸です。手間がかかり、フランスでは古くからぜいたくな素材とされてきました。コーティングよりも金の層が厚いため、耐久性があり、金に近い質感があります。
■フランスのマルティノ社は1906年に創業した金属および貴金属加工を専門とする企業です。当時より主に記念メダルやカトリック向けの金属製チャーム等のオーダーメイド制作を中心に行ってきました。「不思議のメダイユ教会」のメダイ正規製造元でもあります。パリ・ノートルダム大聖堂やサクレクール寺院にもクロスや様々なメダイユを納めています。1世紀以上に渡り引き継がれてきた伝統的な製法と技術力を生かし、現在メダルやチャームに加え、金属製の小物やアクセサリー等幅広い商品を制作しています。マルティノの商品は現在でも伝統的な製法で、すべてフランスのアトリエにて職人の手によって制作されています。1世紀以上に渡り引き継がれてきた技術により、商品のサイズが小さいものであっても大変鮮明で丁寧な作りが特徴です。デザインから彫刻まで、すべて一貫して自社アトリエにて行われています。同社はフランス政府が優れた工業・手工業の企業に対して発行するラベルEPVに認定されています。
