新居に適した家具が必要となることから、結婚をきっかけに新しい家具を買いそろえる人は多くいます。今まで使っていた家具がまだ使えるというケースもあるでしょう。
しかし、新居の広さや雰囲気に合うとは限りません。結婚で引越すために夫婦の好みに合った家具を購入したり、インテリアを見直す機会にしたりといった場合もあるようです。

リビングは家族が集まって団らんしたり、のんびりと過ごしたりできます。そのため、リビングで過ごす時間が長くなりがちなので、明るくリラックスできる空間を意識しましょう。
くつろげる空間をつくるためには、例えば、テーブルやチェア、ソファ、カーペットなどがあります。加えて、カーテンや照明器具なども空間をつくるうえで重要な要素です。

キッチンは使い勝手のよさが重要です。
毎日料理をすることになるため、利便性を重視するとよいでしょう。おしゃれにしたい、友人などを呼ぶことが多いという場合には、見せる収納を取り入れるのもおすすめです。
例えば、食器棚などは中が見えるタイプのものも多く、見せ方次第ではおしゃれかつ実用性が高くなります。

浴室や脱衣所は、清潔感が重要です。そのため、掃除やお手入れがしやすいように家具や小物を配置するとよいでしょう。
例えば、入浴後に使うタオルや下着、パジャマなどの衣類を収納できる棚やラック、ドライヤーや化粧水などのアイテムを収納できるラックやかごなどがあると便利です。

寝室はリラックスできることと良質な眠りを確保できる空間にすることが重要です。
寝室に必要な家具としてはまずベッドが挙げられます。その他にも、スマートフォンやちょっとした飲み物、小物などが置けるサイドテーブルもあると便利です。衣類を収納するタンスやカーペット、照明なども寝室にあるとよいでしょう。

ダイニングテーブルがあることで、2人そろって食事を楽しむことができます。ゆったりと食事を並べられる広々としたダイニングテーブルなら、2人で過ごす食事の時間の質が高まるでしょう。
忙しい場合でも、食事の時間を通してコミュニケーションが取りやすくなります。ゆとりをもってダイニングチェアを動かせるサイズがおすすめです。

リビングにソファがあることで、生活の質が上がります。また、ソファは大物家具のためリビングに置くことで空間にメリハリがつきます。
ゆったりとしたソファならくつろぎやすく、家族の憩いの場となるでしょう。2人暮らしでも家族が増えたり来客が来たりすることも考え、余裕をもって3人掛けのものを選ぶとよいでしょう。

一般的にはダブル・クイーン・キングサイズのものを1台置くか、セミシングル・シングル・セミダブルサイズを2台置くケースが多いようです。
2人で眠る場合には、ダブルサイズ以上がおすすめです。サイズが小さすぎると窮屈で眠りの質が悪くなるため注意しましょう。ベッドを1台ずつ用意する場合は、2つのベッドを連結できるものを選ぶと便利です。

結婚する場合には、婚約や挙式、披露宴、新婚旅行などさまざまな面で出費がかさみます。また、新生活を迎えるにあたっても費用がかかります。
例えば、引越しをするための費用や、新居で使うための家具・家電の購入費などがあるため、どの程度の費用が必要になるのかあらかじめ計算しておくことが重要です。

結婚後に引越す場合、新居で使う家具の購入は大きな出費となりやすいでしょう。リクルートブライダル総研の調査によると、2020年の家具・インテリアの平均購入費用は31.5万円となっており、多くの費用がかかっていることがわかります。
すべての家具を一度にそろえようとすると、予算オーバーになる可能性もあります。そのため、入居後すぐ必要なものと入居後に用意してもよいものを分けて、予算にあわせて優先順位を決めてから購入するとよいでしょう。

※出典：新婚生活実態調査2020｜リクルートブライダル総研

家具はイメージと違うからといって簡単に買い替えられるものではありません。そのため、家具を購入する際には慎重に選びましょう。
しかし、結婚前後はさまざまな準備があり忙しく、ゆっくりと家具を選ぶ時間が取れないケースも少なくありません。急いで家具を購入してしまい、後悔する場合もあるため注意が必要です。

サイズを確認せず家具を購入すると、部屋のサイズに合わないケースもあります。また、大きさが合っていても、動線を妨げたりドアや窓をふさいでしまったりと、生活に支障が出る場合もあるようです。そのため、サイズを測定することと動線の確認は必ず行いましょう。
スマートフォンの家具配置シミュレーションアプリや不動産屋からもらえる間取り図などを活用すると便利です。

家具と部屋のイメージが合うかどうかも重要です。
家具単体で見てイメージに合っていると思って購入しても、実際に部屋に置くとイメージが違うという場合もあります。そのため、家具を選ぶときには、部屋の雰囲気や他の家具や家電と合っているかどうかなどをじっくりと検討しましょう。

独身時代に使っていた家具がある場合には、使い続けるか買い替えるかを決めましょう。
家具があっても2人で使うにはサイズが小さい、機能が不十分というケースもあります。結婚後の生活をイメージしながら、使い続けられるかどうかを検討し、新しく購入する家具をリストアップすることで家具選びが効率的に進みます。

例えば、テーブルやチェア、ソファやベッドなどの大型家具は長く使い続けることが多い家具です。これらの家具は生活の質につながるため、ライフスタイルを考慮しつつ品質が高いものを選ぶとよいでしょう。
デザインや品質を妥協して購入すると、後から不満を感じたり後悔したりする場合もあるため注意が必要です。

結婚後は時間の経過によってライフスタイルが変化することもあります。例えば、出産や子育て、転勤などが起こる場合もあるでしょう。
家族が増えたり引越しをしたりといった、生活環境の変化を考慮して家具を選ぶことで、長く使い続けやすくなります。

家具レンタルサービスとは、毎月定額料金を支払うことで、指定した商品をレンタルできるサービスです。近年は、家具のレンタルサービスが増えています。
詳しくは後ほど解説しますが、家具のレンタルサービスにはさまざまなメリットがあるため、購入ではなくレンタルも選択肢の1つに入れてみるとよいでしょう。

家具レンタルサービスを利用することで初期費用を軽減できます。引越し時にはさまざまな費用がかかり、そのなかでも家具の購入費用は重くなりがちです。
レンタルサービスなら定額料金で家具を使えるため、金欠になりにくいです。また、好きな家具をレンタルすることで模様替えがしやすい、ライフスタイルの変化にも合わせやすいというメリットもあります。