アウトドア用品から家庭用品、はたまたそのどちらでも使えるマルチユースなお役立ち品まで、火にまつわるさまざまな製品を開発する日本屈指の火器メーカー、イワタニ。その数あるラインナップから、アウトドアに便利なスタンド付きのカセットガスツーバーナー『グリルスター』をご紹介。過去2回に渡ってその使用感をレポートしてきましたが、今回が最終回。満を持して最もベタなメニュー「BBQ」での使用レビューをお届けします。

水皿に水を入れ、五徳の上に付属のグリルプレートをセットしたら早速やきやき。食材の下準備も炭を起こす必要もないので、とにかく簡単に楽しめるのがガスバーナーでのBBQのいいところ。さらにグリルプレートが2枚ついているから、どちらでも焼き調理が可能。肉と野菜を分けることができるので、脂や焦げにまみれない、フレッシュな焼き野菜が楽しめます。　

サラッと肉と野菜を味わったら、お次は主役のリブロース。だけどこちらのリブロース、BBQのスター的な食材ではありますが、全体的に丸みがあるので焼きにくいのが難点。その点「グリルスター」は火力の微調整も高精度でこなしてくれるから、一気に焼き上げたいところも徐々に火を入れていきたいところも、思い通りにコントロールすることが可能です。

最後は子どもたちのリクエストで、BBQの定番デザート、焼きマシュマロ。これに関しては炭火の方が雰囲気はありますが、まぁ少年たちが喜んでくれるので。とはいえ、やはり焼きやすさでは「グリルスター」に軍配あり。マシュマロは想像以上にすぐ火が着いてしまうので、極弱火がキープできる点がメリット。

ひとしきりBBQを楽しんだらお片付け。一般的なツーバーナーは掃除がしにくいモノも多いですが、「グリルスター」はご覧のように、グリルプレートも五徳もバラバラに分離可能。それぞれガシガシ洗えるので、お手入れも楽々です。

BBQは片付けまで終了しましたが、最後に、全3回のレポートで掲載できなかった、「グリルスター」の大きな特徴をご紹介。それがこちら、スタンドと本体の分離機能。おかげで、アウトドアでのスタンディングスタイルはもちろん、自宅の卓上で使うことも可能。場合によっては、車への積載や自宅での保管などのシチュエーションでも効果的に作用するのではないでしょうか。またコンロとしての機能性という意味では、焼き物も鍋物も同時に作れるという応用力に優れ、高火力から極弱火まで精細にコントロール可能。さらにキャンプの大敵でもある風にも負けない耐風性もメリット大。もはやバーナー類は必要十二分な我が家ですが、真剣に購入を考えたくなる一品でした。以上、イワタニのスタンド付きカセットツーバーナー「グリルスター」の使用レポートでした。